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―集会場前―
まぁ、エリカさんたちは合流できてよかったな。
[みなの会話の様子を聞きながら]
ノブなら俺も商店街であったな。
今はどうしてるか知らないが、区画外に行ってないのならそのうち来るはずだ。
[レッグへの視線ははずさないままに答えて、ナターシャの会釈にこちらも首を縦に]
こんにちは、ナターシャ。
うちのレッグが迷惑かけたりしなかったか。
[と一度ナターシャに向けた視線を再度レッグに向けなおしたり]
─集会場前─
[辺りを見回せば、図書館へよく資料を取りにくる女性の姿が目に入り]
あらま、アヤメさんまで?
知った顔が多いのって、良いのか悪いのか…
[少なくとも、会えて良かったと手放しでは喜べない現状に、頬に手をあてて溜息一つして。
だが、知らない者の中に一人きりよりはマシ、と苦笑を浮かべながらアヤメに手を振った。]
―集会場前―
よくうちの玄関先でお会いするんです。
お名前知ったのは、つい今日だったんですけど。
[ナターシャにはそう笑みながら返し。
名前を名乗られ恐縮したように。]
す、すみません名乗りもせずに。
私はズューネのエリカです。こちらこそ。
[そういって袋を持ったまま、ナターシャとレッグに一礼した。]
―集会所―
何だかなー。でもってデータが足りないとか騒いで、俺が帰るのを遅らせもしたと。
そか、あいつのせいにすればいいんだ。
[責任転嫁のような、間違ってもいないよな]
来てはいるんじゃないかな。
ここで反抗するような奴じゃないし、どっちも。
[司書に答えながら列を進んでゆく。
離れてゆくメイドはちらりと見ただけで特に何も言わない]
ま、ここが生活の主体な人だとな…。
[アヤメの名前に司書の視線を辿り、軽く頭を下げた。
先ほど見かけた姿だから意外とかそういうのは一切ない]
―集会場前―
[アヤメの声に気づけば視線をそちらへ向けて]
アヤメも巻き込まれてたか。
とりあえず皆、積もる話は認証を終えてからだ。
[レッグに視線を向けてからはずし]
まぁ……こうなってしまっては…しかたがないな。
[つぶやいてからため息を漏らす]
── 集会場前 ──
アロー、アロー。
[此方に向かうナターシャの視線に気付けば
右手を軽く挙げて、振り返す。
されど近づいて行かないのは矢張り人の多い場所が苦手で。]
実は此れ。
何かのサプライズイベント、だったりしたら
少しは区画管理者にいい印象も持つんだろうけど。
[右手を頬に当てて]
……まぁ、どうせ。
誤検知だとか、その辺で何事も無かったように
解放されちゃうんだろうなぁ。
[ふぅん、と溜息をついた]
─集会場前─
こんにちは、パトラッシュさん。
レッグくんはデータも大事に扱ってくれる子だし、迷惑なんて全然かけられたことありませんよ。
[レッグから視線を外さない様子に、くすくすと笑みを零しながら顔を横に振り]
あまり怒らないであげてくださいね。
レッグくんも心配してたんです。
―集会所―
世話にはなっても、迷惑なんざ掛けないって!
[兄の声に目を逸らしたまま反論する。
メイドが名乗っているのを見れば、軽い会釈だけは返して]
先輩も研究室に向かってたとしたら区画内だったろうな。
まあ、おっとり来ると思うよ、あの人は。
[伶人をチラリと見て、あの人も、だったかなんても考えたり]
先に受け取ってくるから。
[丁度良くだかどうだか、順番が廻ってきた。
手続き用の端末に向かって逃げる]
―集会場前―
[主の言葉には嬉しそうに笑み。
ジョエルにこくりと頷いて、少し離れた場所で大人しく立ったまま。]
他の方たちも向かってきてるでしょうか…。
[そう呟きながら、主らをその場で*待っていた。*]
―集会場前―
[エリカからも名乗られれば、もう一度よろしくね、と微笑み返し。
級友のせいにしようというレッグには、くすくすと苦笑しながらもパトラッシュの方に視線だけを向けて囁き]
…パトラッシュさんに一言言ったほうがいいんじゃない?
