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[…こっちに近寄ってくる姿を見ると、やはり、あの少女で…]
…別に、もう運び終えたから、構わないけど…
ミハエル…さん?
[一つ瞬きをすると、微かに首を揺らし]
…あたしは…見てない、けど…
[少し考え…]
広場。とか…
人混みの、少ない所…ミハエルさん、好きそうだから。
うん、りょーかいっ!
[笑みと共に頭を下げられれば、へらりと笑う。
店の人からパフェをまず2つ受け取れば、
それをベアトリーチェに差し出して]
ただ、あたしの手も2つしかないから、
ベアちゃんも2つお願いして良い?
広場…ですか…?
[手元のくしゃくしゃの地図を覗き込んで、広場を探す。
ひときわ大きな空白であるそれは直にわかったけれど、基点である位置がわからない。]
あの…ここは、どこでしょうか…?
[途方にくれたように見つめるこげ茶色の瞳は、どちらが迷子に見えるだろうか。]
[…くしゃくしゃの紙。
それが地図だと分かるまで、少し時間がかかった]
…此処は、ランプ屋「Fairy's fire」の前、だけど…
[何だか、頼りなさ気なその瞳にこめかみを掻き…]
…あたしも行こうか?
あなた、も…この、村に来て、間もない、でしょう?
あら、男の子はみんな王子様になれるのよ?
そして、女の子はみんなお姫様になれるの。知らないの?
[くすくすと笑いながら、少女は少年の手を引いて歩く]
好きなものがわからないの?それじゃあ探してみましょう。
ミルクセーキにアップルパイ、ランプの光にふわふわ風船、男の子なら、七色に弾ける花火が好きかしら?
[一つの屋台の前に立ち止まり、少女は今しがた口にした、花火の束を買い求める]
[パフェを分担して持つベアトリーチェとリディを見ながら]
食い意地がはっていると認識してもらえれば、
この鼠みたいにことある語とに美味しいモノが食べれるが…
[たこ焼きを食べ終えて満足げな鼠に目をやる]
そう認識されるのが好きではないのならしょうがないな。
[そういって、鼠からユリアンに視線をずらした後
軽くポフポフとユリアンの頭を撫でる。]
うん、じゃあお願いね?
……ベアちゃん、一人でコレだけ食べるの?
[ベアトリーチェにそっと手渡せば、
自分は残りの2つを屋台の人から受け取り。
………かと思えば、見当違いな事を言い出した。
と、遅れて近づいてきた2人に気付いて]
[屋台前の少女たちを見やりつつ]
……それって……なんか、虚しくねーか?
[事ある毎に美味しいモノが、というアーベルの言葉に素で突っ込んだ]
いや、つーか、撫でるな。撫でるなって。
[何がしょうがないのかと突っ込みつつ、手を退けて]
[一人で食べられるわけはない。
子供はあわてて首を横に振った。]
リディさんのと、ユリアンさんのと、アーベルさんのと、僕の、です。
[にこにこ、笑ってそう言った。]
それが通用するなら、世の中には王族だらけだ。
[少女の言葉の意味は解っていない様子で、彼は呟く]
好きも嫌いも、特には無いというだけだ。
己の好みばかりで選んでいては、上に立つ者としては失格だろう。
[あまり乗り気ではないように言いつつも、手を振り払う事はせずに、引かれるままに。しかし、ミリィの買い求めた見遣れば、眉を顰め]
……火の扱いは、危険だ。
[首を横に振る様子に、きょとんと数回瞬きして。
続く言葉に、え。と小さく声を上げる]
わ、え?そうなの!? うっわー…ベアちゃんありがとっ!
ってか、そうだよね!一人で食べられるわけないよねこの量…!
[思わず口走った言葉に猛反省。
…きっと、自分だと4つ食べてしまうのだろうけど]
あ、ちゃんと後でキチンとお金払うからね?
ってか、アーベルにぃもユリアンにぃも、
ベアちゃんの手伝ってあげてー!
[パフェを両手で掲げつつ、訴え]
そうか……?肩の上の鼠は幸せそう…だが?
[と、こちらも素で…見える人には頭の上のクエスチョンマークが見える勢いで。
が、手を退けられればわずかに苦笑し、それ以上は手を出さず。]
ランプ屋…フェアリィ…ファイア……。
[指で辿り探すも、踏みしだかれ汚れた地図では細かな字はわからず、大体の位置を示してもらって地図とにらめっこする中。
耳に届いた申し出に、ぱっと顔を上げる。]
いいの…ですか……?
あ、でも…ランプ達が……。
あの、私…がんばってみます…。
[店に並べられた色とりどりの美しいランプ達を置いては行けない、と眉尻を下げて。ゆるゆると首を振る。]
[とても元気な彼女の言葉に、子供はびっくり。
それからわたわたと首を横に振って、
必死で言葉を捻りだした。]
えぇと、あの、
会えて嬉しいし、楽しいです。
だから、ええと…
いっぱい遊びたいから、わいろです
[なにか違う。]
いや、まあ、ヴィントはそうかもだけど。
[素で返してくるアーベルにため息をついて]
[それから、ベアトリーチェとリディの言葉に頷いてそちらに近づく]
はいはい、わーってるよっと。
[リディには軽く声をかけ]
わざわざ、ありがとなー?
[ベアトリーチェににぱ、と笑いかけつつ、頭を撫でて、パフェを受け取った]
[…やはり、その地図では無理があるのだろうか。
見慣れたこの村でさえ、何処か遠くの森の地図に見えた]
…そう?
別に、今日は、売り出さないし…
周りの、お店の人達が、見張っててくれるし。
元々、小さな、村だから…泥棒なんて、まず儲からないわ。
[実際、青年団が最も活動するのはお祭…の準備と片づけである。
微かに首を傾げると、少女を見つめる]
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