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[誤解というカルロスの言葉に、アンニュイにふ……と息をつくと]
誤解は誤解を呼んで、首が回らなくなるんですよー
[と、借金とごちゃ混ぜになった格言をひとつ]
信じるには少々、珍妙すぎましたね。
妄言はさすがに言い過ぎかもしれませんが。
[ 押し殺すかのよう笑うアヤメにそう返事する。]
ネロ殿のお話は面白いですね。
素直に全てをお話にならないところは同意しますわ。
[ そう言ってアヤメに視線を倣う。
あの2人で会話が成り立つのだろうかと。]
[ひょい、と空へと伸ばした手。
そこに、ストレスを発散させたサエーナ鳥がふわり、舞い降りて]
っとに、元気のいいこと。
[くすり、笑う]
ん、まあ、そこらも含めて、この子の面倒見るのは預かっているアタシの責任だから、そんなに気ぃ回さなくても大丈夫さね。
[余所から来た少女の処遇をどうするか、で揉めた時、長老相手に責任もって面倒を見る、と啖呵をきったのは一部のみしか知らぬ事だが]
差し入れ、ね。余裕があったら、でかまわないよ。
楽しまれても困るんだが……
[怒りを覚えるべきところなのかもしれないが、ここまで調子がずれると向ける矛先さえ見つからない。溜め息をついて額を覆ったのは、スティーヴとは別の意味で頭痛を覚えたからだろう。寝不足のせいもあったかもしれないが]
[どれだけの間空を飛んだだろうか、スティーヴに言われた「虚」とやらも探しつつ、巫女の姿も探しつつ。
長い間空を飛んでいた。]
…疲れた。
[少しの疲労感。]
精霊の力、妖精の力。
そういったモンは、時に、アタシらの予測もつかないモノを垣間見せる。
奇妙な話も、全てが作り話とは限らんさね。
……ま、にしてもあの坊やの言い回しはややっこしいが。
[言いつつ、楽しい楽しくないの話題になりつつある事に、やれやれ、とため息をついていたりする]
ラス殿…ですか?
さて、私は存じませんが。
私も一緒に食事は構いませんけれど…。
気を利かせるぐらいのことは私もできますよ。
[ どうやらこの決定が覆ることはないようなので反論はしない。
リディアがこう言い出したら聞かないのは知っている。
彼女に言い様に言われている相手に同情しながらも、
軽く応援することしかできずにいた。
多少、報われてもいいのではないかと思ったからだが。
その考えも案外酷であることは後から気が付いた。]
とりあえず、帰ったらまず四人分の食事に、二人分……いや三人分の差し入れと、ねこまんま一つ……
[指折り数えて、今夜の食事量を考えていく。カルロスの恨みがましい視線などどこ吹く風である]
…俺って、いったいリディちゃんにどう見られてるんだろう……?
[あまりの危険物扱いに、切なくなって眉尻を下げた。
格言らしきものを伝えられ、]
…いや、誤解を広めてるリディちゃん本人にそれ言われても。
そうなの?
でも楽しんだほうがいいよ〜
どんなことでも、楽しまないと…あは
あなたとのお話も楽しいよ
[ため息を作る原因になっているのに気づいているのかいないのか。
笑みを絶やさないという一種の無表情のままでいて]
あは、心配されてるされてる〜
[とアヤメの些少の冷えた声さえも逃さずに聞いていた]
……ロザリん、もしかしてすごく勘違いしてる?
大体カルロスさんはロザリんかエリリンが良いんだってー!
[すでに発言にカルロスのプライバシーは存在していない]
[ふいに、かけられたアヤメの声に、はっとしたように手を降ろし。僅かに眉を下げる]
いや…大丈夫だ。
[答えになっていないことには気付いていない]
どんな風にって〜……。
[そう言って浮かんできたのは、遊び外のあるラスと同格という事で――]
お人よしのお兄さん?
[素直にカルロスの感想を口にした]
私ですか?
まだ、広場にいます。
貴方が去られてからまた人が増えてますよ。
[ 聞こえた声にそう返事する。]
嗚呼、カルロス殿が心配されてましたよ。
独りで動いたら危ないって…ね。
[ そう言ってくすくすと嗤う。]
[アヤメの言葉に視線をつぃと向けると、そこには辛そうなジョエルの顔があった。
...はカレンを抱いたままジョエルの前に立つと、力の抜いたビンタを彼の頬に当てた]
ジョエルんの役職は知ってるけれど、それで体壊したらクロちゃんが悲しむよ? 今はクロちゃんが結界樹の中なので、基本的に無事! ってところなんだから、休む時は休む! OKですか?
[問いへの答えにしてはややずれた返答に、今度はこちらが頭痛を感じたかも知れない。
これはやっぱり一服盛るべきか。
そんな考えが確り過ぎる]
……アタシは、『寝てないのか』って聞いたんだけど?
なんで、それの返事が『大丈夫』になるんだろうねぇ……?
[声の温度がまた下がったかも知れない]
[ アヤメの声に納得したように頷く。]
嗚呼、確かにそうですわね。
奇妙な話…まぁ、自身の存在さえもある種奇妙ですし。
ネロ殿は毎日楽しそうですわね。
……本当に。
[ それが良い事が悪い事か。
さらには真実かどうか知る由もないが。
ポツリとそう漏らす。]
[アヤメに気を取られたところで、リディアのビンタを喰らい、翡翠色の目を瞬かせる]
あ、ああ…判った。
[他の言葉は受け付けられないだろうと察して言った]
[ リディアの反応には半分呆れた様子で。]
最早、誰がいいとかいう次元でもない気がしますが。
じゃあ、勘違いで大丈夫ですよ。
ご馳走して頂けるなら、家から何か持っていきましょうか?
食材には困ってはないでしょうし。
[ 悪びれた風もなく言い放つ。]
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