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[ふわと飛ぶと、見つける見知った顔の集団。
幼馴染の横に、翼を縦にしてほぼ垂直に降りた。]
よ、ジョエル。
何か新しい事分かったか?
[その肩に手を置いて、声をかける。]
理屈で語れるモンばかりじゃ、面白くないさ。
精霊や妖精は、その極みみたいなモンだろ。
[それらについて語る刹那、表情はふわり、穏やかで]
……楽しい、か。
ま、それがあの坊やの選んだ在り方さね。
アタシらがとやかくいう事じゃない。
[言った所で、どうなるものでもない、と。
そんな気持ちも、言葉には多少、こめられるか]
わかったなら寝るの! は〜や〜く〜!
[ガー! っと勢いに任せて背中をせっつき始めたところ、ラスがジョエルに声をかけてきたので]
(これ以上ジョエルの寝る時間をけずるなー!)
[と、心で叫びながらラスをじろりとにらみあげた]
[更にアヤメに詰め寄られ、無意識に後ずさりかけた所で、ラスに声をかけられる]
ラス…ああ、まださほど進展はない。
[なんとなくホッとした表情に見えたかもしれない]
[ねこまんまの決定は覆りそうにないやら、誤解を広められるはで溜息をついた。
せめて、夕食は家の中で食べさせて欲しいだとか思いつつ、リディアの評価を聞く]
お人よし…?
いや、まあ、確かに俺は女の子限定で優しいけど。
一応…好評価、かな。
……巫女、やっぱり、結界樹……に?
[ネロと話す見知らぬ男性が告げた言葉が耳に届けば、結界樹の方を見やる。
その後の会話を聞いて、彼がアヤメの兄であること、どうやら休まずに無理をしていることを知った]
……リディお嬢、アンタも少し落ち着く。
そんなに大騒ぎされたら、眠気も逃げちまうだろうに。
[呆れたように言いつつ、降りてきたラスにやあ、と言いつつひらりと手を振り]
[アヤメは嫌な場所をつついたからか、
その腹いせか、ジョエルへと矛先を向けているようだった。
狐はおかしそうにその様子を見る。
降りてきたラスの姿も。]
矢張り、犬は飼うなら、賢い方が良いものだ。
[小さくも大きくもなく呟いたのは、果たして誰を犬に重ねてか。
目を逸らすカルロスは一瞥するまで。]
飼い主に苦情を聞かせるようなのではな。
[ ベンチに腰かけたままアヤメの言葉を聞く。]
理屈抜き…ですか。
精霊や妖精にはお世話にはなっていますが。
ふむ…考え始めるとキリがないようですね。
[ 相手の表情が穏やかになったことには気付かない。]
ネロ殿はネロ殿ですからね。
私は興味の対象として見させてもらっているだけですよ。
[ 心配なのも本当だが。
それ以上でも以下でもなく。]
[ デザートがないと言われれば溜め息をつく。]
デザートですか……?
何かリクエストがあるなら持っていきますが。
[ だいたい何でもあるだろう、と付け加えて。]
[ 最初は沈黙で答える。]
――――――…。
[ それから次に溜め息。]
確かに、ね。
そうそう、次お願いしますわ。
さすがに2連続はキツイですから。
お手伝いはしますけど。
[ 何を指しているとは言わずとも伝わるだろう、と。]
[困った表情のジョエルに再度突貫するべく気合を入れなおしたところで、アヤメの押しとどめるようなあきれた声が聞こえてきて、...は踏鞴を踏んだ]
うぐぐぐぐぐぐ……。
[どうやら、アヤメの言葉にも一理あると、内心で葛藤しているらしい。顔面百面相状態である]
[ベンチに座るロザりんにそっと近づいて、裾をちょんと引っ張り注意を引く。小声で]
ねえ、さっき、あの人と……何を話してたの?
[視線だけをスティーヴに向けて、聞いた。ちょうどネロに関する話が耳に入れば]
興味の……対象?
[好奇の色を含んだ瞳でネロの姿に目をやる]
考えるより感じるものさね、あのこらは。
[さらりと返し。
続いた言葉に、一つ、瞬く]
興味、ねぇ……。
[恐らく他意のない、好奇心か何かなのだろうが。
その表現が、見下ろすような物言いに思えて、少しだけ癇に障るのは避けられず]
[ジョエルを心配する様子の、アヤメやリディア。それに先程降り立ったラス。
そこから少し離れるように距離を置いて、眺める。
近くで自分の話題が出ているようだが興味もなく。]
あは…誰なのかなー…どんな負を抱えているのかな
[ぽつりと呟き、そして広場の外側を眺める。
元からどうしてつれられたかなど知らず、だからどこかにいこうかなんてそわそわしている]
何がいいんだろー?
できればオーフェンが食べた事がないのがいいんだよねー!
[そう言ってしばし考えたと]
……定番のシュークリームにゼリーやババロア系。フルーツたっぷりのタルトも捨てがたい……。
[しかし、口から零れるのは己の好みばかりだ]
ふうん、ラスさんも、あの人の知り合い……なんだ。
何者、なんだろ?
[手を振るラスに目を細め、隣にいる翠色の髪の男を眺めている]
……それに、兄さんは素直じゃないからねぇ。
ああしろこうしろ言われると、逆らいたがるとこがあるんだよ。
[唸るリディアにさらりと告げる。
何気に酷評]
ま、ここまで言われて大人しくしないほどではないから、心配しなさんな。
……寝なきゃ寝ないで、アタシにも考えがあるから、ねぇ。
[言いつつ、薄く笑う。
凍るような笑みに、もしかしたら見えるかもしれない]
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