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占い師:ケネス
守護者:ハーヴェイ
霊能者:シャーロット(確定)
こんなところ?
どうにもクインジーが狂信者に見えたりするんだけど、どうなのかしら。
ところでナサニエルは最終的に何がやりたかったのかしら(ぉぃ
多分最初にナサニエルが迷い込んだ(と言うか記憶を辿って入った)部屋なんだろうけど。
うーん、鏡どうしようかなー。
手鏡無いことにしてここに誘き出すとか出来はするんだけど。
[城へと戻り、玄関ホールで足を止める。
散っていた色は薄れ、冷たい空気は静寂を織り成す。
その様子をぐるりと見回した後、ふらり、宛てなく廊下を歩き出した]
[一階の一画。
記憶した見取り図と照らし合わせると、それなりの規模があると思われる区画。
そこは、興味はあれど立ち入る余裕のなかった場所だった]
……何があるんだ、ここ。
[装飾の施された扉を撫で。
それから、力を掛けて押し開く。
開いた先の空間は薄暗いものの、そこにある物の形は見て取れた]
……ピアノ?
こんな物まで、あるとはね……。
[呆れたような口調で言いつつも興味はあるのか、近付いて鍵盤の蓋を開ける。
白と黒の並び。
軽く落とした指が音色を一つ紡いだ]
……まだ、生きてるんだな。
[小さく呟いた後、ピアノの側を離れ窓を覆うカーテンを開く。
射し込む光に僅か蒼氷を細めた後、白と黒から気紛れに*音を紡ぐ*]
うーん。
[一階の片隅。
水の張った浴槽の縁に腰掛け、浸けていた足を上げる。
爪先から落ちゆく滴を、滴が生む小さな波紋を、眺めていた。
水面の揺らぎは僅かなもの。
土を飲み、澱みを抱いた水は間もなく静寂を取り戻す]
そっか。沸かさないといけないのかな。
[冷たい水。
四角く区切られた鏡面。
身を前に乗り出すと己の姿が映った。
足を深く突っ込み、
高く蹴り上げて像を崩す。
滴は対岸の壁にまで、跳んだ。]
土は落ちたから、いっか。
[縁に足を引き戻して立ち上がり、
湯殿の外に置かれていた布で拭う。
ごわりとした感触。
長年放置されていたらしいそれは、硬かった]
[広間を出る青の二人を見送り、またスープへと口をつける]
[食事を終えて、一度キッチンへ片付けに行き]
[閑散とした広間へと戻る]
これはどなたの音なのでございましょうか。
[音の出所を探る様、碧眼を彷徨わせるも]
[座した場所から、動く様子は見せず]
[顔を動かした先、
視線の高さには奇妙な空間が在る。
長方形の枠、彼方此方に落ちたきらきら光る破片。
全てを合わせても、空間は埋まらない。
鏡があったのだと予測するのは難しい事ではなかった。
壊れたのか、壊されたのかまでは、分からねど。]
[水に冷えた足に、古城の床は尚寒い。
駆け足気味に廊下を進み、広間へと辿り着く]
あ、キャロだ。
ちゃんと洗った?
[座す女に声をかけつつ、
暖炉から幾らか距離を置いたところに座り、
足を焔の方へと投げ出した]
[何をするでもなく、ただ静寂の中連なる音を聞いていた]
[扉の開く音に、ようやく女は首を傾げる動きを見せた]
ラッセル殿。
はい。
既に洗い落として、この様に布を巻いていただきました。
[チリン]
[身体を起こし、女は少年の下に近付いて膝を折る]
寒かったのですか。
[玄関でネリーとラッセルの会話を聞いた]
[浴室の場など教える事は出来ないが、男は水場――キッチンの方向は知っている]
[そっちの方ではないかと言いながら、自分は暫く其処に留まった]
困ったもんだ
[記憶はまだ曖昧にしかない]
[ただ、ラッセルを殺すことが出来ないと、男は理解した]
[もし彼が終焉の使者ならば――それに気付いても、誰かに告げられるだろうか]
[自問自答はすぐに終わり、そのままキッチンへと向かう]
それなら、よかった。
[近付く女の指先を見やる]
ちょっとね。
あのまま外にいたから、少し冷えて。
足洗おうと思ったんだけれど、
お湯沸かし方わからなかったんだ。
[鳴る鈴の音。
爆ぜる薪の音。
足下に流れる川のように、旋律が伝う。
源を探して、首を巡らせた]
……なんだろ?
―誰かの私室―
……まだ探すんですか?
[表情はあまり変わらないながらも、声に少々うんざりした響きがあったことは否めない。]
[小さく嘆息]
仕方がありませんね。頑張ります。
[そうして手分けしてあちこちを探したのだ、が。]
[あかのネイルで飾られた指先]
[その内の2本は白に覆われ、隠されている]
浴室の湯の沸かし方でしょうか。
それは、私にも。
[小首を傾げ、女は少年の頬へと華奢な手を触れさせた]
つめたいのですね。
…何かを、お探しでございましょうか。
[何かを探す態を、また女も真似た]
―誰かの私室―
[必死に引き出しや棚を漁るシャーロットの目を盗んで、こっそりと大きい部屋の方に戻る。]
[息抜きをしようと、繻子張りの椅子にどっかりと座り込んだ。]
[ふと、傍の卓子を見れば、チェス盤の傍に並べられた駒が目に入る。]
[それは、対戦中に双方の差し手が相手から取った駒のようだ。]
……。
[無言で黒いポーンを摘み上げ、しげしげと見詰める。]
[食料を探し、適当に食べる]
[肉も割いて食べられるのは、あの死体を見た後でも変わらない]
[硬くなったパンは火であぶり、腹を満たした]
食糧難にならなきゃいいが
[少なくとも男が生きる気であると、言葉からはわかる]
[ふと、その食料庫を見た男は、手を伸ばして瓶を取り出した]
[あけてみても腐ったにおいはしない]
なるほど、番人が飲んでいたんだろうな
[牛乳を鍋にあけ火にかける]
[見えぬ目に緋が踊った]
……女子供と一緒にされるのは嫌がるかもしれんが
[盤面を改めて確認すると、昨日彼がナイトを指してから後にひとつ、更に駒が動かされている。]
……なるほどね。
[くすり]
[自然唇に笑みがのぼった。]
[寝室の方からシャーロットの彼を呼ぶ声が聞こえる。]
[サボっているのがばれたのか]
[何かを見つけたのか]
……今行きます。
[黒のポーンを卓上に戻し、改めて盤上の黒のルークを]
[敵の進撃に備えて自陣の護りを固める位置に]
[指して、立ち上がった。*]
[頬に触れた掌はそのまま。指先越しに熱を与えて]
はい。先程から、どなたかが弾かれている様でございます。
ラッセル殿も、何か楽事はなされますか。
それとも描画の方が御好きでいらっしゃるのでしょうか。
[今の広間以上に閑散としたあの風景画を思い出し]
[碧眼は真直ぐに少年を見た]
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