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……やれやれ。
[珍しく、困った……という風に眉を寄せて眠りにつくも、
惨事となった寝台を片す為にいつもより早く起きることなる。
リディが起きる頃には、胡椒がない所為で、
いまいち味のしまらないコンソメスープと、
ライ麦のパンが食卓に置いてあるだろう。
生物学者の男と云えば、一人常のペースを崩すことなく、
日課のフィールドワークに
――今朝は港の方へと足を進めていた。
ちなみに、少女に声を掛けなかったのは、
一応、男なりの配慮ではあったのだが……。]
村の設定が変更されました。
/*
ん……リディさんも赤希望な感じですねぇ。
私、希望しない方がいいかな……。
縁故が強いところが赤に固まると、
こう、バランス的に難しかったりするかも、とか。
ま、いいかな?希望が通るかは分からないし。
(弾かれることも結構多いからね。うんorz)
─雑貨屋・自室/明朝─
[目覚めは大抵、日の出との競争。
日によって、勝ってみたり負けてみたりだが、今朝に限っては昨夜はしゃいだせいか負け越した]
んー……おはよ、ツィン。
[側で目覚め、身体を伸ばすぶち猫に呼びかけながら起き上がる。
結っていない黒髪が、背へと滑り落ちた]
あふ……さてと、支度支度。
ゲルダが来るって行ってたし、準備しないとねぇ。
[そんな呟きを漏らしつつ、顔を洗って身支度を始める。
髪を結う時に、しばし、鏡の中と睨めっこをしたりしつつ]
[鏡像に向けて何か小さく呟いてから、きゅ、と髪を結わえる。
身支度がすんだなら、まずは家の事を片付け、それから開店準備。
それは、十五の歳から今日まで変わらぬ、日々の習慣。
店の中の準備が整うと、箒片手に外に出て。
始めるのは、店の前の通りの掃除]
[ライヒアルトが困ったような声を上げるのには]
あはは。勝った。
[とか、嬉しそうな声を上げたとか何とか。
そして、安らかな様子で眠り、次の日に目覚めたときにはライヒアルトの姿は無かった。
不安ではないといえば嘘にはなるが、さすがにこの状況で何処かにいなくなったとも思えず、割と普通の様子で用意してあった朝食を済ませる]
なぁに、これー?
なんだか、すっごく味薄い。
[自分のせいなのに、そんな愚痴をこぼしたりもしたが]
―拾った日の朝・自宅―
[漂流していた男は朝に拾ったから、船乗りのおっちゃんたちの噂話を聞いた人はゲルダの家に見知らぬ男が連れ込まれたことを知るだろう。
めずらしくも早く起きてこの女が動いていたと言う話とともに。
連れてきた男は意外と早く目を覚ましたようで、客間から声が聞こえれば、リビング兼作業場からひょいと顔を覗かせる。]
目が覚めたかい、にーさん。
とりあえず、風呂と飲み物の用意はしてあるから、その濡れた身体をどうにかすると良いよ。
にんぎょひめ、…かぁ。
そういうのもいいわよねぇ。
[ぽつり、つぶやきが風にのる。
この島で書くのならば、よく似合うだろうと思って]
男女逆転、半魚人とか。
おんなのこのほうが、おとこのこを海でひろうとか。
それはそれでロマンがあって、いいかしらぁ?
[じっさいにそんなできごとが起きたとは露知らず。
足取りは海へ。そして砂浜をあるく]
―教会前―
……くぁ……ふ。
[まだ朝早い時間、男は教会の前で大欠伸をかました]
おい、あんまり暴れんじゃねぇぞー?
……ったく、夜も朝もてこずらせやがって。
[元気に教会の中を駆けずり回っているらしき足音に、テンション低めの声でぼやく。
手にした箒をやる気なく左右に動かした]
……。
[さて、朝食を済ませた後は、特にやることもなくヒマだった。
家の中を散策したところで、あまりヒマをつぶせるようなものもなく、本があったとしても、少女が読むには少し難解すぎるものしか置いていなかった]
うーん?
