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いえね。少しお腹も空いたし、この共同生活も
いつまで続くかわからないではないですか。
[右眼を誰とも合わさないように横を向く。
すると、左眼はずっと彼女らを見つめるように。]
私もね、お台所の仕事覚えた方がいいかな、と。
慣れないことはしないものです。もう二度としません。
[まだ、力が入らない足取りで皿を取ると、不器用に洗い始める。]
ええ、二度としませんとも。
確かに、言われたけどなぁ……。
[声にはどこか、呆れたよな響きが混じる。
続けて向けられた問いに、思案するよに蒼氷を伏せて]
俺は……そうだな。
生きる時は生きる、死ぬ時は死ぬ。
人なんて、そんなもんだ。
だが、理不尽な死を無抵抗で受け入れる気は、ない。
仕方ない、というよりは、俺が俺としてあるためにやる、って感じかね。
[言葉と共に、再び白と黒に触れる。
旋律が織り上げられてゆく。
それだけでは、という疑問には、ああ、と短く頷くのみ]
……とりあえずそれに卵を入れるとダメってのは分かったわね。
[イザベラが発電機と言う箱を見て、やや呆れたように呟いた]
ああ、そうそう。
イザベラ、鏡あったわよ!
据え付けの大きな鏡だから、ここには持って来れないけれど。
手鏡の類はどうしても見つからないのよね。
[腕を組んで溜息。それでも、当初約束していた鏡の話をイザベラへと伝えた]
え、見つかったんですか!?
[シャーロットの方を向く。手にしていた皿は
流し台にガタターン、と大きな音を出して落ちる。]
どこの部屋ですか?どこの。
そんなもの?
[余り理解していない態で首を捻り]
理不尽じゃない死って、寿命ってことかな。
生死より、自分が自分であることが、大切?
[押されるに従って楽器は内部で振動し、音を奏でる。
背に伝わる感覚を味わいながら、カップを傾けた]
あったかーい。
[続くのは、緊張感のない感想]
[女は漸く、眼の前の人物の視線の向きがちぐはぐであることに気付いた]
[こちらを向いた左眼のみを見つめる]
慣れないことをしないつもりならば、それも危険なのではございませんか。
[皿を洗い出す様を見つめ、背を向ける]
[特段、鏡には興味が無いようだった]
[先行く彼は道の先で待っていたでしょうか。
それとも気付かずに入って行ったでしょうか。
いずれにせよ、わたしもまた城の門を潜りました。
入る直前、聞こえた爆発音に瞬いて辺りを見渡しましたが。]
…ピアノ?
[結局足が向かったのは、微かに流れてくる旋律の方向。]
建設的なご指摘が何もないんですね。
それは結構なことです。外にばかり栄養がいっているのですね。
[そう言いつつ、メモを取り出す。
キャロルのことを書いた下に何やら書く。]
これが見取り図なんですが、どのへんかわかりますか?
[シャーロットに問う。]
あ、ちょっとお皿…!
[流しの底に落ちた皿は大きな音を立てた。割れては居ないようだが、音に思わず目を瞑ってしまう]
……うん、さっきナサニエルと一緒に探して見つけたの。
ナサニエルが心当たりあるって言ったから。
[落ち着いて瞳を開けてから、イザベラに頷きながら説明をする]
ええと、二階の客間をずっと行った…。
ああもう、面倒だわ。
案内するわよ。
どこにあるかは覚えてるし。
[キッチンを立ち去るキャロルには一度視線を向け、またイザベラへと戻した]
お尋ね者 クインジーは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
……命は自分のものでも、生死は必ずしも、自分だけじゃ決められない。
だから、俺はそんなもん、と割り切ってる……いや、割り切らざるを得なかった……のかもな。
[最後の部分は、どこか独り言めいて]
誰かに強制された訳じゃない『死』なら、理不尽とは言わんだろ。
[間を置いて発した声は、淡々としたもの]
生死と、自分と。
どっちが大事か、ってのは簡単には言えんかね。
生きてこそ、自分でいられる……ってのは、人の受け売りだが。
[旋律は緩く紡がれる。
題名など覚えてもいない、小夜曲。
記憶するのは意識ではなく、幾度もそれを紡いだ指]
ナサニエルさんが…。先程といい、助けられっぱなしですね。
[見取り図を見ながら、にっこりとほほ笑む。
ぎょろぎょろした眼が、笑う時だけ細くなる。]
それでは、お言葉に甘えさせていただこうかしら。
ここの片づけは……他の方が使うであろう前に、
可及的速やかに行えば、何の問題もありませんね。
[案外大雑把な一面を見せる。]
書生 ハーヴェイは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
[ギルバートは、ひとつの旋律に惹かれるように、ある部屋の前に現れた。]
――…ピアノ?
そんなものがあるのか。
へぇ……年代ものじゃないか。音が落ち着いている。
[この城に来て初めてとも言うべき笑顔を見せた。]
流れ者 ギルバートは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
[こつ、と杖の音を響かせ、音の源へ近付きます。
途中で逆の方向から別の音が聞こえた気がしたのですが、その時にはもう部屋は目の前でした。]
…あら?
[もう1人、扉の前には先客がいました。]
踊り子 キャロルは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
あー……うん、手伝うわ。
[片付けを、の言葉には早く終わらせるために手伝うことにする。任せたままではしばらくかかりそう、と思ったかは定かでは無い。手伝う前にナサニエルへと向き直り]
案内は私一人でも出来るわ。
今までずっと付き合わせて悪かったわね。
それと、ありがとう。
[部屋の存在を教えてくれたこと、文句を言わずに探すことを手伝ってくれたこと。付き合わせたことに謝罪し、礼も告げた]
[ナサニエルと別れると、イザベラの片付けを手慣れた様子で手伝い始める]
見習い看護婦 ニーナは、見習いメイド ネリー を投票先に選びました。
でも。
生きる以上、誰かに理不尽な死を強いている。
[あたたかなミルクを飲む合間に、ぽつりと言葉を零す。
それには続きがあったのかもしれないが、
紡がれた旋律と、続いた、扉を開く音のうちに消えた]
ああ。お嬢さん。
貴女もこちらに御用で?
古くて、いい音色だったものでね。
さっき萎えた衝動が、再び沸き起こってきましたよ。
さあ、どうぞ。お嬢さんから先にお入りください。レディファーストですよ。
[ニーナに先に入るよう、仕草で促した。]
本当に、何から何まで。
[表情が一変する。]
自分のことは、記憶がないのでよくわかりませんけど。
でも、おそらくは「理屈ばかり捏ねていて、
体を動かしたり細かい作業したりするのが苦手」
というタイプなんでしょう。わかります。
[慣れない手つきで、*片づけながら*。]
そう判断するには、十分すぎるほど論拠があります。
[指摘が無いと言う指摘]
[少しだけ首を後ろに回し、憐れみの表情を浮かべた]
かわいそうに。
[呟きは届いたか否か]
[女はキッチンを出て、城の中を歩む]
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