心配されてるわよ、きっと。
―集会場前―
[アヤメが此方に来ようとしない様子には、彼女の性格上仕方ないかな、と考えて]
もう少ししたら落ち着くと思いますから。
私、先に手続き済ませてきますね?
[と、声だけ向けて列が進むのを待ち。
手続きを済ませれば、アヤメの方に向かう*だろうか*]
―区画内・集会所前―
[ナターシャの言葉に少し諦めの入ったような声で]
ナターシャに免じてうるさいことは言わないでおいてやろう。
それで今の事態が好転するわけでもないしな。
[遅れ気味の人たちが新しく来たのだろう、再度列が少し煩雑になり始めて]
ああ、俺は列整理に戻るから皆は適当に認証すませてきてくれ。
俺の方も落ち着いたら連絡入れる。
内部でなら携帯端末はつながるようだ。
それと何かあったら俺に連絡くれ。
[そういい残して再び列整理に*戻った*]
── 集会場前 ──
ん。
有難う。
[少し離れた位置に居ても
ナターシャの声は此方へと確り届き。
頷きと共に礼を述べて]
……。
[後は只、列が少し緩やかになるのを
ぼうやりと見遣りながら隅で待っている。]
―集会所―
…ああ、ラッシュもご苦労様。
その、心配かけてたら、ごめん。
[司書の囁きと諦めの入った声を受けて殊勝な一言を残し。
眉を寄せながら配給される一式を*受け取った*]
……。
[列には勿論、色んな種族が居て。
其々が其々の軌跡を辿り此処で接点を持つ。]
一期一会、ね
[この接点が何れ深い縁になる者もあれば
この接点限りの者も確実に、居る。
言葉の意味が解るようになるまで
後どれ位繰り返せば好いのだろうか。]
………はぁ。
眠っ。
[物思いも、気を抜いた時に訪れた眠気に飲まれていく。
眸を細めてはぼうやりと過ごす。
ナターシャが手続きを終え、此方へ来る頃合には
列ももしかしたら少しは空いているかも*しれない*]
── 集会場前 ──
に、しても。
[眠たげに細まる眸。
妖艶に開かれた掌が口許を覆い
ふわぁ、と気抜けの音が漏れた。]
……配給は武器だけ、なのかな。
食べ物とか飲み物とか、無いの?
[誰にともなく呟いて。
既に配給を受け取った人々をぼんやり見遣る。]
[こういう時の定番と謂えば、おにぎりと豚汁、だろうか。
そんな不謹慎な事を考えつつも視線を巡らせれば、
迷子だった子と、母親を見つけ]
あ。
[微笑と共に手を振った。
あちらからも振る手が返る。
其々の手には既に武器が握られていた。]
……似合わないよね。
矢っ張り。
[子供の小さな手に其の銃器は不釣合いで。
微笑の心中は複雑で、あったりもして。]
[子が親へ銃器を見せながら得意気な顔で語りかけている。
内容はどうなのだろう。少し遠くて聴こえはしない。
けれど其れは矢張り親子の団欒で。]
ん。
[ふ、と優しい息が漏れた。
光景に色々思う事は、あれど。
こんな時、子供が欲しいな、と思ったりもしてしまう。]
……豚汁、欲しい。
[けれど、今は未だ現実味のある温もりで満足出来そうだった。]
―集会所前―
[パトラッシュには礼をして。一人ゆっくりと、邪魔にならないよう袋を抱えて後ろに移動していたら。
トンと背中が誰かにぶつかった。]
あ、すいません。
[振り返れば見覚えのないはずの美女。
礼をかかないよう、ぺこりと頭を下げた。]
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