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大人なら…それでも”そういった”リスクを抱えてでも
率先して動かなきゃ……じゃなかったら、ただ無くすだけ。
…そして起きてしまった事に責任を持つ…
……動かないのは責任を持ちたくない子供の言い分だよ……
[言っている事は厳しいが、口調は穏やかで
ぽふぽふとあやす様にイレーナの頭を撫でながら]
…………でも、そっか…ユリアンをなくすのが怖かったんだな…………
[と、その時…広場の方角に開く窓から
金と銀が空間を照らすのが見える]
……………!!!
[確かに、覚悟は決めていた、が。
強い衝撃を感じた――と思う間も無く、意識はあっさりと飛んで]
〜〜〜〜〜っ
[覚醒した今も、頭がくらくらとしていて、目の前に星が散るかのような感覚]
[――あの男、戻ったら、一発殴る]
[そんな事を思ったり、思わなかったり]
青年 アーベルは、職人見習い ユリアン を投票先に選びました。
青年 アーベルが「時間を進める」を選択しました。
[ふぁさり、と。
翅は、開いた時と同じ音を立てて、消え失せる。
同時に失せる、瞳の青銀]
……さて、後は。
結界を破壊する時の力をおとりにして、バカ親父を引きずり出すっ……。
……んで、踏み潰してやらにゃ、気がすまねぇっ!
[踏めるものなのかとか聞かれたら、見ればわかると答えるだろう。
多分、きっと]
や。
[そんな少年を出迎えたのは、二足歩行の黒猫と仲良く差し向かいで呑んでる、例のハトコだったりとかして。]
「やー、あんさんもきはりましたかにゃー。いやー、えぇですにゃ。せーしゅんですにゃー♪」
『……踏み潰すって。本気?』
[呆れたような、声が問う]
……そのぐらいしてやらにゃ、気ぃすまねぇぞ、アレ。
妖精にとって、最も大きな力……存在の肯定。
……それが、消えた。それも、子供の心から。
色んな意味で、ダメージ、でかいぜ……?
[金の光に包まれて。
恐らく、浮かんだのは安堵の笑み。
きっとそれは誰にも見られることはなかっただろう]
[僅かな浮遊感。近付く銀の光。
銀の中に僅かに金が見えて、上手く行ったのだろうと思う。
そうして、境界を越える瞬間に]
―――っ!!
[無理矢理に、金の珠を弾き飛ばす。
僅かにでも境界に綻びを与えんが為に。
王の力には半ば打ち消され、散る光は銀より少なかったが]
[立ち上がった騎士の低い声]
[それに応えるかの様に、舞い降りて来た金の光]
[静かに見つめる前で、何処からか銀の光も寄り添って、双方はくるりくるりと夜空に吸い込まれ]
[銀の粒子だけを残して]
[光も騎士も初めから無かった様に]
[ぱちくり。瞬きをしてみれば、其処にいたのは、]
……………
[すたすたすたすた。]
[すっぱーん!]
[何処から取り出したのかさっぱり解らないが、手にはハリセン。
エーリッヒに歩み寄ると、その頭を思い切りすっぱたいた]
未亡人 ノーラが「時間を進める」を選択しました。
……けど、怒ってたのも本当だもん。
[ぽつりと、呟きながらもユリアンから石を受け取って。
ミハエルを包むようにふわりと広がる銀の光に、
僅かに目を細めながらも、その行く先を見つめる。
すぅ、と。夜空へと銀の光が弾ける様に溶けて。]
「そーいえばにゃー、あの赤毛の騎士はんの処遇にゃんでっけどー」
ん?ダーヴィッド?どうなんの?アイツ。
「あんひとの死なせてもた珍獣ってーのは、お后さまのペットから生まれた子なんですにゃ。
てなもんでおそらく…」
おそらく?
「お后さまんとこでしばらく愛玩奴隷にされるとおもわはりますにゃ
なかなか良いおとこにゃし。」
…そりゃまた……
[…かわいそうに、と遠い目。]
[掻き消えた金は男を地上に運ぶ力を持つ筈も無くやがて霧散し。
空中に放り出され、重力に従って落下する]
[体長を戻して体重の差から威力を軽減とも考えたが。
落下距離の問題から結局は変わらないと判断。
広場の方から酷い落下音が響いただろうが、其処には既に*姿はない*]
…何も考えずに、大人に擦り付ける子供もいるけどね。
[そう言うのにはなりたくないの、と小さく呟き…]
日常を壊すほど、恐い物は…無いわ…
でも…ユリアン次第だから…
あたしの、言える事じゃなかったのかも、ね…
[小さく呟くと…窓の外に見えた光に]
…アレは…?
って。
[すぱーんと盛大にはたかれた。まぁ子供の力だからこんなもんだが。]
何やって、って…コイツと宴会。
[きぱ。]
「ささ、あんさんも呑みにゃはれー♪ いや、甘いもんの方がよいでっしゃろにゃ?」
ユリアンはユリアンで動くから…な。
[窓の外を見つつ…]
…………妖精王の力とユリアンの力が作動した…ようだな。
………………広場か?
[青年はそう言うと、すっと席を立ち広場へと向う]
……ま、普通、怒るわな。
[リディの呟きに、頬を掻く]
俺だって、正直……自分に腹たって仕方ねぇもん。
……護りたいのに。
甘えて……辛い思い、させて……。
[言いつつ、口の端に浮かぶのは、苦笑]
……さて、と。
最後の仕上げ、しねぇと、な……。
[作業台の上の紫水晶を思い返しつつ、*小さな声で呟いて*]
[窓の外を見つめていたが、次第に光はおさまっていき…]
…確かに…そう、見えたけど…
ぁ…待って…
[広場へと向かうアーベルの後を追う]
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