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…あ、そーそー、ハルヒ。
「はい? なんですか?」
[暫し他愛もない話を交わしていたが、
ふっと思いついたように、声をあげる。
仔犬が、乗っていたボールから、ころんと落ちた。]
オレ、明日、誕生日なんー。
夜にでも、花火しよーぜ、花火。
構内じゃ怒られるだろうから、外でかな、やっぱり。
「…そういう事は、もっと早くに言って下さい」
[何も準備出来ないじゃないですか。そう眉を寄せる後輩に、
けらけら笑いながら、別に何も要らないしー、と返して]
夏休みに誕生日って、ビミョーにヒドイよなぁ。
[祝って貰った覚え、佳苗サンくらいにしかねぇもん。
そう軽く続けるも、覚えがないのは、皆に教えないから。
父に祝われた事はなくて、母は幼い頃に亡くなったから。
―――その日は、本当は、祝われるべき日ではないから]
………っとー。
そろそろ戻って、シャワー浴びて着替えないと。
バイト、遅れちまう。
「…今度は、遅くならないようにして下さいね。
ただでさえ、校則じゃ推奨されてないんですから」
あれはー。残業頼まれたんだから、仕方ねぇじゃん。
[反省の色なく言い訳を口にする先輩に、
先日の侵入劇を思い返し溜息を零す後輩]
おし、リュウ、行くぞー。
そんじゃ、またな!
[そんな様子も気にせずに、仔犬とボールを拾い上げ、
目覚め始めた朝の街へを歩んで、*寮への道を辿る*
1人と1匹の姿を見送り、ハルヒは、空を見上げた。]
/*
プレプロローグ→本編の間に、ハルヒに部活を辞めた理由は
「バイトが忙しいから」だと告げたという話が挟まってるんだけど、
そこまでは描写し切れないかなー。
*/
村の設定が変更されました。
—女子寮—
[女子高生の発する、独特の嬌声が廊下に反響する。
小さな足音が行き交う。
それらの全ては混ざり合って騒々しい。
この日の夕、ベランダからは、夏の空にたなびく雲をのぞむ事が出来た。
暮れかかった陽は空の低いところを赤く染め、
それより上には紫色をした夜が滲んでいた。]
[授業の日程を終えてから幾日も経ったというのに
終業を告げるチャイムが、遠くで響いていた。
余韻が消える。
いっとき静寂が流れた。
どのくらいの時間が経ったかは判らないが、暫くして蝉が鳴く事を再開した。
時折何処かで、甲高い山鳥の声のように、誰かのはしゃぐ声があがる。
規則性のない、それでいて絶え間ない、あらゆる音は
不意に寄せる波のように響き続けて喧しい。]
[ジーンズの上にTシャツを着ただけ、髪も整えていないフユと
ショートパンツの上にタンクトップを着ただけで、柔らかな髪を寝癖で乱したままのモモはふたり、ベランダで
熱気を失いかけている、夕暮れの風に吹かれていた。]
「珍しいよねーフユが一日中寝てるなんて」
……たまには良いじゃん。
「ちょっと浮腫んでる」
放っといて。あ、そういえば昨日さ、天野先輩と話す前に
ヨウスケ君と少し話した。
[風が止んで、蝉も一斉に鳴き止んだ。]
アンタ、なんか進展したの?
[モモは、からかうようなフユの声にも
ベランダの手すりにべったりと凭れてただ黙っている。]
アイツさあ、私の名前間違えてたんだよ
ほら、昔よく居たじゃん。「美由」と間違える奴。
アイツ、私のこと『美由さん』って。
三年間間違えたままって、どうなの。
もう呆れちゃって。
[昨夜の出来事をいまになって思い出すと、少し可笑しい。
フユは笑う。]
「フユってヨウスケ君とそんな仲良かったっけ……?」
いや別に?
多分、まともに話したの昨日が初めてなんじゃないかな。
もしかしたらアンタが私の名前を出してるんじゃないかと思ってたから、まさか名前間違えられるとは思って無かったけど。
ねえ、あんな馬鹿の何処が良いわけ?
[フユはまた少し意地悪そうに、軽く笑う。]
「ヨウスケ君の事、悪く言わないでよー」
いや、だってさあ。
いかにも何か抜けてるし、アイツ絶対馬鹿だって。
[笑うフユ。]
「悪く言わないでって。しかもアイツ呼ばわりとか、
フユ、何様のつもり?」
[ぴたりと。冷たく言って、モモは部屋を出て行った。
モモに投げ付けられたタオルを手に、フユは暫く
呆然と立っていた。]
……いや、いきなり。
タオル投げ付けて出て行くって、訳わかんないから。
…………怒ったの?
