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─第二別館・外─
[外を歩いていると、次元魔法の発動を感じハッとそちらを見る]
…うっへ、誰だ高出力の魔法使ってんの。
……ゼル先輩しか居ないか。
[その認識もどうだろう。暗翠を向けた先では閃光が煌めく]
攻撃魔法なぁ…。
俺どの辺まで勉強したっけ。
『そのくらい覚えておきなさいよ。
移動魔法に意識取られ過ぎよ』
[そのせいで防御魔法も疎かになっていたとか。他はある程度使えるらしい]
―食堂―
うわぁ、大丈夫だった?
ミリィさんも容赦ないなぁ。
[ゲルダの弱点を知っていればこそ、目を丸くした。
食べ終わっていたので、立ち上がるとゲルダに近付き]
――水の乙女、こっちに来て?
[その髪に手を伸ばして。
残っていた湿気を自分の方に引き寄せようとした]
あれ、仕掛けられたって。
ゲルダちゃんが鬼なの?
[鬼の識別方法、まだ分からない様子]
させたくないっつーか。
とっ捕まったら俺殺される。
[そう言う認識らしいです]
そも女子とやり合うのって何かなぁ。
やりにくいっつーか。
開始早々でそれだと色々と差し支えそうですね…?
[ふわりと翼を大きく広げると金色の光の粒が舞う。
祈りの言葉と共に手の間へと粒子が集まっていくのが見えるだろう。]
神の名の下にいま一度その身に立ち上がる力を…。
[ゲルダに向けた手より淡い光が放たれ食堂を照らします。
体力を回復させる上位の魔法によりいくらか楽になったでしょうか?]
そんな筈ないじゃない。
ミリィはアルトの事あんなに想ってるのに。
[そんな返答に少し噴出すように言葉を返した。]
でも、やられるぐらいならやらないと、ね。
そういった面での覚悟がつく実戦練習になるかも。
─第二別館→西館─
[歪み経由で飛んだ先は、西館。
こちらでも何やら騒動があったのか。
微かな力の残滓に、ふ、と目を細める。
その残滓を辿った先には、負傷した、どこか虚ろな女生徒たち]
……また随分と、ハデにやらかしたヤツがいるようだな。
[呟きは、もしかしたらどこか、呆れて響いたかも知れない]
[水気を含んだ髪や服が自然と乾いていき、光の粒子が体力を回復させる。
敵対陣営に力を借りることに内心気まずい思いはするけれど、それを顔や口に出すほどお人よしでも無く――。]
ふたりとも、ありがとう。
結構、楽になったよ。
?
私が鬼?
私は鬼ではない――よ。
[嘘はついていない。]
二人とも私と違って戦闘後の休憩をしている訳ではないみたいだけれど、鬼を追わないの?
…誰だか知らないが。あんな魔法もあるのか。
あれはどうやって防げばいいか…悩むな。
戦闘もちらほらと見れるようになってきたのなら…
やりやすくなるか?
[小さく笑えば男子生徒達をそのままに、歪みを探し始める]
観察もしやすくなるだろうし、ね。
はぁ? どこが?
この間だって心配してやったのに拳で返されたぞ。
[少し根に持っている様子。近くに居たなら眉を顰める姿が見れたことだろう]
ま、それは確かにな。
仕掛けられたらもちろん全力で行くさ。
逃げ切りが俺の目標だしな!
[外で立ち尽くすようにしたまま、再び頭をぽりぽり]
……まさかなぁ。
[疑うように呟き、眉が顰められた。内容を知る灰銀は溜息をついて尾をゆらり]
『…そんなことより、気を配ってないと不意打ち食らうわよ?』
っと、そうだった。
そろそろ食堂着かないかなぁ。
[感覚を研ぎ澄ましながらぽつりと呟く。多分これでまた食堂は遠ざかったことだろう]
―食堂―
良かった。
ん、鬼じゃないのね。
[素直にコクンと頷きました。
答え方にちょっと小首を傾げたりもしましたが]
色々状況確認してたらここに出ちゃったから、休憩。
ついでに、鬼の人と本気でやりあう前にちょっと練習できたらな、なんても思ってました。
[てへりと笑って]
そうだね、追いかけないとね。
鬼の人を探すところからだけれど。
こういう方は得意なんですけどね…。
ゲルダさんも鬼役じゃないんですか?
誰がそうなのかな。
[眉を顰めて考え込み]
移動したら此処についてしまったので何となく… です。
ゆっくりしてました。
そろそろ鬼を追いかけないといけませんよね。
行ってみることにします。
それでは、また。
[食堂の中の人へ手を振ると
羽根を広げ、窓をぬけて外へと飛び去っていきました*]
[梨をしゃくしゃく食べていたら掛けられた言葉に]
んあ、そうなのか
あー、ブリジット……てあんただよな。ありがとさん
[そういってにかっとブリジットに嫌味のない笑顔を向ける
そうこうしてるうちに入ってきたゲルダをじぃっと見ていたが]
ふぅん
ああ、ちなみに俺も違うぜ
追いかけられるなんざ俺の性に合わねーよ
お疲れの人、二人目ですか?
ご飯も果物もありますよ。
[入ってきたレナーテにテーブルを示して]
これは、のんびりしすぎたかしら。
[そういう口調はのほほんとしたまま]
[取りあえず、そのまま放置するのもどうかと思い。
まだ喚んだままの『魔本』のページをぱらり、とめくる]
……異界に満ちし妖の力、我が友を介し、我が力となれ。
生命の波動、拾い集め。
癒しとなして、ここに集わせん……。
[派手な攻撃やら移動やらが目立つ次元魔法だが、地味に回復魔法もあったりする。
取りあえず、応急処置は施しておいて、再び移動のための呪を紡ぐ。
……何気に、消耗早いっぽいけど気にしちゃいけない。
魔力キャパシティだけは人並み外れてるんです、実は]
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