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[自覚があるなら、という言葉には、曖昧な笑みを返すだけしかできなかったものの。
続く言葉には、わかりました、と一つ、頷いて]
……もしかして、ずっとここにいたんですか?
[どうりで暗い、という言葉から、それ以前からここに居たのかと。
半ば、呆れたように問いを投げ。
昼間からずっと薔薇を見ていた、と聞かされたなら、人の事は言えない無理を、と口走るだろうか。
ともあれ]
それじゃ、ホールに行きましょうか。
[促して、歩き出す。
……歩きながらも胸元から離れない右の手を、共に歩く彼女は訝るやも知れないが]
─…→ホールへ─
[聞こえた声に顔を向ければ、新たに人が集まり始めていて]
こんばんは。今日は早いですな。
やはり話を聞きに来られたんですかの?
[恐らくはそれしかないと思うが、と考え、ユリアンが少し残念そうな様子を見せるも理由までは思い至らない]
[階下へと続く階段を降りきって。
ちらりとホールへ視線を向ければ、数人の姿を捉える。
そのまま、ホールへと向かおうと足を動かすも]
…―――
[ふと、足を止める。
昨夜の会話を思い出し眉を顰めれば、小さく溜息を吐いて。
それでも、漸くホールへと足を踏み入れる]
…こんばんはー、と。皆様おそろいで?
[ひらりと手を振り。その顔に憂いの色は、既に消えて]
シスター ナターリエは、ここまで読んだ。
[執事が返す反応はいつもと変わらぬものであったから、此方も一つ頷いて]
そうですな、皆が揃ってからの方が良いでしょう。
それが大事な話であれば、尚更ですな。
[それだけを返し、後は人が集まるのを待って]
─ホール─
……と。こんばんは。
[中に入れば、先ほどとは違って他の招待客たちも集まり始めており。
いつもと変わらぬ様子で挨拶をすれば、カーバンクルもみゅう、と声を上げた。
一緒にやって来たナターリエが皆に挨拶するのを横目に、ゆっくりと、いつも座る席へと座って、小さく息を吐く]
[オトフリートの恭しい一礼に、慣れないような一礼を返しながら。
ザムエルの早いですなと言う言葉には]
ええ、まあ。
やっぱ気になりますからね
[新たにホールに顔を出す面々にも、こんばんは。と軽く挨拶をしながら、彼らもそうなのだろう。と知らずザムエルと同じことを思う。最も、既に事情を知っているものもいるのは知らないわけだが]
[次々と姿を現す客人達に、逐一深く頭を下げる。
その対応は常と変わらず、微笑も揺るぎはない]
ええ、それまでは、先にお食事を。
[金糸の如き髪を持つ男女が現れれば同じく礼をするも、
緑の眼差しは一瞬、研究家の青年の胸元へと走った。
……食事を運んだのは執事ではなかったが、
他の召使い達が話題に上らせていたのを聞き及んでいたから。
客人の噂をするなど以ての外とは言っては置いたものの、
やはり、昨晩までの様子を見れば気にならないはずもない]
/中/
うーん、イレーネは今日参加…らしいですね。
すると本当票が読めないなー…。
お仲魔の言う通り、襲撃成功させるなら、ユリアンが一番無難…かも。
ナターリエ守護者なら、ユリアン守護は可能性低い気がするし。
こんばんはっ。
[少女は昨晩と同じように…明るい声で挨拶をした。
…しかし、少女も何か重い空気に気付かなかったわけではない。
どちらかといえば…気付きたくはなかっただろうけれども。
料理は既に並べられており、フォークを持てば食事をしようと]
[並べられていく食事。
もともと、こういう場所で食事を取ることなどなかったのことなので、精彩が欠けていることはあまり気づかず、ただ何か違うかな?ぐらいにしか思わず、でも気にもとめず。
若干重く緊迫とした空気がいやになったのか。
一つため息をついてからここ最近慣れてしまった行動のように、勝手にブリジットの頭に手を乗せてぽむぽむとする。]
……ん……?
[ふと、視線を感じたような気がして、そちらを……オトフリートの方を、見やる]
……何か?
[傷痕を見られた事など、全く考えていないためか、向けられた視線の意味は気づかずに。
どこか惚けたような問いを短く投げて]
[ついで現れた面々にも会釈をして]
こんばんは。
今日は皆さんが揃うのが早いようですな。
[それはきっと同じ思いなのだろうか、とふと思い、執事が食事を勧めるのには頷き]
そうですな。
冷めてしまっては困りますしの。
[と、食事を始めるも周りの様子を伺って。
その中に事情を知るものがいるとは知らないが、執事が話し始まるまでは皆同じように落ち着かない様子なのであろうか、と]
中/
とりあえずというかなんというか
能力者は見せ場?みたいなのが欲しいのではないかとか思ったが、いっぱんぴーぷるは一体だれやと。
ユーディット、ザムエル、ブリジット、ナターリエ辺り?
というか単純に村人だけどそういう雰囲気なだけというのもあるかもしれないしな
―・・・→ホール―
[扉が開いて、姿を現す。俯いたままの双眸は蒼に戻っていた。]
[皆とは視線は合わさず、黙ったまま小さく会釈だけをして部屋の中へと入る。]
[…空気が重い為か、それとも料理自体が昨晩よりも地味なのか…はたまた、目が肥えてしまったのか。
いつもよりも目が料理を凄いと思わなくなっていた。
…いや、味は確かに凄いと思えるのだが…]
…
[フォークで器用に料理に入っていた根菜を皿の箸に退ける。
退けたことを確認したら口へと運ぶ…
そして、頭をぽんぽんされる]
…
[フォークを口に加えたまま、ユリアンの方へと向いた]
……ええ、お願いします。
[執事がそう言うと、侍女は慌しくホールを出て行く]
ああ、失礼致しました、レーヴェ様。
お気になさらずに。
[何事もなかったかのように、にこりと笑みを返す。
周囲を見渡して、大方の客人が集まった事を確認]
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