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――ああ。
何を言っているのやら。
[納得のような響きを含んだ声の後、
眼に落ち着いていた緑の温度が、下がる。]
たとえ、仮にそうだとしても、
やったのは、
「貴様自身」だろうに。
それでもボクがやりたかった、ワケじゃないからぁ。
望まないでやってるんだから、ボクはどちらかと言われれば被害者、っだよぉ?
あははははは。
[大分元気になってきたのか、笑みが零れた。]
被害者?
ユーディット=クリューガー。
貴様の中の真実がどうであれ、
貴様が他者を殺した事実は何も変わらない。
主が欲しかったのではなく、
罪をなすりつけるものが欲しかったのだろう。
「主」の声が聞こえなくなったとしても、
既に殺す愉しみを覚えているのではないか。
あははははは。
違うよ、違うもん。
ボク、悪くないもん。
ボクが殺すのはご主人様の為だもん。
ちょっと今、負けちゃったボクに愛想つかしてるだけで、そのうちすぐにまた。
ボクに、やって欲しい事言ってくれるんだもん。
あははははは。
あんまりボク、怒らせないで欲しいなぁ?
せっかく、協力しようよって言ってるのにぃ。
[にっこり笑いつつ、手を伸ばして医療用の瓶を掴む。
消毒液が、底の方でちゃぽりと揺れた。]
ほら。
そうして
己の意志で傷つけようとする。
[少しに前に上体を倒して、組んだ手を膝の辺りに置いた。
揺れる液体を見やる眼に揺らぎはない。]
被害者ならば全て許されると言うなら、
この世から悪というものは失せそうだ。
皆、「世界異変」の被害者だ。
そう言うことすら出来るのだから。
[詭弁を弄する。]
…じゃあ、それでいいじゃない。みんな、赦されればいいじゃないか。
それじゃ、ダメなの?
悪いとか善いとか、そんなの。
我慢出来るのが善くて 我慢できないのが悪?
それなら…ボクは、「悪」でいいよ。
だからこそご主人様(エンジェル・リッパー)は、呼ばれたのじゃないの?
ねぇ、ボクをここに来させたのは…キミ…?
[上瞼を半分閉じながら口元は笑みつつ、消毒液の瓶を手に持ったままその人差し指をブリジットの顎へと移動させ、
抵抗しないならつつ、と人差し指で顎を撫でた。]
複数の人間が生きていて、各人の思想――
「当たり前」が異なる以上、対立構造は生まれる。
皆が赦される世界など、神話上にも無い。
正義の対極は悪…… なれど、
悪から見れば正義こそが悪かも知れないな。
[触れて来る指先を避けるでもなく、格別反応を示すでもなく、眼差しを返す。
組んでいた手は解かれる。]
もし、そうだと言ったら?
キミが、そうなら…
[目を細めつつ、自分の顔をブリジットの顔に近づけて目の奥を探るように、
額と額がくっつきそうな位近づけ、じっと見つめる。]
キミの言う事、聞いてあげるのもいいかな、ってね。
ご主人様が従った人なら、間接的に従うのはボクのお仕事かもしれないなぁって。
そう、思った、んだ。あはは。
[さらりと前髪と前髪が触れた後、腰から折っていた体を元に戻し、笑顔を見せた。
その前に一瞬、痛みが走ったのか頬が引き攣られたが]
正義とか悪とかボクには分かんないよ。
ただひとつだけ確定していることは…
ボクの中では「ボクに指示を出すご主人様」が正義。
そういう事、でしょう?
生憎と――
[一度、瞼の裏に隠されて、現れる緑は静かに。
持ち上げた手は、己の顎を撫ぜた少女の指を捕えようとしてか、触れかけるも、体勢を戻す動きにより離れる。]
私は単なる「駒」であり「不要品」。
決めたのは、上の気紛れだろうさ。
仕事というなら、決まりに従って、処分されたらどうだ。
[つくられる笑みはいろ無く、薄い。
言外に、己の意志で決めればいいと。]
それが、貴様の中での、
もっとも優しい真実だろうな。
なぁんだ、違うのかっ。
[ふぅ、と大げさにため息をつく。
破れたパフスリーブの上で、白いエプロンのレースが揺れた。
「優しい」との言葉には、一度だけ黒鳶色の目がぱしりと瞬いた。]
いくらお仕事でもさぁ、「処分」はゴメンだなぁ。
殺されるのはイヤだもん。
[手に持っていた消毒液の瓶を横のトレイに戻しつつ、どさ、とベッドに、ブリジットの膝の横あたりに腰を下ろした。
スカートがばさりと落ち切っても、重みでベッドは暫く揺れた。]
ね、それよりさぁ。
協力しようって話は、ダメ?