………………何それ。
(……下らない。)
[驚きはやがて苛立ちに変わる。
室内にタオルを投げ捨て、モモの部屋を出た。
既に陽は沈んで、紺色の夜に塗り潰される間際の橙色の雲が、木立の向こうに僅かに残るだけだった。]
/*
フユちゃんの追加設定とか不定形設定とか。
・怖い話は苦手
・意地っ張り
・結構鈍い
・口癖は「何それ」
「何それ」
これ、最早口癖になっているな、と昨夜気付きました。
*/
/*
中の人は一応、頑張れば耳コピが出来るくらいの
いい加減な音感を持って居ますが
そのうえで敢えてファンタジー設定として絶対音感を
使おうとする自分に自己嫌悪。
一部の方はフユを見て
「いやいやそんなん有り得ないから」
と、思われるかもしれませんが……。
*/
/*
あんまり他人と馴染もうとしない性格とか
同級生を子供っぽく観ているところとか
そういう性格的な部分もあって、そもそも五月蝿いのが嫌いな子のようです。
ただ、受験ストレスの所為で過敏になっているだけ
なので。
それでもって余計に
「煩い」と感じるようになっているようです。
*/
/*
ぽつぽつ。役職予測。
・狼
現状で一番、「望み」が感じられるのはマイコかなあ。
ただ、ワタル君が死んでしまう時点で望みが断たれる
ような気がしないでも無いのですが。どうなるんだろう。
ヨウスケとヒサタカはメタ的に除外させて貰うとしてw
他の人に関しては望んで居ることが見当たらない。
*/
/*
役職予想、第二弾。
・司
キャラ的にマコト。
いや、中の人メタです。すみません。
他人重視の心配性設定なところからもかな。
(自分メモ:今のうちに心配性設定を突っついておこう
フラグフラグ。)
もう一人は予測つかず。
ヨウスケとヒサタカは(ry
雰囲気的にショウかなあ。これはパッション。
*/
/*
狼はサヤカの可能性もあるかも知れないな。
取り敢えず、ボーイズvsガールズになりそうな悪寒。
続いて中身予想。
ヨウスケとヒサタカ(ry
マコト:どう見てもたすくさんですありがとうございます。
マイコ:どう見ても飛翔さんですあ(ry
アズマ:moonlitさんですか?
ショウ:めいさんかなあ……実は全く判らず。
めいさんはヨウコな気もしなくはないのです。
これ以外は見当も付かず。
*/
−寮・食堂−
ごっそーさまでした!
[ぱんっ、と手を鳴らして声をあげる。
空になった食器を乗せたトレイを持って、立ち上がった。
普段は人で埋めつくされてる食堂も、今は人影は疎ら。
他の残留生徒と言葉と交えながら、洗い場に向かう]
…出るって、何がー? 桜の木の下?
あぁ、よくあるよな、…埋まってるとか。
[休暇中の片付けは各自がやる事になっているから、
相手と話しながらスポンジを手に取り、汚れを落とす。
沸き立つ真っ白な泡が、辺りを覆った]
そりゃ幽霊って言ったら、夏だけどさあ。
[納得いかない、という表情が作られる]
桜は春じゃん?
こじつけくせー。
柳とかじゃねぇの。
[キュ、と。力を入れて、かたい蛇口を捻る。
ざあぁああぁぁあ―――談笑は、水音に流されていく]
─剣道場/昼頃─
ふうっ……そろそろ、切り上げるか……。
[素振りや型などを一通りこなしたところで、一人、呟く。
ある程度予想はしていたが、他に訪れる部員の姿はなく道場独占状態ではあったものの。
……やはり、相手のいない稽古は、物悲しいものがあり。
時間的な区切りも悪くない……と思い、自主練はそこで切り上げる事にした]
ふう……あっつぅ……。
[道場の掃除を終え、独りごちる。
道場と部室の戸締りを確認した後は寮に戻り、一息入れた後、茶道部の部室へと]
−校舎・玄関−
(ああもう、訳分かんない。
何なのアイツ。腹立つ……)
[フユはロングスカートと半袖のカーディガンに着替えているが、色合い的には制服と大差がない。
フユが、夏休みの間帰省しないと分かったら
顧問は嬉々として練習室の戸締まりをフユに担当させた。]
─茶道部部室/昼頃─
……っと。
あれ、思ってたよりにぎやかだね?
[畳敷きの空間を有する部室のドアを開けるなり聞こえてきた、賑やかな声に思わずこんな声をもらす。
こちらは剣道部に比べて、部員が残っているらしい。
集まっていたのは、主に一年の女子─と言っても、そもそも男子部員が少ないのだが─であり、彼女らが集まっている時は大抵、部室の中は小鳥のさえずりさながらのお喋りで満ちているのだ]
「あ、各務先輩っ! 聞いてくださいよ〜っ!」
[中に入るなり、呼びかけてくるのはツインテールの目立つ少女。
その様子に、ああ、またか、などと思いつつ]
どーしたの、佐久間さん。
また、お兄さんと何かあった?
[居合わせた部長から、お疲れ様、と言わんばかりの視線を向けられつつ椅子の一つに腰掛け、ユリにこんな問いを投げかける。
それに対する返答に、適当に相槌を打ちつつ、部長と夏休みの間の活動予定の話し合い]
(しかも、昨日マイコが怖い話とかするから……
夜の学校なんて怪談のメッカじゃない。)
[誰かに同行を頼んでも良かったのだが
生憎、モモとは唐突に喧嘩をしたばかりだった。
校舎から出ると、月明かりを受け校庭に立つ桜の樹が見えた。]
(あー、マイコが何か言ってたっけ……桜の話)
……じゃ、俺はそろそろ。
[大体の取り決めがまとまり、ユリの愚痴も一段落したところで席を立つ]
「お疲れ様、各務君。
ああ、剣道の方が忙しいなら、無理にこっちに顔出さなくてもいいわよ、予定の変更とかあったら、知らせるから」
……あはは……ありがとうございます、部長。
[部長の言葉に苦笑しつつこう返し、後輩たちにまたね、と声をかけ、外へ]
んー……さて、どうしようかな。
少し、散歩でもしようか……。
[そんな事を呟いて。
まだ、グラウンドで動き回っている運動部を横目に、のんびりとあてもなく歩いていく]
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