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[先ほどまで話していたばかりの人物が死んでいる。
近づいて確認するまでもない。
がたがたがた、と両足が震えた。
眼鏡のずれを直そうと顔に手をやるが何度も空振り、ポケットにしまったままの事を思い出して、はあ、と大きく呼吸をした。
眼鏡をしている僕は、日常にいる。
眼鏡をしていない僕は、非日常にいる。
ここは非日常だと、自分に言い聞かせた。
血なまぐさいにおいを嗅ぎ取るたび、脳みその奥が麻痺する。
マトモな思考が奪われる、ちょっとした浮遊感は酒を飲むよう。
囃し立てる声、甲高い笑い声、ぎらぎらとした光にさらされる男たち女たち、飛び交う駆け引き。
思い出す夜の時間。非日常な日常。慣れてしまえば、楽になれる。]
[アルバイトのことを思い出して、慰められるなんてことがあるなんて思いもよらなかった。
斧を片手にぶらさげたまま、こときれた飛河のそばに寄った。]
村情報と国情報、読めって、言ったろ
馬鹿
[本来RP村にしか入らないはずのjujuは、こんな目に遭わずに済んだはずだ。
泣いて、泣いて、混乱して、それでもようやく何かの決心をしたような表情が思い出される。
彼女を狼と疑い、ともすれば殺していたかもしれない礼斗だ。
謝るのも感謝するのもおかしい。
ただ彼女の亡がらを見下ろす。
眼鏡を取り出し、力なくたれている彼女の手へ。
すっかり冷たく、自分の手よりも小さなそれを固く握りしめた。
日常に戻らないための決心として。
飛河の血で汚した手で斧を握りこみ、他の生存者を探しに大広間を出る。
前を向く。]
―エントランス―
[人の気配と血のにおいは、覚えのある場所から漂ってくる。
そういえば、飛河は襲撃されたのだろうか?処刑されたのだろうか?
いや、考えるまでもない。「占い師」がこの「村」にはいるのだから。
速攻で彼を噛む。誰だって。
予想通りに、ホールの中央で倒れていたのは菊地だ。
それを驚愕の表情で見下ろす鷹津と、こちらに背を向けているのは楠木だ。
彼の来ているTシャツが赤いのは、何故なのか――
いや、考えるまでもない。]
─ エントランス ─
[どれくらいその場に座り込んでいたか。
止まっていた思考は、呟き声>>12と、人の気配に再び動き出す]
…………楠木…………くん?
[視線を向けて、捉えた姿にこてり、首を傾ぐ。
表情は呆然として、声音は悲痛で、でも、不自然にあかいその姿は何を意味するか]
…………誰、を?
[どうしてそうなったか、は、問わなかった。
状況がリアル人狼で、亘の身に起きた事態──綾野のそれを彷彿とさせる状況を『襲撃』と見なすなら。
それ以外に血に染まる事態なんて、『処刑』くらいしか思いつかない。
裕樹が亘を、という発想に至らなかったのは、綾野の死後、誰も血を浴びた様子がなかったから、だが]
……ぉー。
[問いかけに答えが返るのと、裕樹の向こうに礼斗の姿が見えたのは、どちらが先か。
は、と息を吐いてがじ、と頭を掻いた]
……で、ここで二択、と。
[ぽつり、と零れたのは小さな呟き。
視界に入る二人、どちらかが『人狼』なのは確かで。
さて、それならどちらか、と。
それを見定めるように、僅かに目を細めた]
aquila 聡が「時間を進める」を選択しました。
aquila 聡が「時間を進める」を取り消しました。
― エントランス ―
[どうして自分が此処に居るのか、亘には分からなかった。
正確に言えば、霧の起こる直前に何処にいたのかの記憶も曖昧だった。
疑問を投げて>>2:102去っていく裕樹の背中を見送って、一人浴室前に取り残されて、それから―― そう言えば、綾野に掛けるものを探しに行くと言った聡を、今更ながら追おうと思ったのは覚えている。
それからメールを編集して、礼斗の名前を入れてみた事も。
裕樹は『選べない』と言ったが、実際のところは操作が間に合わなかっただけで、対象を入力するらしき欄はあったのだ。
とはいえ、それで本当に“占い”が成立したのかは分からなかった。
