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〔ディーノとノブのやり取りを聞きながら、視線はノブとその上のリディアの亡骸を見つめている。フランが自分の服の裾を掴んでいるのに気づき、安心させるようにその手の上に己の手を重ねる〕
ノブが人間で、リディアが人狼…。
〔昨日のクローディアの惨状が目に浮かぶ。あのように恐ろしい事をやってのけた人狼が、車椅子がないと移動もままならないノブの上で絶命しているなど、理解しがたかった〕
[ディーノとノブの会話は、耳に入っているようで、入っていない状態で。
ただ、ディーノの語る過去の話は、奇妙な痛みを頭の奥に呼び起こす。
聞いてはいけない、と。
理解してはいけない、と。
……『思い出して』しまうから、と。
何故か、そんな言葉が頭の奥を巡って]
…………。
[俯いて、唇を噛み締める。
頭を苛む痛みを堪えるように]
[逸らした視線は丁度パトラッシュの視線とかち合って。どこか儚げな微笑が浮かぶ。パトラッシュの頭を優しく撫でてから]
…リディアが人狼だろうが無かろうが、そのままにしておくのは可哀想だよ。
どこかに安置するなりしないと…。
[未だノブの腕に抱かれているリディアに視線を移して]
/中/
なるほど、了解です。
今日のうちにノブに白出し>確証のための占い、ですね。
明日にはいい加減私も狼COせざるを得ないでしょうし。
どうでもいいですが。
襲撃すると狼特定されそうな場面が多いのは。
気のせいでしょうかね?(笑)
[不意にフランから問われて。それにはゆるりと横に首を振る]
タロットじゃ、本質は見抜けない。
僕のタロットの知識はそこまで深くないから。
別の方法で、調べる。
[具体的には言わず、ただそれだけ告げて]
・・・ふーん。
もう一人、占い師がいたのかもね。
大変ね。貴方。この村には占い師が3人もいたようよ?うふふ。
ま。貴方を簡単に占わせないために、手は打ちますけどね。
うふふ。
〔ディーノの言葉にはっとした〕
ああ、そうだな…。
自警団に言って、運ばせよう…。
〔そう言うと、フランの手を軽く握って自分から外し、宿の外へと向かった〕
//中の人発言//
まあ、アリバイが無い人間を疑うのは当然ですからねぇ(笑)
まだ、みんな固まって動いていない分マシですけど。
そうだねぇ…彼女は人狼だけど…。
丁重に扱ってあげてね?
ほんとは僕が最期まで面倒みたいけど。
…ほら、僕こんなんだからさぁ?
にゃははははは。
[ほんの少しだけ声が震えて]
……安置……?
[その言葉と、走って行くランディの様子に、ゆっくりと立ち上がる。
やらなければならない事があるような気がして。
リディアが、ここから離される前に。
何故、それをしなければならないのかは、わからないけれど]
……リディア……。
[小さく名を呟いて、ゆっくりとそちらに歩み寄る。
誰にも遮られなければ、動かない頬に手を触れようと]
そうなんだ。
[それ以上は聞いてはいけない雰囲気で]
[口を閉ざした]
あ。
そうだね、このままじゃ。
[握られて離された手]
[少しだけ不安そうな顔をして]
[けれど頷き道を空けた]
〔正直、人が死に過ぎていて、何が起こっているのかわからない。昨日のクローディアも、人が人を殺したのか、人狼と呼ばれる奴らが牙を剥いたのかすら、ランディには区別がついていなかった〕
〔ただただ整理する時間が欲しかった〕
〔宿の外で夜風を吸い込み、体の中に冷たい空気を送り込む。少しでも気を抜くと、すぐに固まりそうになる思考をほぐしたかった〕
〔そうして、自警団の詰め所へと向かった〕
―――っ。
[リディアが死んだことにはあまり興味は無かったが、その後の騒ぎで聞こえてきた言葉は、シャロンの体をもう一度動かすには充分だった。
カツカツと足音を鳴らし、もう一度問題の部屋へと]
・・・誰かしら?
人間と、人狼を見分ける力を持った人というのは。
占い・・・?
