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なるほど。
何せあの御大ですし、それはありそうです。
[ザムエルの言葉に妙に納得したように言いつつ、ぽむ、と手を打って]
ええ、まあ。
ローゼはいつも元気ですよ。
賢いかどうかはわかりませんけど?
[続く、カーバンクルへの評価には冗談めかしてこう答える。
当の妖精の抗議の主張は、黙殺]
[軽く手をあげて、同じぐらいの軽さな笑みを浮かべて返答したアーベルに軽く頷き]
確かに俺も珍しいと思う。
こういうのは父がやっていたんだろうけど…まあ察しの通り、ってことで、急遽俺が代理
[と、思い当たったであろうことに続けるようにして簡単な説明をした]
なーる、代理か。
[けらりと笑みを零せば、一つ頷いて。
並べられる食事を前に、使用人に紅茶を一杯言付けて。
お前も何か頼む?と、問いながら]
んでも、あんま緊張してねーな?
慣れてねーなら、もっとガッチガチになるかと思ってたけど。
[見れたらおもしろそーだったのに。
と、ニヤリ、冗談めかした笑みをユリアンへと向け]
[少し緊張した面持ちの少女に気遣うような笑みを向けて]
こういう場には慣れておらぬかも知れんが、そう硬くなる事もありませんぞ。
あちらの二人のように気楽に構えても何の問題もない。
[側で話す二人の青年を見遣って、こっそりとそう言って。
金髪の青年には人の悪い笑みを]
楽しませる事と驚かせる事が奴の趣味の様なものだしの。
懐く、と言うことはそれだけで賢いとは思うが?
以前飼った犬は、結局最後までワシに懐かなんだが。
[犬とは根本的に違うのだと言うことに気付いては居ない]
[並べられていく食事に、来てよかったなーと内心はじめて思いながら、アーベルにはそうそう。と頷きつつ、じゃあ俺も同じものを。と注文をしながら]
まあ、慣れていないには慣れていないが、緊張しても疲れるしめんどい。疲れることは極力しねーのよ。
[知っているだろ?とばかりに、なにか楽しいことを想像するように冗談めかして笑っているアーベルに対して、楽しみを奪うようにあっさりと否定した]
[ザムエルの言葉にはぁ、と小さく]
それでは、楽に…するね。
[ぺこり、と頭を下げると、口調をすぐに砕けさせた]
気楽にしても良いなら、早めにしてれば良かったなぁ…
[小さく笑うと、自分は紅茶を頼み]
…あの、ギュンター様、って…どんな人なんですか?
あたし、お婆ちゃんに話を聞いていただけだから…あまり、知らなくて…
趣味……まあ、いい趣味……ですよね。
時々、とんでもない趣向も凝らしてくださいますし……お陰で、いい感じで飽きないんですけどね。
[でも、時々ほんとに度が過ぎるよなあ、とか。
ふと、そんな事を考えつつ]
うーん、懐くというか、なんと言うか、なんですが。
[実際の所はと言えば、ある種の契約──『使い魔』という関係が一番しっくり来るのだけれど。
その辺りを説明するとややこしくなるので、言葉を濁す。
話題のカーバンクルはさっきの黙殺でふてたのか、相方は無視して部屋の中をきょろきょろと見回している]
つまんなーい。もっと意外性で楽しませてよ。
ほら、新たな一面を見出すとか!むしろ見せてくれるとか。
[人を何だと思っているのか。
あっさりと返される否定に、さほど本音でも無かったのかけらりと笑い]
ま、疲れることはしないってのも判るし同意だけどね。
特にここじゃ、気を廻すだけ余計な気苦労って気もするし。
[運ばれてきた紅茶に、一つ頭を下げて。]
[紅茶をワゴンに載せて、ホールへやってくる]
お待たせいたしました
ダージリンのファーストフラッシュになります
[そう言って各自の分を淹れていく]
むっ
[なにやらザムエルがブリジットに、気楽にしろという例にあげられているのを聞いて]
アーベル…お前のせいで俺がまるで無神経みたいに思われているではないか
[といいつつも実際その通りなためか、いつも通りだけれども。
そして楽しませろーとばかりに不満そうなアーベルの声に、おもちゃか俺は。と言おうかと思いつつも、いっても無駄だし、あっさりやめて、ユーディットから紅茶を受け取って軽く一礼し、そして一口]
そうそう、どうせここで滞在する期間って結構あんだろ?
