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//マイコ>
//了解。ありがとう。
//じゃあ折角だから面倒見の人に立候補させて貰おうかな。
//ショウ>
//こちらも了解。
//折角だからクラスメイトとか、どう?
─校舎・廊下─
[一般教室とは離れた場所にある、吹奏楽部の練習室を目指して歩くフユ。
教室との移動が面倒だ、と常に思っている。
フユは歩きながら手元の楽譜を眺める。校舎に人の気配は殆ど無い。
密かに旋律を口ずさむフユのハミングが静かに響く。]
[開いた窓から風が吹き込み、フユの手元の楽譜を飛ばす。
フユはそれを捕まえようとするが、運動能力に恵まれない彼女のこと。
数枚の楽譜はするりと窓から飛び去る。]
ああもう……。
[苛立たしく髪をかき乱して、外へ向かう。]
[食事を終えてご機嫌な仔犬をわしわしわし、と撫でる。
元々人懐っこいのか特別ショウに懐いているのか、
ともかく、仔犬は気持ちよさそうな表情を見せて]
散歩とかしてやれたらいーんだケド、
さすがにそういう訳にもいかねぇしなー。
[地べたに座り込みつつ、むーんと眉を寄せて悩んでいると、
視界の端に、自然の色の中には不似合いな白が混じって見えた]
………お?
[小走りに生徒玄関を出て、校舎の裏へ回る。
フユは走ることは嫌いなので、そうはしないが。]
”ぬかった”わ。
落ちて行ったのは……こっち?
[すたすたと裏庭へ向かった。]
―裏庭の片隅―
あ、ショウ。
[フユの視線は植え込みあたりを向いて、楽譜を探していた。ショウの足下に居るのであろう子犬は視界に入っていない。]
このあたりに楽譜落ちて来て無い?
だーれのだろ?
[座り込んだまま上半身だけを仰け反らせて目を凝らして見る、
なんて器用な事をしていると、横合いからかけられる声]
って、おぁ。
[思わず素っ頓狂な声をあげ、がばっと仔犬を抱き抱える。
逆に怪しい事この上ない。]
………フ、フユっちじゃん。
どったの? …て、楽譜?
白い紙っぽいのなら、そっちに落ちてたケド。
[ぐりんと首だけを回して指し示す]
ちょっと、落としちゃってね。
……何やってんの。
最近流行りのヨガ?
ダイエットに良いとか言って寮でやってる子、結構女子に居るけど。別に身長は伸びないわよ。
[フユは眉を顰めてショウを見てから、示された方へ向かう。果たして植え込みの中に、紙切れを見付けた。
楽譜を拾い上げて手で払う。汚れたり、露に濡れたりはしていないようだ。それを確認してフユは安堵の溜め息をついた。]
[さっくりと刺さる、言葉の刃。]
…背のコトは言うなってのー!
別に気にしてなんかねぇもんっ。
[顔を背けて唇を尖らせる様は、フユと同学年とは思えない。
こうは言いつつも、食堂のメニューではきっちり牛乳を選択するし、
ヨガで身長が伸びると聞いたら、きっと試してみていた事だろう]
………楽譜ってコトはー、練習しに来たん?
[これ以上この話題を続けたらドツボだと判断して転換を試みる。
相変わらず、仔犬は腕の中に収まったままだ]
そう。
[立ち位置と座り位置という差を除いたとしても長身のフユは、幼い仕草を見せるショウを見下ろして口元だけで笑う]
ん。練習。
別に、ここでやるつもりは無いけど。
私ら部活はもう引退だけど、私はまだ先があるから。
[立ち上がらないのは、もちろん仔犬を隠すためなのだが、
身長差を認識したくないと無意識に思っているからか。
フユの笑う理由など知らず、返って来た言葉に首を傾け]
ぁー、引退かぁ。
そういや、もう3年だもんなー。
[実感わかねぇ、とぽつんと呟いて。
前のバスケ部とは違って、
今の部活にはそんな概念がないからかもしれないが]
先ってコトは、やっぱ音大?
[背丈だけでなく仕草までまるで子供のようなショウが面白く、口元をほころばせていたフユだが、すと真顔に戻り]
……一応、ね。
そう上手くいくものかは知らないけど。
アンタはどうするの、進路。
俺ー?
[きょとっと瞬き、片手を首の後ろにやって]
んー、就職かなー。
迷惑かけらんないしさ。
[少し迷いながら言葉を選ぶようにして答えると、
仔犬が待ち切れないと言った風に力の緩んだ腕から抜け出た]
……て、わっ!
[茶色の犬は一声鳴くと、茂みの中へと駆け込んで行く]
アズマ が参加しました。
アズマは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
―屋上―
…、
[がしゃ、とフェンスへ凭れ掛った背中がずり落ち、身体が傾ぐ。
身体を投げ出す様にして、高いフェンスに囲まれたコンクリートの原へ寝転がった。
散ばる金の髪をそのままに、背中に伝わる暖かさに吐息を零す。]
――…眠、
[零れ落ちた言葉に誘われるまま、空の映りこんだ色素の薄い瞳を緩く伏せる。
フードの中に隠されたイヤホンから、微かに音が毀れた。]
[屋上の立ち入りは表向きには禁止されているが、
扉の鍵が壊れたまま放置されているのは、知っていた。]
…んなの、勝手に入ってくれって言ってる様なモンだし。
[人が多く来る場所でも無いこの場所は、少年にとってお誂えの場所だった。
それを良い事に、寝不足という訳でもないが惰眠を貪る事に決める。
――尤も起きていたところて、始業のベルが鳴っても
その場から動く様子は見受けられないのだろうが。]
[iPodを弄ろうと手探りでポケットに突っ込んだ手を、
無造作に丸められた紙に遮られて、止めた。
訝しげに引き摺り出した紙を一瞥して、軽く皺を伸ばす。
空へ翳す様に見上げた紙に並ぶ印字と癖の残る文字に、あぁと小さく呟いた]
ふうん?