とりあえず、ディーノは人狼かどうか調べられるってことか?
それが本当なら、リディアを調べてみればいいんじゃないか・・・?
[どうなんだ?とディーノに問いかけた]
[室内の様子を覗き込んで、言葉を失う。]
…ノブにぃ……なんで…?
[腕の中でぐったりとしているリディアには生気は感じられず、
数日前まで、画帳を抱えて楽しそうにスケッチをしている姿を見かけたり、どうでもいい噂話で笑い合ったりしていたというのに。]
本当に人狼なら、容赦はしない。
けど、どちらか分からない上に既に死んでる。
死んでしまえば、人間も人狼も、同じ。
手荒にはしないよ、僕はね。
[そうノブに告げて。僅かに声が震えるのに気付いても、何も言わずただ無表情のまま目を細めて。自警団へ連絡しに行ったランディには、お願い、と声をかけて見送った]
ふふ。
既に二人。
しかも一人は貴女。
それなら一人しかいないようなものじゃない。
私は貴女に協力できる。
利用価値がある間は捨てないでしょう?
[低く笑う]
[伸ばした手が、冷たい頬に触れる。
『生きていない』。
それは、はっきりと感じられた。
医療に携わる者として、人の死に接した事はあるけれど。
その時とは、また、違う時に。
こうして冷たい亡骸に触れたような、そんな感覚が、ふと、過ぎる]
Demostrarme por favor tu alma……
[零れ落ちる、小さな呟き。
刹那、その周囲には、言葉で表しきれない『力』のようなものが揺らめくか]
[今まで我関せずでこちらに興味も向けなかったシャロンが紡いだ言葉にそちらに視線を向け]
…僕だけど。
[それが?とややきょとんとしたような表情で問う。カルロスからの問いには横に首を振って]
既に死んだものは、僕には調べられない。
生あるものにしか、僕の力は及ばない。
…何でそんな簡単に、殺せるんだよ!
リディはこの村で一緒に過ごした友達じゃん!
化けモンかもって思ったからって、即殺すなんてっ!
[思わず、そのにやけた口元を睨み付け、叩きつけるように言う。]
そんなんじゃ…そんなんじゃ、あの人殺した化けモンとおんなじじゃねぇかよ!!
うふふ。
そうね。冷静な思考だわ、エリス。
冷静になれる人は好きよ。
それだけ、生き残る可能性が高いのだから。
そして、利用価値があるのはお互い様よ。
せいぜい私も、貴方に捨てられないよう、頑張るわ。
うふふ。
〔宿からそう遠くない場所で、村の見回りに出ていた若い自警団員の姿を発見する〕
すまないが…また、死体が出た。
いや、今度は人狼とやらの仕業ではないらしいんだが…。
…ああ、宿へ来てくれ。
〔若い自警団員とともに詰め所へ向かい、何人かの自警団員が宿へ向かってくれることになった〕
〔準備があるので、先に戻ってくれと言われる。あのままではかわいそうなので、動かしていいかどうかの許可も取った〕
[先ほど少しだけ会話を交わしたディーノを見ると、少しだけ視線をきつくした]
誰を占い、どんな結果が出たのか、聞いてもいいかしらねぇ?
[間違いなどすぐに正せるのだと言うように、少しだけあざけりの口調を込めて、シャロンは言った]
[フランの方を相変わらずのニンマリ笑顔で見ながら。既に声は震えていない]
皆が当たり前にやれる事をやれない自分がオカシイからさ。
彼女を抱きあげて安置所に連れていく、程度の事すらね。
こんなとき、笑わないなら、どうしたらいいのかな。
僕にはそれはわからないもの。ね?
だから、そんなに怒っちゃやだよーぅ?
〔小走りに宿まで戻る。宿の主人にタオルを幾枚か借り、ノブの部屋へ向かう〕
自警団のやつらすぐに来てくれるそうだ。
先にリディアを動かしていいとのことだから、悪いが、ノブのベッドを借りるぞ。
〔言うなり、先ほど借りたタオルをベッドに敷き、リディアの亡骸をノブから受け取ろうとした。そのリディアに先に触れていたエリカに気づく〕
…エリカ?
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