[意味もなくころころと転がってみたりもしたが、それでヒマをつぶせるはずもなく、ライヒアルトが帰ってくるまでどうしたものかと頭を抱えた]
あ。そうだ。
[と、思いついたのは、昨晩のライヒアルトの言葉]
『本を読むならば、教会が揃えがいいかもしれません』
[実際には多少違う言葉ではあるが、内容的にはさほど間違ってはいないだろう]
なんか読む本借りてこよーっと。
[人見知りするくせにそういうところだけは、行動力があったりする。
少女はすぐに、外に出て噂の教会とやらを探しに出かけた。
ちなみに、鍵を借りているくせに、当然のように鍵はかけていなかったり]
─回想─
おぅ、おめぇらも気を付けて戻れよ。
[店を立ち去って行く者達にはお決まりの言葉を向け。支払われた代金を簡易な金庫へと仕舞う。クロエには忘れずデザートを持たせた]
よっしゃ、リッキーそろそろ店仕舞いだ、片付けるぞ。
[他の客もはけたところで残った使用済みの食器や調理器具を洗い片付けて。その日は何事も無く眠りについた]
─回想・了─
─現在・宿屋─
[夜も明け、宿泊客の朝食の準備をして。起きて来た順にそれらを提供し。時間が空けば日課のオーナメントの手入れなどを行う]
[それらはフーゴーが船を走らせていた頃にお目にかかった歴史的遺物や発掘品を基に作られたもので、縮小されたストーンヘンジのジオラマや白銀の燭台のレプリカなど、置かれている種類は多岐に渡っている。一番目立つ所には自慢の商用ジーベックのオーナメントも置かれていた。壁には剣や盾、その他有名な偉人が使っていたと言われる武器等も飾られている。
ちなみにストーンヘンジのジオラマに使われている石は取り外し可能らしく、良く悪戯好きの子供達に弄られているとか]
うっし、こんなもんか。
おぅリッキー、俺ぁ船んとこ行って来る。
後は任せたぜ。
なぁに、下準備はもう終わらせてんだ、火を通すくれぇはおめぇでも出来るだろ。
しっかり頼んだぜ!
[またか、と呆れるリッキーを余所にフーゴーは意気揚揚と宿屋を出た。向かう先は、港に泊めてある愛用の商用ジーベック]
─宿屋→港─
−ゲルダの家−
[回想の海に浸っていたところで声を掛けられ、我に返る。
顔を上げれば、見知らぬ女性が居た]
……貴女が、助けて下さったのですか?
ありがとうございます。
[ふわりと微笑んで頭を下げ、己の名を告げる。
その後は、言われるままに*浴室を借りる事にした*]
― 港 ―
これは夜光虫ですか。
あまり大量に発生すると困りますね。
[波打ち際にしゃがみこんで、フィールドワークをこなす。
内寄せた赤い塊に、ふむ……と吐息を一つ。
近くにいた漁師の一人が、そんな様子を見かけて話しかけてくるか。]
おはようございます。
……おや、そんなことがあったのですね。
最近は、人間の拾いものが流行りなのでしょうか。
[噂好きのその漁師は、学者が此処に来る前の出来事、
ゲルダが甲冑姿の男を拾った話を聴かせてくれた。]
……今宵辺り、嵐になりそう、ですか?
[ゲルダが珍しく朝起きていたことを揶揄する相手の言葉に、
良く分からないと云った風に、微かに首をかしげ立ち上がる。]
確かに、少し潮の流れは変わってる
――…ような気がしますが。
私は天気は読めませんのではっきりとは……。
[冗談に対して真顔でそう云った。]
───広場───
みゅう。
[とりあえず、外には出てみたものの、なんか人が一杯いるさまに、多少しり込みした。
妙に端のほうを歩いて、人の視界にあまり入らないように歩き回ってみたが、考えてみれば教会というのがよく分からなかったり]
みゅう。
[もう一度、口癖を呟いた。
さて、どうやって探そうか?]
─翌朝・自宅─
おはよう。母さん。
[母が生前使っていた貝を加工して作られた髪飾り。他にも色々と形見はあるが、カヤはこれを飾って毎朝、母親への挨拶に使っている。父親から何度か『自分で使えばいい』と言われたが、母親の命を貰って生まれてきた自分が、これ以上何かを母親から貰うのが気が引けるのか、カヤはそれを固辞してきた。その事で父親と軽い諍いになった時に、カヤは長かった自分の髪をざっくりと切り落とした。それ以来、父親は髪飾りの件については何も言わなくなり、娘に自分の手伝いをさせるようになる]
…うん。今日も頑張ってくるからね。私。
[今日も頑張ったらご飯食べにいこうかな、と昨日の賑やかな宿での食事を思い出した]
んし、行って来ます!
/中/
@可愛いリディは突如教会の場所を知る為の方法がひらめく
A誰かに教えてもらえる
B分からない。 現実は非情である。
ん、と、大体こんなとこかな。
[掃除はわりと広範囲に及ぶのだが、それもいつもの事。
それから、箒を片手に空を見上げる。
猫も真似して、空を見上げた。
ちりり、と鈴が小さく鳴る]
んん……なんだろ。
妙な感じ……っていうか。
[嫌な予感。そんな言葉が、ふと過ぎった]
……荒れたら、やだなぁ……。
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