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[オトフリートの言葉には、足をぷらぷらと揺らしながら]
えっとねぇ、004ちゃんって言うんだよ。
抱いてるのは、がすとんちゃん。
どっちも、可愛いよねぇ〜♪
[笑顔で弾んだ声を出す。]
[きょとんと、新たに入ってきた人物を見やり。
この家の子……には何処かの子ではない自分は首を横にふり。
ぶりじっとの名が出れば、新たに現われた
眼鏡の(記憶ではこれをつけた人が多かった)人物を見る。]
[このひとは、だれ?きがいをくわえるひと?
こわいひと?やさしいひと?
……とても大切な分類があった気がして
ふと、考える。]
─広間─
[広間へ向かう途中、丁度、ブリジットと行き違う形になるだろうか。
なにやら考えているらしい様子に、声をかけるべきではないか、と思うものの、ふと]
……あー、出口、見つからんかった。
[それだけは言って、広間へと入る。
入るなり、陽気に挨拶してくるユーディットに、よ、と言いつつ右手をひらり、と振って。
金髪の少女が起きている様子に、自然、視線はそちらへと向いた]
どこにいるの?
なにをしているの?
どうやってみわければいいの?
会えばわかるかな?わからなかったらどうしよう?
[アーベルの言葉に、あ、と呟いて片手を口にあて、驚いた表情をして]
出口、探すのとか忘れちゃってたよ、ボク。
あははははっ。
[誤魔化すかのように笑った。]
ま、探して見つかるとも思えんけどね。
[ユーディットの言葉に、ひょい、と肩を竦めて。
それから、なにやら考え込む少女の方へ、少しだけ近づいて]
……リーチェ?
[自分が良く知る少女の呼び名で、小さく呼んでみる。
答えの期待は、半々、と言った所だが]
[アーベルが広間に現れるのを見れば、お辞儀をして挨拶し。
少女の名を告げるユーディットに視線を向けると]
004、ちゃん?
随分と変わったお名前ですね…。
ぬいぐるみにもお名前が?
確かに、どちらも可愛らしいですね。
[和んでいるのか柔和な笑みを浮かべる。
少女に挨拶しようとそちらを向き、一歩歩み進めようとした時だった]
ぅわ!?
[何も無いのに躓いてこける。
びたーん、と良い音を立ててうつ伏せに倒れた。
辛うじて、少女にはぶつからない位置で]
あたたたた…。
[顔を上げ、ぶつけた鼻を擦りながら上体を持ち上げると、丁度少女の顔を覗きこむ形に。
真剣に考え込む様子に首を傾げた]
どうか、しましたか?
こんな乳臭いガキよりアーベルちゃんの方が可愛いけどぉ。
にしても演技するのも大変だわぁ。
普段はこれで通してるものねぇ。
こう言う風なキャラの方が欺きやすいしぃ。
…………??
[ぱっと顔を上げる。その先にある人物
…少女を”リーチェ”と呼んだ人物…は記憶になく。
でも、確かに少女は幾人からは
”ベアトリーチェ”とか”リーチェ”とも呼ばれており…]
[びくり!!]
…………!!
[そう思って青い髪の人物を見つめていれば
眼鏡の人物が自分に近づきつつ盛大にこけた]
ん、そう、ですか。
[アーベルへと返したのは生返事。
ともかく個室に戻ると、作り置いたサンドイッチを取り出すも、猫用の食事など、無論、作っているはずもなく。
そもそも、いわゆる「キャットフード」くらいしか、知らない。]
……猫。
魚、魚……?
後、ミルク?
[ブツブツ呟きながら悩んだ挙句、ツナ缶を開けた。]
[名に反応するようにこちらを見た少女を見つめ返す。
行方不明になった妹分の一人と、その姿はやっぱり似ていて]
……っと……。
[取りあえず、声をかけようか、と思った矢先、派手にこけるオトフリートに]
……何してんの、あんた。
[気勢は削がれ、呆れたような声が口をついた]
[どうかしましたか?の問いには
むしろこちらが大丈夫なのだろうか?と
相手が床にしたたか打ったであろう鼻を心配そうに見やり。]
[…この人が──だったら、どうしよう?いろんな意味で。]
…………。
[と、思いつつ、その鼻をさすろうと手をのばし]
あはははは……。
[大笑いするユーディットの声が聞こえると、恥ずかしそうな笑いを漏らし]
いやー…この子に挨拶を、と思って近付いたら転んでしまいました…。
[アーベルの呆れた声には恥ずかしそうに頭を掻きながら答える。
起き上がろうとすると、目の前から手が伸びてきて]
えーと…。
[起こそうとしてくれているのか、興味で手が伸ばされているのか判断がつかず、上体を持ち上げた上体のまま少女を見上げた]
[再び広間に顔を出すと、
……なんとなく微妙な体勢?が見えた。
何をしているのだろうか。
入り口に立ったまま、動きが止まった。]
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