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分かってるよ。
…兄さんよりは休んでるつもりだけど。
[返すのはいつもと同じ言葉]
ん。じゃあ…
[そう言って、行こうとし。
アーベルの言葉を聞き、一度振り返った]
て、え?
ああ。
[アーベルの問いに、きょとり、としながらそちらを見やり]
見た目は、普通のものなんだけどね。
持ち手が漆黒で、鳥と魚の彫り物がしてある。
[鳥、は伝わりにくいかも知れないが、魚の方は見知っているからわかるだろう、と思いながら、こんな説明を。
現物を見せれば早いのはわかっているが、さすがにそれは不用意だろう、と思いとどまった]
うみ、みたことないの。
描ける?
長さまを描いて、空を描いて、あなたが海を、描く?
[キャンパスはきっと失敗さくなのだろう、薄汚れていた。
絵の具は無かったから、大工道具の壁や屋根に塗る染料を、持って来る。
それから、鞄に入れていた絵筆を大事に大事にとりだして、リデぃへと差し出した。]
私も、水しかない。
描くよ。
長様はんぶんつ?
[それはひどい描き方だななんて、本人思ってない]
うん。
ありがと。
[保管されてた絵筆を受け取ると、なんだか嬉しくなって笑った。]
じゃあ、最初に、ぺたっと
ふむふむ。持ち手が漆黒で鳥と魚の彫り物…と
[脳内にメモするように頷いて]
どもです。じゃあ見つけたら…目の前にでないとわかんねーけど、落ちてたり誰かが使ってるのみることはあるかもしれないんで、ちょっと注意して見ときます。
ミハエルにミハエルの兄さん。またな
[桶を片手にバランスとりつつ、空いてる手で軽く手を振りながら水を汲みに泉のほうに向かった]
ふふふ。
たのしい、ね。
[リディの持つ絵筆の動きを、じっと目で追う。
その持つ手に鳥と魚が彫られているのをみつけ、暫し目は釘付けられた。
薄汚れたキャンパスに色が乗って行くと、
更に心は躍る。]
あ、はい。
[アーベルを見送り。
傍で聞いた筆の特徴について、口の中でなぞるように繰り返してから]
じゃあ、また。
何かあったら言うから。
[兄にもそう言って、広場を離れ。
自宅へ向かう]
ありがとう。
[にこにこ笑いながら、筆を受け取って
青や赤、黄の色をキャンパスに乗せる。]
長さまのこころのちからで。
そとにでられますように…。
[小さく呟き、また、ぺたぺた。
暫く色を塗り、またリディへと絵筆を渡し。
そんなことを何度も繰り返す。
そして同じ頃、ギュンターは、不調を訴えたりしているのだろうか?]
まあ、使われないのを祈ってるけど、な。
[アーベルの言葉に苦笑しつつこう言って]
俺よりは、ってのは、全然自慢にならんから。
……誰かに言われんでも、ちゃんと寝食とるようにしてくれよ、ほんとに?
[広場を離れる弟には、こんな言葉を投げかける。
妙に諭すような口調は、時折零れるもの。
それが何を意味するのかは、定かにはしていないが]
さぁて……んじゃ、俺も一仕事してくるか。
じじ様と、これからの事を話す必要もあるから、後で家に行かんとな……。
[ぶつぶつと呟きつつ。
足を向けるのは何故か、*洞窟の奥の方*]
―泉―
二つないと駄目らしいけど、何が駄目なんかなぁ
[ぼんやり思いつつも周囲が解散したことで、どう重要なのか。その重要度が薄く感じて]
さーて、さっさとしないとな。
[だから生活…暮らしに戻る。
ここで誰かが糸を紡ぎ布を織るように。キノコを栽培するように。石器や土器をするように。海人は海に潜りその産物を取ってくる。それが役割。であると]
[出来た絵には、とても満足をした。
だけれど、心の力が溜められたのかどうかは、今一判らなくて。]
ね、長さまどうなってるのかな。
この絵、何処に持って行く?
[絵筆についた染料を水で落とし、丁寧に布で拭ってから
乾き始めた絵を見て、聞いた。]
/*
むしろ、誰か発見描写やってください(待。
二度ばかし長文撤回したのが、地味に効きそうなんだぜ……!
地上にいてられるのはこの二日だけだから、まあ、多少飴食いになっても絡めるだけ絡むつもりだがっ!
かくしておくなら、何処にかくそうか?
[その絵は、きっと次の日に誰かに見つけられてしまうのだけれど、
それはまだ少女達はあずかり知らぬ事。
只今は、今のテンションで頭にやや血が上っていた。]
何処か、良い隠し場所、知ってる?
無いなら、んー…
[少し考えはじめる。]
[そして水を汲んで頭に抱えて家路について]
―自宅―
ただいまー。戻ってきたぞ。遅れてごめん
「おかえり、アーベル。ちょっとそこに座りなさい]
は?…ああ、いいけど。魚とかいいの?
[それはもうやってきたから。といわれ座る。そして対面する位置に母と父。何かあったのか?とか思いつつ、一端桶を隅のほうにおいて座れば]
「アーベル。先ほどご近所さんから噂を聞いたのだけど、知ってるかしら?」
ああ、絵筆が盗まれたって。
「ええ、大変な事態よ…」
……そうらしいけど、どう大変なのか俺わかんねーんだけど、母さん知ってる?
「……知らないわね。そういえばどうしてなのかしら」
[母にあっけらかんと言われて思わず突っ伏しそうになった。]
おもいうかばないけど・・・
うーん
綿毛のなかとかなら、見えないかなー?
すぐ気付かれちゃうかな?
でも、どこかにおいておこう。
きっと隠せる場所はあるよ。
こっちの台詞だよ、本当に。
[自宅の扉の内、吐息混じりに零した。
同じ言葉を、帰り際に兄に返したかも知れないが。
真意には気付くや否や。
ふるりと一度、首を振る]
[とにかく大変な事態ということで話は進んだ。大変っていってたし、大変なんだな。で納得しとく気楽な家族だが]
「母さんは、アーベルのこと信用してるわ。あなたはそんなことしないって」
う…うん。…どしたの?改まって
「だから…素直に出しなさい。お父さんと一緒に謝ってあげるから」
[今度は本気で突っ伏した。前後の繋がりがわからんぞおい]
…ちょっ。信用してたんじゃなかったんかいっ。ってかそんなことしてねー!
「そ、そんな、いつのまにアーベルはこんな嘘をつく子に育ってしまったの…」
[思わず涙ぐむ母親。]
「…母さんを泣かしてはいけない…」
俺が泣きそうなんだが、それ以前に息子を疑うなーーーー
「こんな子に育ってしまって…少しはミハエル君やエルザちゃんを見習いなさい」
ユリアンとリディは!?
[とかなんとか色々言い合いが開始]
つまり…遅れたからそのお仕置きということですか…
「ええ。でも面白かったしいいでしょ」
[思わずぐってり疲れた。ジト目でみても笑みを絶やさない母。女性は強いと。ミハエルが呟いた言葉に同意しておいて良かったと思うが]
「でも何か大変みたいよ。ねぇ?あなた」
「…ああ…ギュンターが言っていたからな…」
…そなんか。どして?
「…仔細は聞いてない…」
…ふーん。
[なんとなく気楽に構えていたが、父が言うからにはそうなのだろう。と考えを改め、一度甕に汲んできた水を継ぎ足した後。*聞いた筆の特徴など口にした*]
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