その間ずっと緊張していたら息が詰まっちまう。必要のない気遣いなんてしても労力の無駄だし、俺にとって気遣わなきゃいけねえやつも特にいねえしな。
[と飲んでいる紅茶とは違ってなんとも冷めた意見]
さってっと、食事でもとーろうっと。
[並べられたから食べてもいいのだろうと。いただきます。といって目の前の食事を食べ始める。
なにせ自分はこのために来たといっても過言ではない。
などとかなり問題なことを思いながらも口には出さなかった。
その辺りは懸命だ]
ぁ、ありがとう…ございます。
[礼をする時にも砕けてたらダメかなぁ、と思い返し]
やっぱり、お礼の時ぐらいは…ちゃんと、言った方が良いかなぁ、って。
[カップに口を付けると、ぼそぼそ]
…美味しい。
[漸く緊張を解いた様子に頷き]
奴も…ギュンターも余りそういうのは好まぬのでな。
余り羽目を外さなければ文句は言われまいて。
そうさな、変わり者ではある。
だが、悪い奴ではないな。人を楽しませることが好き、と言う点では敵うものは居ないかも知れん。
[そこには友人としての多少の曲解はあったが。
その後青年が言うのにまた苦笑して]
まぁ、あれも悪気はないのだがな。正直時々心臓に悪いが。
本当に今回はどういう手で来るのやら。
まぁ、いずれにせよ良き仲間、と言うところでしょうな。
[言葉を濁すのを知ってか知らずか、肩できょろきょろしているそれを見て笑う]
…、そーいうのは無神経、じゃなくて図太いっつーんだよ。
あ、ありがとーございます。
[それもそれで褒め言葉では無い様な気がするのだけれど。
礼を述べつつ、ユーディットから笑顔で紅茶を受け取って]
ま、俺は食事会と公開が終われば、さっさと帰るつもりではいるけども。
それでも気ぃ張ってたらキッツイだろーしな。
……特に居なくても、せめて目上の人には気遣ってやりんさい。
俺には要らないけど。
[食事に手を付ける目の前の青年に苦笑しつつ、渡された紅茶をずず、と一口。
あ、美味い。とか呟きつつ]
−三階・主の私室−
[一定の間を置いたノックを四回。
内からの返事を聞いて、ノブに手をかけようとする前に、
丁度食事を運び終えた侍女が、中から扉を開いた。
室内は品の好い調度品が飾られており、一目で主の趣味が窺えた]
ヘル・オストワルト、お食事中に失礼致します。
キアストライト様からの贈り物を届けに参りました。
[一礼してから主の座る机の前まで歩み、両の端を持って差し出す。
白地の上、黒鉛で描かれた、白と黒の指環。
モノトーンの世界で、その絵はまるで本物のような存在感を放つ。
それを見た老人は、元々柔和な顔をますます和らげて微笑んだ]
はい、そのようにお伝えします。
[告げられた言葉を聞いて、執事もまた笑みを浮かべる。
入って来た時と同じ様に恭しく頭を下げて、静かに部屋を退出した]
[固いのは好きではない…なんだか、貴族のイメージが少し崩れた気がしたがザムエルの言葉に耳を傾け]
はぁ…楽しませることが好き…
[目を瞬かせながら、紅茶を口に含む]
…お婆ちゃんも、そういうこと、好きだったのかな…
[自分の祖母へのイメージも崩れた気がした]
…でも、少し、会うのが楽しみかも…
オルゴール、だったっけ?
悪気があったら、いくらここが研究対象や資料の宝庫でも、付き合いませんよ、俺。
[くすり、と笑って軽く言い。
良き仲間、という言葉にはええ、と頷いて白いカーバンクルを軽く撫でる]
っと、せっかくの食事が冷めたら勿体無いし、いただくとしますか。
[それから、自分も周囲に習うように食事に手をつける。
肩のカーバンクルには、小さく千切ったパンを預け]
じゅびゅとひぃ?
[図太い?とアーベルに聞いているのだが、食事を口に詰め込みまくっているため言葉が無茶苦茶だった。
それに気づいたため、ゆっくり咀嚼して、喋るのかと思えば、やっぱりまた食べて……しばらくしてからようやく喋る]
まあどっちでもいいや。外れているとは思えないしなー
[と軽くいってから]
俺はー…オルゴールとかそんな強い関心があるわけでもないが、寄生するだけさせてもらおうかなとか思っているけどな
…目上なー。んー…まあ程々に考えておく。
[何か色々問題ありそうなことをいいつつ、本当に考える気があるのかどうか。また食事に戻る……一体どれだけ食べているのか……おいしいのだろうということだけはとりあえずわかるはず]
……お風邪を召されましたか?
[ドアノブに手を掛けたままの格好で訊ねるも、
主は何でもないというように、軽く手を振るばかり。
僅かに首を傾げながらも、促されてその場を後にする]
−… → 一階・ホール−
……気は張らなくていいから、一応の礼儀は弁えとけ。
ってか、外れてないのかよ。
[口の中詰め込んだ相手に話しかけた自分も責任はあるけども、と
くつくつと笑みを堪えつつ、相手の言葉をゆっくり待って。
続く言葉にけらりと笑いつつ。]
寄生って……まぁ、それすら気にする人でもなさそーだけど。
程々でいーから、考えとけ。出来るなら思考で止めずに実行出来れば尚良し。
[詰め込まれていく食事を眺めながら、ぽつりと呟いて。
こっちは、一先ずスープから手を付けて。]
[少女の呟きに小さく頷いて]
ここに招かれる者は、少なからず楽しい事、楽しませることが好きと言うことになろうな。
そして何より、ギュンターの人柄に惹かれておるのであろう。
……そう、今回のメインはオルゴールであった。
ワシもどういう物かは知らぬのだがね。
余程気に入っているようだし、楽しみにしているのだよ。
[そういって、少女に食事を示し]
冷めると美味しくないから、早く食べた方が良い。
[と勧めて、聞こえた声にくすくすと笑い]
まぁ、確かにな。だからこそこれだけの人が慕い集まるのだろうが。
[と、これもまた食事を始めた青年に返して、自らも食事を始める]
[ホールに戻り、一礼して静かに中へと入る。
絵の送り主に主人が感謝していた事を伝えると、
それから他の客人へと普段の笑みを湛えた顔を向けた]
主からの言伝です。
この度は折角いらして頂いたのに、
皆様にお目通り掛かれなくて申し訳ない、
何か不便な事があれば遠慮なく仰って欲しい、と。
[形式的な台詞を述べて、一歩後ろへと下がった]
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