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[ぽてぽて一人で歩いてたら、屋敷が見えてきた。
アルが戻ってくるかな、って、少しゆっくり歩いてみたんだけど
あんまり意味無かったなぁ。小さく溜息をついて――
…何か屋敷の前に、誰か、倒れてる。]
……もしもーし?
どしたの?
[歩み寄って倒れた人影を覗き込んだら、マテウスのおじちゃんだった。
こてん、と首を傾げながら、問いかけてみる。疲れてる?]
ん。
[開いた窓][かけられた声]
[振り向いた拍子、]
[放ちかけていた果実が宙に放物線を描いて]
[時空の竜の元へと向かっていく]
うん、そうだよね。
オトフリートさんの力も届かないっていうし。
動いてない力を読むのは苦手だし。
[傍に寄れば安心する。闇も影を生み出すものだから]
でも昨日は西の森で探したけれど見つからなかったの。
エルザさんやその子は探すの得意?
[マテウスに近付けば別方向からも誰かが来て。そういやこいつとは顔は合わせたが名前も何も聞いてないっけ、などと思い出してたり。とりあえずそっちにも、よー、と軽く挨拶してみたり]
いや、よー、じゃなくて。
何でここで寝てんだよ。
何か疲れてるみてーだし。
[顔と手だけ挙げるマテウスを見下ろすように覗き込む]
[綺麗に受け止められて]
[回転する赤]
[驚いたように瞬き、二度]
……落ちてきた。
座っていたら。
[自分の来た方角を指差して]
[時空の竜へと戻される指]
其方は?
[お風呂セットを抱えた人影に気付いて、顔を上げる。
炎竜のおにーさん……えと、名前、何だっけ。
そういえば聞いて無いけど、…ま、いっか?]
…お風呂帰り?…お風呂行き?
[あ。質問に答え忘れた。でも、お風呂セットが気になったんだもん。]
や。
大地の流れとか探ってたんだけどさー。
なかなかわかんなくて。
とりあえず、ここの大地は人間界とはつながってなくて
ところどころで大地が機鋼の力にさえぎられてる、ってことくらいしかわからん。
[へら、と手をふりながら笑った]
[脚を浸しておる間も、私は彼の仔と…時の竜を気にかけていた。
なれど、今の状態を見せるは嫌で。
私はコエを届けるも姿を見に行くもせず、独り温かな泉に在る]
[よー、と人間のおじさんの真似して、軽く手を振り返す。
これも挨拶かな?…アルが居なくてよかった。多分怒られるから。]
…? どこか、行ってたの?
[疾風と雷鳴と、生命って、不思議な組み合わせ。な気がする。
…そうでも無いのかな? でも、種族違うし。]
落ちてきたって。
[手の上にのせた、赤を見て]
林檎に好かれましたか。
[冗談めかした言葉と共に、赤を投げ返す]
俺は、調べ物。
機鋼竜の所に行くための手がかりでもないかな、とね。
あら?オトフリートさんでも……。
[少し残念そうに。]
まだ本格的には動き始めてない、って事なのかしらね?
[そうして、軽く頬に手を当て。]
生憎、私はその手のは全然なのよね……。
[一瞬だけどことなく嬉しそうに頭上をパタパタと飛び回るクラウドを見上げ。]
……あぁ、コレは問題外。それくらい出来てくれれば私も色々楽出来ちゃうのだけどね。
[クラウドがきぃきぃと抗議の声を上げるのは何時もの如く放置して。]
貴方はその手の得意?
[行き倒れオッサンとその前で困惑るオッサンには首を傾げるばかりで。]
…動けないなら、運ぶけど?
[なんとなくそれっぽい気配の少年の声に目を向け見おろして。]
あー、行こうとしたけど先客がなー。
やっぱ露天風呂はさぁ、広いとこ独り占めに限るじゃん?
[昼間にいこうかなーとか言ったりとか。]
林檎。
……好かれた?
[一瞬]
[反応が遅れつつも][受け止めて]
調べ物。
[手の中の果実を一瞥してから、]
[窓辺へと近づく]
…………何か、わかった?
[青を真っ直ぐに向けて]
あー、何だ俺と同じことしてたんか? もしかして。
機鋼の力に遮られてるってのは、地下にその属性の何かがあるってことかね。
とにかく休むなら中で休んだらどうだ?
いくらお前が大地だとしても、ここで寝るのは流石に。
[手ぇ貸すか?とマテウスに訊ねて。少年の疑問には]
ん、ああ。
道を探しに雷と風のエリアまで。
収穫無かったけどな。
[軽く肩を竦めて見せた]
おつかれ、さま。ここは、作られてる場所だしね。
場所を探すのは、マテウスさんは、得意?
[疲れてるなぁ、とへらりと笑う様子を見ながら、
オレも手を振り返す。大丈夫かな?]
あのねぇ、さっき、アルが草原の川を辿ったら、
地下の配管に行けそうだったって行ってたけど。
あの川が、何処に行っちゃうか、マテウスさんわかる?
[あ、でも草原に有っても、水だから流水なのかな。
でも、流れが見えたら、大地?…ん?
まぁ良いか。聞くだけ聞いても、損じゃないよね。]
いや、大丈夫大丈夫。
それはないぜ。ありがと。
[ダーヴィットの言葉には顎をあげて顔を見て、手をひらひら振りながらよっ、と勢いをつけて半身を起こした。]
[遠くない場所に気配を感じるのは、対ならざる対故か。
それでも、特に声をかける事はなく。
セレスの方は、案ずる気配を感じていたようだけれど]
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