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うん、助かったさー
[ベッチーに答えながら、ふわだまりの中から、のぼせる前にと、もさもさ脱出]
うーん、俺にもなんも聞こえないなあ。白雪さんは?
「聞こうと思えば聞こえなくもないけど、お断りだね」
なんでさ?
「うるさそうだからだよ」
[つーん、とそっぽ向かれました]
……別に、照れてないです。
[きっぱり言った。言い切った。
ウェンデルに蹴られた浅黄緑はふよふよ漂い、ころん、とか転がってたり]
[ライヒアルトの忠告にはぎくり固まり、こくこく頷く。]
き、きをつけまーす…。
へ?あえっと、うんさっきからすごいよ。
もうすぐあれが動くとか、何か色々と。
ん?ねーピノ君、アレって何?
[とか頭のふわもこに訊ねつつ。]
って酷っ!流石に妄想と現実の区別くらいつけてますからー!
ちうかそもそもこの世界が妄想の産物というかごにょごにょ…
[と最後は小さく口の中でぼそぼそ呟いた。]
[ウェンデルとグラナートに背中を押され、
窓枠に引っ掛かっていたふわふわがぽんと外に弾き飛ばされる。
ついでに勢い付いた...も一緒に外に投げ出された]
・・・え。
[あまりの出来事に呪文の詠唱する暇もなく、地面に叩きつけられる衝撃を少しでもやりすごそうと、反射的に受け身の形をとり、目をぎゅっと閉じた]
[ぽふん。]
[予想外な感触を感じて、そっと目を開けると。
巨大スミレふわふわが丁度下に居たおかげで、
地面との激突を避けたみたいだった。ぽよん、ぽよん。
トランポリンのようにふわふわの上で...の身体が跳ねる]
[イヴァンにはーいと笑顔で元気良く。
返事はしながらも、どうやらやっぱり、勝手に聞こえてくるのは自分だけで。はてと首を傾げる。]
あはは、うん、けっこううるさい…。
[白雪さんのには肯定した。]
[ぽりり、と頭を掻いて、ベッチーを見て、ライさんを見た]
んな?なんか妄想とかじゃなくて、ほんとぽいと思うんだけどもさ。
この騒動ってそもそも原因解ってないんだよね?
ふわふわたちが、それ知ってるんじゃね?
あれ?
あれって何だよ。
[ベッティへの問いはベッティが頭の上のふわもこに訊ねたものと同じものとなり。
何やらぼそぼそ言う言葉には、訳分からんとでも言うように表情を歪める]
この世界が妄想の産物ってどう言う事だよ。
お前、この世界の出身である俺らを馬鹿にしてんのか?
「おーいライ、あのペンギンどうすr……あれ?」
[何やら腹立たしく感じて問い詰めようとした時に鴉が窓から飛び込んで来る。
絶妙な間の悪さ。
漂う雰囲気に鴉が首を傾げた]
じゃあ、とりあえず。
[合掌したまま集中1秒。
手を打ち鳴らせば、両手で抱えられるほどの大きさの籠が現れた。
蓋には南京錠までぶら下がっていたりして]
これでどうかしら。
ヒーリングは、クロエちゃんに頼んでみるとか?
でもゼルギウスさんって普通の回復魔法で大丈夫なのかな。
[ぽよん、ぽよんと跳ねるクロエの様子に、真紅の龍はコメントに困っていたっぽい]
「……ご無事ですか?」
[とりあえず、そーっと声をかけていたり]
……あー。
ゼル先輩の場合どうなんだろ……治癒魔法なら、普通に身体に働きかけるだけだから、大丈夫だと思うけど。
[使い手はいたかどうか。
これって、自分がやるようなのか、とか。
ちょっと考えてはいたりする]
お っと
[落下するクロエを捕獲しようとして空振り]
だ、大丈夫?!
[慌てて窓の外に乗り出した。
当のクロエはぽよーんぽよーんしてる訳だが]
怪我は無いかいっ?
おおぅ、それもそうだね!
ねーねーピノ君、何で増えてるの?
[イヴァンの言葉にぽんと手を叩いて、騒動の原因を訊ねるものの。]
魔法当てられたり斬られたりすると増える。
…ええと、そういう事でなくて。
[聞き方が悪い。]
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