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……私自身が、死ぬ…のは、怖くない……
[首を振り、オトフリートに答える訳でもなく]
怖いのは……
[カーテンを、強く握って]
他の誰かが、死んで、
その聲を聴いて、
私が、狂って、
投票を委任します。
小説家 ブリジットは、歌姫 エルザ に投票を委任しました。
あ、いや。
[不思議そうな表情に、苦笑して]
俺さ、昔から、欠陥持ちだったから。
何かにつけて、人に引っ張られたり、支えられて歩いたりってのが多かったんだけど。
……人に肩貸して歩くのは、珍しいな、ってさ。
[ふと思いついた事を説明しつつ、前を見る。
雪の大地に穿たれた穴は、変わらずそこにあった]
小説家 ブリジットは、ランプ屋 イレーネ を投票先に選びました。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
[少女は目の前の光にすがるように手を伸ばした。
しかしその手は決して届くことはないのだが]
イレーネが……
何を、言ってるんですか? あなたが死んだら、私も、それに、エーリッヒも、悲しみます
[そしてカーテンを握る様子に、少し、引くも]
こえ・・・?
あなたは、死者の、こえを?
小説家 ブリジットは、宝石商 ザムエル を投票先に選びました。
ごめんね…ベアトリーチェ。助けてあげられなくて。
[いつのまにか、光になる前の彼と同じような姿が少女の前に現れ、悲し気に微笑む]
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