ここから出る迄だけ、だけどさ。その後どうなろうとお互い知らない、けど。
[手をつくと、更にベッドは揺れた。
そう贅沢なものでないその揺れは、少し海の上に居るのと似ていた。]
[伝わる振動は傷の疼きを呼び起こす。
鋭く、息を吐く。
揺れる白の台は、強く衝撃を与えれば壊れてしまいそうで、一隻の頼りない船のようだった。]
一人より二人――ではあるだろうな。
そして、利用出来るものは利用するに限ると。
[下から上に、視線を動かす。
値踏みをするように。]
とは言え以前は、それでも失敗していたが。
[ブリジットが痛みを感じる表情をすれば、こちらの表情は無意識にも笑みが零れてしまう。
それでも流石に、助長するように何度も揺らしたりはしないが]
そそ、利用しあえば、ね。
[言ってからじ、と自分の右手を見る。
その手首には、黒く光る板のようなものが巻きつけられていた。]
ボク、どうも力がうまく出ないんだよね。炎練れないし。
だからここから出ようと思うと…協力が欲しい、んだよね。
[呟きつつ顔をあげて]
「以前」って?
前にも、ここから逃げようとしたことが、あるの?
以前の遊戯で、ね、
私では無いが。
私がそうだったのなら、今頃は「これ」だな。
[親指を立てて、首の辺りで真横に引いた。]
逃げる可能性のあるものに武器を持たせているのは、つまり。
力を封じる手段があるということだろう。
試してはないが、恐らくは私も――だろうが。
[卓上へと視線を滑らせる。]
ふーん。
誰か、逃げようとして…殺された、のかな?
[ブリジットの首の前に引かれた指の線をじっと見、次に重なる言葉には、肩をすくめた]
あーそうだよね、それもそう。
ボクの鎌とか、結局ただの刃物だからねぇ、防弾ガラスでも持ってこられたら防がれちゃうしねぇ。
…でも、逃げようとする、って思われてるのは、何人…かなぁ?
あははは。
もし、全員がそう動いたら…それでもボク達、負けちゃう、かなぁ?
だって、少なくともボク達は、「戦わせて面白い」と思われるくらいには…強い、って事、だよねぇ?
帰らねばならない「約束」があったらしい。
[無論、彼以外にも逃げようとしたものはいたが。
まず零れたのは、その台詞だった。]
大人しく殺されるものが集められると思うか。
脱出劇すら、奴らにとっては見世物かも知れないな。
少なからず、対策は講じているだろう。
[負けると肯定はせず、勝てるとの予測は口にしない。]
……ひとまずは。
相手の思惑を崩す必要がある、が。
約束、ねぇ。
約束する相手が居るってどういう感じなんだろうね。
[人差し指を唇にあて、ふふ、と笑って]
対策は講じてる、かぁ。そうかもね。
でも、このまま居ても殺されるだけなら、見世物になっても構わないからボクは暴れたいなぁ。
殺されるのを待つだけは、まっぴらゴメンだもんね。
[くくくと喉で笑いながら、最後の破壊かもしれないしね、との言葉は飲み込んだ。]
ねぇキミ、ここから出られるのでしょう?
端っこのエレベーター、使えるのでしょう?
さてね。
当人に聞いてみるといい。
[今いるのは、その意志を受け継ぐ青年だけれど。]
試してはみるが――
敗者にも使えるのやらね。
まあ、ともかく、
[片手で顔を覆う。
瞼の重みが増していた。
薬でも飲まされていたか。]
今すぐには動けない。
複数の意味でな。
休息を取らせて貰う。
[話はこれで終わりとばかり、顔から離した手をひらりと振った。]
あ、そっかぁ。
ボクもここきて最初は殆ど動けないんだった。
ごめんねぇ、長い時間居座っちゃって。
[ひょい、とベッドから飛び降りると、にこりと笑顔を見せた。
それは社交辞令かそれとも眠そうなブリジットに痛みを見つけてか、までは読み取れない。]
他の人にも声かけてみるね、ボク。
[扉を閉める間際、一言付け加えてひらりと手を振った。
ぱたり。
音を立てて扉は閉まる。]
ああ、そうそう――
[話すならば、室内で。
その一言は届いたか、否か。
もっとも、企て自体は悟られないはずもないだろうが。 閉まる扉を見送り、身体から力を抜く。背を庇ってか、ゆっくりとずれて、白の海に伏した。]
[意識が落ちていたのはどれくらいの間だったろうか。
少年が支えてくれていた事を知れば]
ありが、とう。
[確か、アーベルと喧嘩してた人だよね?と首を傾げる。
敵視のようなものを感じる事はなく、あれはただの喧嘩だったのだと解釈する。
それからそこで幾らか言葉を交わしただろうか。
やがて点滴スタンドを立て直し、先程よりは確かな足取りで廊下に出た]
/*
一時間ばかり離れます。
……時間軸って、どうなのかしら。まあ、適当に。
で、と。
色々とでっち上げ&種蒔いていますが、
あくまでも表の展開優先でどうぞ。
エレベーターって個人認証かなー……
でないと、ルージュに教えない意味が。
まあ、単に信用していないだけの気もしますg
*/
[今度は廊下の反対側、メディカルルームに足を向ける。
からから、と空になった点滴スタンドを転がしながら。
そして呟く――]
お腹、空いたなぁ――。
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