スマホはその辺りに落ちているかも知れない。けれどメールが届いたかどうか見る事は叶わない。
身体は既に機能を停止していて、動かす事もできないし]
……。
[それを呆然と見下ろしている、もう一人の彼にもできそうにはない]
この期に、及んで
[張りつめた空気の中にこぼれた呟き>>20を聞き取る。
二択。そうだ、普通に考えるならば鷹津は礼斗か楠木のどちらが狼かを見極めるべき立場なのだ。
しかし彼の言葉は礼斗の逆鱗に触れる。
戦おうとせず、ただ傍観する気なのか。
まるで高みの見物じゃないか。
飛河の言葉が脳裏に蘇る。
「感情で動く」
斧を握る手に、力がこもる。]
……ヒガさん。
[問いかけ>>19には、特に隠そうとする素振りも、動揺も見せずに、一言答える。]
……別に、あの人を狙ったってわけじゃ、なかったんスけど。
あの人しか、いなくて。処刑は一日一人まで、ってことッスかね。
[どこか上の空のままに、赤く染まった床を見下ろしながら、呟く。]
でも、これでハッキリしたんで、いいンじゃないスか。
[この状況を予想できなかったのは自分の落ち度だな、と、頭半分、冷静なままに思う。
得物がないのは痛いな。女相手に急に襲いかかるのと、警戒している男を相手にするんじゃ、事情は違うだろうし。
ポケットの中のスマートフォン。持ち物はそれだけ。
直に、"彼"は背後から忍び寄っただろうか。>>18
ここまでやって、死んでたまるか。彼に気が付けば、送るのは鋭い視線。]
milkyr** 裕樹が「時間を進める」を選択しました。
milkyr** 裕樹は、aquila 聡 を能力(襲う)の対象に選びました。
aquila 聡が「時間を進める」を選択しました。
aquila 聡が「時間を進める」を取り消しました。
[護る者の居ない少人数の村で占い師が名乗り出れば、次の日にはどうなっているか。知らない訳がない。
綾野の死体だってこの目で見た。
狼が分かるまで隠れていれば、少なくとも襲撃は避けられたかもしれない。
自殺願望等があった訳でも勿論ない。
ではどうして皆に伝えなどしたのか―― 今となっては分からないが、あの時はそうすべきだと思ったのだ]
…… 、ん。
[自分が死んでいる、その現実から目を逸らす様に首を動かす。
と、小さな泣き声と姿>>+6に気がついた。
眉を顰める]
珠樹さん……?
[周囲の声も姿も、どこかぼやけて感じられるのに、彼女だけははっきりと見えたから]
[いいかい、ひよっ子よ。
堂々たる振る舞いで、確固たる立ち位置をやすやすと手に入れた先人は、こう吠えた。
主観はとても大切だ。いいかい、感情も、勘違いも、村人が自然に行うことは、俺らもやってみせなきゃいけないんだぜ。
それを小賢しいと言う奴もいるかもしれないが、負け犬の遠吠えなんざ、気にするんじゃない。アオーン、と。
だから、楠木は、そのやり方を踏襲することにした。狼の時も、村人の時も、占い師の時だって。
なんせ、尊敬する彼は、とっても強かったので。
それは、ここでも同じこと。すう、と息を吸って、吐き捨てる。]
……狼め。
[モニター越しの会話のように、悲しげな表情や憤怒を取り繕うことはできなかったので、
恐らくは、声と表情がちぐはぐな大根役者のようだった。
それでも、冷めた目で、しっかりと新見を睨み付けることはやめなかった。]
[楠木が何かを言っている。彼もまた、この期に及んで演技を続けているようだ。
それに何も思わない。とっくに殺意に支配されているこの身には、何も響かない。
感情に従うのなら二人まとめて殺してしまいたい。
順番はどうでもよい。]
狼だろうが村人だろうが、知るか。
全員まとめて死んでください。
[他人の血でぬめる手が、これは非日常だと語り続けてくるようで。
両手で斧を握りしめ、二人を睨み返す。]
ro0okie 礼斗は、aquila 聡 を投票先に選びました。
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