わ…………
[一介のクラスメイトであるフユが、ショウの家庭事情など知る由も無い。そもそもそれ以上追求するつもりは無かったが、飛び出した影がフユの足下を駆け抜け、言葉を遮った。]
……犬?
[フユ、驚きに、鼓動を押さえようと制服の胸元、青いリボンの下あたりを掴んで居る。訝しげにショウを見る。]
…えーっと。
[向けられた胡乱げな視線に、つい、目を逸らす。
嘘を吐くのは、人一倍苦手だ。]
アレだよ。アレ。
迷い犬。
うん。
[曖昧な言葉で済ませて立ち上がり、服についた草を払う。
青い学生服から落ちる緑がパラパラと周囲に舞った]
■名前:加納 東(カノウ・アズマ)
■学年:2年>1年
■部活:陸上部 (400m/F競技)
■設定:元々色素の薄い髪を更に染めていたり、授業態度も聊か宜しくないなど
生活指導に目をつけられている、しかし不良と言うよりは所謂反抗期。
人見知りはしないが、(親しい友人を除き)一定の距離を置きたがる。
礼儀を知らない訳ではないらしく、先輩にはそれなりに敬語。
優秀な兄と比べられる事は好きじゃない。(家族についてはまとめサイト参照
■NPC設定:性別男は確定。サボり仲間か、部活仲間かどちらかを予定。
/*
何処までも仮決定。なのでギリギリまで変更予定有。
・同室やらの設定は全くしてないので、したい人が居たら可能。
・その他縁故まで応用が利くので、遠慮無くどぞ。
・なんか縁故希望しようとして忘r(ry……思い出したら都度言います。
>一ノ瀬先輩
……え、俺でいいんで、ス…か?;(驚愕)
や、問題は無いですけど。犬好きなんで。
>村建て主様 他各位
質問失礼します。全寮制校なので全校生徒数は少ないとは思う…のですが、1学年につき何クラスあると想定した方がいいでしょうか。学校によっては1クラスしかない所も多いので、もしかしたら同学年=クラスメートになるのか…?と色々。
※別クラス設定を組みたい人が居る場合は
意見を尊重した方が良いと思うのですが、当方は拘りないので…。
*/
ふうん。
……アンタ、そういうの好きそうだからね。
捨て犬とか見ると拾って帰って親に怒られるタイプ。
[見るからに下手な嘘に気付いてか否かか、事実フユはそれを探ってもいないし気付いてはいないのだが。
興味も無さそうにそう言って、フユはショウから視線を外した。]
私は犬は耳障りだから嫌いだけど。
特にフローリングの床の上を歩くときが最低。
嗚呼、昨日渡されたプリント、提出しといた方が良いよ。
[じゃ、とばかりに挨拶代わりと片手を上げ、フユはショウへ背を向けた。]
[小さく音を立てて、紙へと残る皺を除く様に伸ばす。
それから、丁寧に折り目をつけて飛行機の形へと折り上げ、
コンクリートの上へと寝転がったまま、指を離した。
手を離れた飛行機がひらり、一度軽く浮き上がって
フェンスの網目を潜り抜けると、ゆっくりと舞う様に落ちていく。]
――……、
[紙飛行機の行方を見届けようともせずに、再びポケットへと手をねじ込む。
片手で弄れば、イヤホンから毀れていた低音がぷつと切れた。
コードを引っぱる様にイヤホンを外し、寝転がったまま蒼穹へと視線を向ける。
退屈を紛らわす様に、自然溜息が毀れた。]
―――…っ、
[投げられた言葉に思い切り眉を顰め、唇がヘの字に歪んだ。
言いたい事は上手く言葉にならず、したくもなく、
代わりに固く拳を握って、頭を振る。
フユが背を向けていてよかったと思いながら]
………リュウを悪く言うな。
犬を丸ごと全部同じにすんなっての。
プリントは、出しとく。
[いつもよりも小さく低い声で吐き捨てるように言うと、
くるりと向きを変えて彼女とは*逆方向に走り去った*]
―――…メンドくせ。
[緩く、蒼の映る瞳を伏せる。
きっと始業になっても現れない自分に気付いて
教師がまた怒るなりするのだろうが、そんな事はどうでも良かった。
………暫く後、零れるのは小さな*寝息*]
[少しだけ振り返って、俊敏に走り去るショウの後ろ姿を見る。それを見てフユは、少しだけ自分の言い方が悪かっただろうか、と思う。
だがフユは声を掛けず、平素どおりに醒めた顔で少しの間見送っただけだった。]
―生徒玄関―
だけど、私が何故フローリングの上を歩く犬の足音が嫌いかなんて、言ってもアンタには分かんないでしょう。
……私が、何故ショウがリュウとかいう犬を可愛がっているかが分からないのと同じで、ね。
いや、それとも同じじゃないのかも。
どうせ誰にも分からない。
[人の気配のない下駄箱で、フユは自分のローファーに向けて呟いた。溜め息を吐いて、今度こそ練習室を目指す。]
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