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[彼が吊り橋の向こうを爪先立ちで見やっていると、そのすぐ傍をナサニエルが足早に追い抜いて。
強い風にやや途切れがちな声を辛うじて拾い、誰かが怪我をしているらしいと気付く。]
大変だ! お湯とか準備しないと…!
[怪我をした時に大量のお湯が必要なのは良く知っている。
運ぶ方の役は青年達に任せて、ぱっと踵を返し、お湯を沸かす手伝いへをすべく *駆け出した。*]
……ってあー!見つからない!!
何処ですか棒!
[そろそろ癇癪を起こしそうだ。
とそんな時、使用人を発見。
早速捕まえて担架が作れないかと聞く。
そこから担架完成までものの7分。]
……はぁ。
何故かとても疲れた気がします。
[担架を持って、吊り橋の向こうに]
―庭園→吊り橋前―
―吊り橋前―
[ようやく簡易担架を持ってやってくる。]
……と言うわけで、担架を作ってもらってきました。さあ運びましょう。
ではナサニエルさんは前、ハーヴェイ君は後ろで。
[担架を地面に下ろす。]
……私?
いいじゃないですか。お年寄りに担がせるものじゃありません。
さあ、ちゃっちゃと運んで手当てしましょう。
[とてもいい笑顔を浮かべながらサムズアップ]
[やって来たルーサーに手を上げて答え、無事に担架が用意できたことにまたほっとして。
ルーサーが笑って告げる分担にちと疑問を抱きつつ]
それじゃ、乗せようか。
[そういって倒れた男のわきの下に腕を入れて、ゆっくり持ち上げ担架の上に]
気をつけて運ばねーとな……
[そういって担架を持ち上げ、慎重に橋を渡って向こう側へと]
詳しい所は本人に聞かないとわかりませんね。
もしかしたら、行き倒れではなく『逃亡者』かもしれませんが……
何にせよ、手当てが先決でしょう。
広間まで運びましょうか。ナサニエルさん、ハーヴェイ君。
[二人に広間まで運ぶよう指示する。]
[周囲の物音、話し声にも全く反応は無く、かたく目を閉じたまま横たわっている。]
[苦しげな、浅い呼吸音。]
[担架に乗せられた時に、一度低い呻きを洩らしたのみで。
館の中へと運ばれていく間もその眼が開くことは無い。]
広間、か。
それが一番だろうな。
[担架を運びながら頷いて、うめく声にちら、と男の様子を伺う。
纏う物は既に服とは呼べず、それも相当の血で汚れていて]
まったくな…よくここまで辿り着いたもんだよな。
骨とか、折れてなきゃ良いんだけど。
[男が無事に目を覚ますならば、とは心の中だけの呟き]
―広間―
[ナサニエルとハーヴェイの手で広間まで運ばれた行き倒れを改めて見る。]
………。
[はたと手を打ち。]
医者はどこだ。
[手当てをした事がないのでお手上げらしい。]
―館外→広間―
[ようやく広間へと辿り着き、ソファの上へとその男を乗せる]
なんにせよ、早く手当てをしてやらないとな。
でも…
[素人判断でどうにか出来そうな怪我でもなく、どうするべきかと考え込む]
[夢を見ている。]
[どす黒く塗り潰された悪夢。]
[奇怪な生き物が蠢き、這い回る、]
[ぬるぬると滑る、粘液に包まれ。]
[皮膚に伝わる悍しい感覚。][惑乱。]
[逃れようと身を捩っても其処からは抜け出せず、]
[絶叫を上げた口の中にも]
多少の怪我なら、旅してるとしょっちゅうだし俺でも何とか出来るんだけど…
ここまで酷いとちょっと手が出せないな。
[そう言いながらも、使用人が持ってきた薬箱から消毒薬を取り出し、気休め程度の手当てを]
こんなんじゃ足りねーな、薬。
[そう溜息をつきながら]
うーん、ナサニエルさんでもダメですか。
何となく冒険者の知恵と知識でどうにかなさるものだと思ったのですが。
[冒険者を何だと思ってるのだこの男は。]
どうにかしても良いけど、荒療治になるぜ?
なんせ薬とかなしで治療するんだし…この怪我人には使えないって。
もし傷が深かったら、下手に弄らない方が良いし。
とりあえず、この汚れとかを何とかしないとな。
このままじゃ病気になっちまう。
[感染症は怖いしな、と付け足して]
――回想 昼――
[目を覚ますと、窓から差し込む日の光は高く。少女は久々に充分な睡眠を得たことを実感する。
とは言うものの、思った以上に眠りに時間を取られてしまったことを、少しばかり後悔したのだが。]
[汗を流し身支度を整え、昨日言付けした通りにアーヴァインへと会いに行く。
彼の部屋へ通された少女は、たゆやかな笑みを薄紅色の口許に浮かべる。]
お久し振りですわ、アーヴァインさん。最後に会ったのは…もう彼是四年以上にもなりますでしょうか?
[思い出話が、午後の穏やかな空気の元で零れ始めた。]
とりあえず、出来そうな事はしておきましょう。
麓に鳩を飛ばして医者を呼ばせましたし。
[清潔な布で汚れた傷口を拭き清めつつ。]
出血はこの程度なら圧迫止血で大丈夫だとおもいます。
…薬……温室にまだ薬草は残っていましたかね?
多少乱暴ですが強い酒でも気休めにはなりますが。
気付け薬に使えそうな酒と言ったらブランデーくらいでしょうか。
それ以上きつい酒を飲ませると大事になりそうです。
[使用人に、ブランデーを取って来させる。]
[少女の話に、アーヴァインは時折驚きと懐かしさを滲ませながら、何処か優しい眼差しを湛えている。
少女は少女で、歳相応に備えた記憶を辿りながら口を開き、思い出話に花を添えていく]
[と、一通り話が終わった所で、一瞬だけ少女は躊躇いがちに口を噤み――何かを決心したように…胸元からネックレスを取り出した。華美なデザインの、少女の華奢な体からは少々アンバランスに見えるペンダントヘッドが下がっている。]
実は…アーヴァインさんにこれをお渡ししたくて。私はこの地に訪れたのです…。
[再び開いた少女の口許には。先程までの柔らかな笑みは影を潜め――変わりに込み上げてくる感情を、無理に抑えた為に歪みを生じた苦悩の表情が浮かび上がっていた。]
そうそう、まずは清潔にしておくのが先だと思う。
[ルーサーにそう言って、手際よく手当てを進めるコーネリアスに少し驚いて]
随分詳しいんだね。
怪我しても医者とか行かないしなぁ…俺は。
[単に金が無いからとは言えなかったが]
……ああ。
てっきり飲ませるものかと。
ではスピリタス辺りも持ってきてもらいましょう。
アルコール度数はブランデー以上に高いですけど大丈夫ですかね?
[使用人からブランデーを受け取り、今度はスピリタスを持ってくるよう指示。]
…このくらいのことなら、多少の用心として…ね。
[ボロボロの衣服を脱がせ、傷口を蒸留酒で拭き清める。
おそらく酷く染みるだろうが、そういうことに気を使っていられる状況ではないようで。
ガーゼを当て、包帯を巻いてやる。
血泥に白い指も着ていた服も汚れていくが、気にしている場合でもなく。]
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