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……に、しても。
[実況は今の所、聞こえない。
どうやら、臨戦態勢にはなっていないようで]
ここから、どう動くつもりなのやら。
[呟きながら、『魔本』を弄ぶ。
魔力流を辿れるなら、本と、その持ち手の間を行き交う魔力の流れに気づけるか]
ま、このまま行けば看板は押し付けられるだろうし、いいんだが。
[ポイントはあくまでそこなのかと]
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しかし…中身はゆるゆるぼんやり感で入ってもいいっぽかったのでそのテンションで入ったらこの場違いの差はなんだっ。
と思った。まあ己が悪いのですが。というわけで何かしよう。
だな。
俺は何とかゼル先輩に勝てたし、レナーテも上手い具合に逃げてるようだし。
やられる前に潰す、も手の一つだ。
俺も丁度考えてたとこ。
いっちょやるか?
[提案してくるゲルダに笑いかけた]
うん。
此処で逆転負けなんて、良くある作戦ミスなんて事にしないでね。
[笑いかけるアルトに至近で微笑みを返して右頬に唇を重ねた。 ]
流石にそれは避けたいところだね。
気は抜かずに行くさ。
[そう返し、一発気合いを入れようとして]
……ゲルダ?
[急に自分の左頬に手を伸ばしてきたゲルダに暗翠を瞬かせた。至近で見える微笑み。次いで頬に触れる柔らかい感触]
……え? あ?
[一瞬何が起きたのか分からずにきょとり。状況を理解すると少しだけ頬に朱が走るか]
勝ったら、唇に、して。
[頬が赤く染まる様子を見て可笑しそうにくすりと微笑みを零し、手の甲で頬を撫ぜる。
鈍い反応に、こつりと額を重ねて囁いた。]
へ? や、なん……。
[何で、と訊ねそうになるも、更に近付いた顔に言葉が詰まる。そんなことを言われるなどと思って居なかったため、動揺は隠せない]
〜〜〜〜ッ、行くぞっ!
[返答するでもなく、突き放すでもなく。ゲルダの額から自分の額を離すと相手の手を掴み。参加者を探すべく走り出した]
[今はただ、儀式の勝利だけを考えようとするかのように]
なんっ……なんだよ…。
[あんな行動を取られたら、いくら鈍いライヒアルトでもある程度の察しはつく。長らく幼馴染と言う関係で居た相手]
[幼馴染二人を大事と思っては居たが、どちらかを選ぶなんてことはしたことが無くて。これからそれがあるかも自分には分からなかった]
……む?
[ゲルダがライヒアルトにキスした頃、...の第六感がいろんな意味で危険を感じた]
……気のせい?
[だったらいいなぁと思いつつ、マテウスに向き直った]
とりあえず、参加している以上必ずライを探し出しましょう。何もせずに負けました。じゃ、結界の向こうにいて儀式を見ている(だろう)連中が、大挙して襲ってくるかもしれないし。
[そう言うと、ガラガラと食堂のドアを開いた]
さ、行きましょ。ライ達を殺って、大手を振って戻りますよ。
[さらりと危険な言葉をはいた]
投票を委任します。
影輝学科2年 ミリィは、時空学科1年 ライヒアルト に投票を委任しました。
……ほんと、お子様というかわかり易いというか。
[くつ、と陰を含む笑みがこぼれるけれど
直ぐに表情は消え、獲物を狩る猫を思わせる無表情で目的の人物を探しに駆け出して行く。]
[鬼って落ちてるのかどうかとか。どれぐらい残ってるんだか。とか適当に思っていつつ、ミリィの新技をぼんやり横に見ていたり]
…飽きたな
「何がだ?主」
…どんぱちやってる横で大人しくしてるのが
「そうなってくれるのは我も嬉しいが…それならば…もっと速く…先ほどのときとて…」
気にするな
[なんかかんだで苦労人な白狼であったりするが、一応やる気を出して…くってりじゃなく狼にぼけっとのった]
『……近過ぎるが故の、ってことよねぇ』
[盟約者の幼馴染の様子は薄々感付いていた。けれどそれは自分から言うものでもなく。灰銀はただ沈黙を護る]
『それでいて無意識に、ってこともあり得るからねぇ、この子の場合』
[盟約者の心がどこに向いているのか。それは流石の灰銀にも分からない。気に掛ける人物がいくつか居るのは知っているけれど]
『どうなるのかしら、ね』
―中庭・屋台村一角―
あ、いえ。こちらの話です。
[ちょっと赤くなって首をぶんぶん。
誤魔化すにしてももう少し何かないものかと。
ビリッと来たのには目を丸くしたけれど、逆にこれが何なのかも理解して。うわぁ、とか何とか]
でもふわふわー。
[ふにゃり、と気抜けた笑みを浮かべる。
基本的に動物は好きなのである。ふかふか]
…どっちも十分に派手だったかと。
[ねえ、なんて。異界龍と視線を合わせてみたり]
そういえば、残念でしたね。折角の称号だったのに。
[本人が最初から手放す気満々だとかは知らず]
何もせず負けたってのと、自ら潰しあって負けたってのとどっちが情けないかなぁ
[こちらをみて言うミリィの言葉に、なんだか最近の風潮は仲間つぶし?とも思えたり。まあ厳密に仲間ではなかっただろうけど]
殺るか。…案外そのほうが楽でいいかも?
「駄目ですぞ。主もミリィ殿も」
[と危険な言葉に同意しかけてる主を止める狼は、そんな間違ってるような勇ましさを出すミリィの背中をのそのそついていった]
多分潰し合ってだと、男子対男子、女子対女子だと喜ばれそう。
[色々と桃色な意味で]
あ、ただ私は潰し合いはしないわよ? 一応守護者だし、そんな無駄な事やってられないしね。
[後ろのレーグの止める一言をさらりとスルーして、見事にやる気を出した]
─中庭・屋台村─
隠し事をしたいなら、もう少し方法を考えた方がいいぞ?
[首を振る様子に、微か笑みつつ投げるのは冗談めかした言葉。
撫でられた雛鳥はちたぱたしつつ、ぴぃぴぃ、と声を上げる。
我はどこぞの守護神なるぞとかなんとか、そんな言葉は召喚者にしか聞こえない]
『……あれでも、押さえていたのよ?
三年前に比べれば、大人しいものだわ』
[視線を合わされた水晶龍は、呆れたような口調でこんな事を言っていたり。それに、あのなぁ、と嘆息してから]
ああ……いや、そろそろあの看板は下ろしたいと思っていたところだったからな。
俺としては、丁度良かった。
[中庭を横断して寮に入れば廊下の先、食堂の入り口にミリィの姿が見える。
あっさりと目標が見つかった事に拍子ぬけするが、声も掛ける事無く両手からソフトボールサイズの光球を生み出す。
明確な戦意。
此方もやる気満々らしい。]
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