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[ラスに頭をなでられながら、真剣な表情で狐の仮面をじっと見つめる。その下の表情は見えず]
好きじゃないから、疑って、封印……する?
……そんな、そんなの、って……
[拳を握りしめ、小刻みに体を震わせ。やがて広場に向かおうと、ましろに輝く翼を拡げる]
[ロザリーの言葉に微か眉を顰めた。
昨晩は早めに屋敷に戻ったために、オーフェンが最後まで来なかったことは知らぬままであり、]
…結局、あのガキ、リディちゃんの家には来なかったのか?
ああ、でもそうか、無事なら…リディちゃんも泣かずに済むか。ぎりぎりで及第点は付けられそうだ。
[笑み顔のまま、内心でほんの少し苦味を覚える]
さて、今日は誰にするのか決まりましたか?
[ そう離れた仲間へと声を乗せる。]
くすくす…今回は貴方にお任せ致します。
ご自分の破壊の満足のいくように暴れて下さいな。
[ 嗤う声は狂気に満ちており。
愉快そうに言葉を―――――――、紡ぐ。]
傭兵 カルロスが「時間を進める」を選択しました
[風が吹く。
川のせせらぎは、ここからは遠い。
ぺたりと座りこみ、手のひらを地面に。
それから、目を閉じて、翼を広げた。
――零れる、銀の煌めき]
あは。ゆーづー。って何かな?楽しい音楽なのかな〜
[なんてカルロスの安堵しているのには気づいているのか居ないのか。
呑気に陽気に答えつつ
カレンの言葉には考え込むようにして]
そうなのかな〜。どうなのかな〜
………
……
…あは、わかんないや。忘れた〜
でもどっちも楽しいよね〜。あはは
おい、どこいくんだ。
もう遅いから危ないぞ。
…ケイジ、さんはどうする…ッスか?
[白い翼が広がるのが見えたら、後を追おうと膝を曲げ、薄金で空を叩く。
飛び立つ間際、狐には相変わらず微妙な敬語で声をかけた。]
そうだな、私事で申し訳無いが――
「虚」として、まずは俺自身の内側を破壊する意味で、身近な所を、封じてみるよ。
アヤメか、ジョエルか、スティーヴか…封じやすそうな所を、な。
[その声色は、楽しそうで]
[狐の視線も、ラスの言葉も、二人のやりとりも意識には届かず]
……リディア、さん……
……リディア、さん……
……リディア、さん……っ
[地面を蹴り、聖殿のある広場へ飛ぶ。ただリディアの姿を求めて]
……ふたつ。
[薄く開いた金糸雀色が揺れた。
力を使った為か、垂れ下がりかける翼。
音を立てて、己が内へと仕舞い込み、ふらりと歩み出した]
[ カルロスの様子に少し言葉を探る。]
あー…、私も最後まで居たわけじゃありませんが…。
顔を出してない前提でお話してしまいましたし。
もしかすると顔を出していたかもしれません。
ですので、あまり責めないであげてください。
[ あまり考えずに喋るものではないな、と。
だが、きっとオーフェンはリディアの家には行っていない。
なんとなくだが、その確信はあった。]
たしかに遅いから危ないな――
と。
[オーフェンが飛んでゆく。]
――だからおかしな敬語は要らないと言っただろう?
俺は気にせず、行けばいい。
融通は、音楽とは違うが…って、お前……音楽なんか聴くのか?
本当に見た目で判断できない奴だなあ…。
[ふ、と口の端を上げ、]
楽しい音楽とは、すこーし違うけどな。
一回機会があれば、あやめサンに歌を頼んでみな。
あの人すっごい、綺麗な歌を唄うんだ。
−聖殿−
[儀式の準備は既に整っている様子だった。
本人の承諾だけがなく、抗議の声が上がるたび鮮やかな翠光の羽根が舞う。]
……リディアを封じると?
確かにあまり巫女の心配はしていないようだったが。
[夕食に気を取られる姿を見ていた為、そう呟く。
長老は巫女との面会を求め騒いでいたのは巫女を外へ出す為の疑いがあると言い、儀式の開始を告げた。]
[ケイジには、かり、と自分の頭の後ろを掻き、すんません、と一言謝った。
それなりのスピードで飛んでいくオーフェンを、翼を平たく広げて滑空するようにして追った。
木々の隙間をぬうと、オーフェンの体は抜ける間は自分には狭く、ピシ、と枝が頬を叩いて赤い筋を引いた。]
[ロザリーの言葉に]
うん、赤い髪は、目立つ。それにロザリーの場合、陽光の翼も目立つ色だと思うんだが。
ああ、オーフェンなら、どうやら昨日の夜はこなかったみたいだね。今日の朝、施療院に来た。……少し、具合が悪いみたいだったけれど、落ち着いていたみたいだった。
ここに来る前、リディアに伝えておいたよ。安心していた。
[先生から聞いた、オーフェンは虚の気配に敏感かもしれない、それで具合を悪くしているのかもしれない、という話。それを広める事は避けながら、そう伝える]
ロザリーちゃんがそう仰るのなら、少しは考えておきましょうか。
というか、リディアちゃんなら、自分で叱ったりなんだりもしそうだし、下手すると俺の出る幕がなさそう。
[昨日、なかなか現れないオーフェンの分の夕食を狙い、もの凄い勢いで撃退された事が浮かび、苦笑い]
[背後から迫る気配に、一度振り向き。低空を舞う薄金に気づくが、速度は落とさず]
……もう、少しっ……
[体の不調も気にせず、さらに速度を上げて、広場へ]
うん。聞く〜
森にいたらね〜。笛の音がするんだよ〜
後ね。風が吹いたら木が音を鳴らすの。鳥も綺麗に鳴いてね。
川からも音がして、それで、それで
[考えるように首をかしげたが、続くカルロスの言葉に。うんと頷き]
綺麗なのも。きっと。きっと。楽しいね。あは
─聖殿─
[遅れてたどり着いた聖殿。そこで舞い散るのは、翠の羽根]
リディお嬢?
え、なんで……。
[長老とスティーヴの会話を聞きつつ、思わず呆けた声を上げる。
その間に、始められる儀式。
……それに対するものとは違う、何となく嫌な感触に、微かに身体が震えた]
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