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[消えたロランとレイスを探そうとは言わない。
消えたどちらかの身が危険だということは感じていたが
探すあてさえ思い当たらぬ今からでは遅いだろうとも思う。
頷くカチューシャが立ち上がれば
遅れて手を差し出した]
足は平気?
[レイスに怪我の手当てをしてもらうはずだった彼女。
あれから様々なことが起こり其処まで気がまわらなかった。
案じるように視線を足元へと注ぐ]
[差し出されたユーリーの手に、小さな手を重ねた。
立ち上がるのを助けてもらって僅かに息をつく。
怪我のことを聞かれて、ようやく傷を意識した]
――うん、ちょっと痛いぐらい、だから。
[なんだかんだありすぎて、一度家に帰ったときに軽く傷口を洗っただけだった。
今はかさぶたができているけれど、なにかあればまた直に開きそうではあるけれど、平気だと頷いた。
ロランとレイスがいたほうへともう一度だけ視線を向ける]
[狼の背に跨るというよりはしがみついて、
深い森の中にいた。
闇の中で、狼の眼だけがらんらんと光る]
…逃げなきゃ。
[それでもまだやる事がある。
みつからぬように村から距離を保ち、
それでも村から離れずに。
うろうろと、仄暗い森の中をさまよう]
[木々の隙間から見える月を見上げる。
狼達の息遣いが、暖かく耳を擽る。
言葉交わす事は出来ない。出来やしない。
長く長く息を吐いて、毛並み握る手に力を籠めた]
…ひとりだ。
[ぽつり、零す。
自分で選んだ事の積み重ね。
判って居る。判って居るのに、涙がこぼれた]
[重なるのは華奢に見える娘の手。
カチューシャの応えを聞けば頷きを向けた。
誘うようにもう一度ミハイルへと視線を向ける。
家に明かりを灯し部屋へと案内すると
蜂蜜をいれて少し甘めにしたホットミルクを差し入れて
風呂に湯を用意して、湯浴みが出来る旨を伝えておく。
そうして、戸締りを確認し男は自室へと戻っていった**]
[ミハイルの返事をきいて、ユーリーの家に向かう。
案内されたのは、都会にでていったオリガの部屋。
差し入れのホットミルクに、強張っていた表情を笑みに変えて。
伝えられた言葉にちいさくありがとう、と答えた。
そしてホットミルクを飲んで落ち着き、湯を借りて身奇麗にした後]
[オリガの部屋のオリガのベッドに体を横たえる。
この部屋で、幼馴染の女子三人があつまったことだってあった。
今は、一人きり。
赤い色を流して横たわるキリルの姿が、瞼の裏に浮かんで。
腕で目元を押さえる]
……
[ロランは、無事だろうか。
不安は消えず。
そのまま、眠る事もできずに夜を明かすこととなった**]
投票を委任します。
カチューシャは、 ユーリー に投票を委任しました。
―― 自室 ――
[気付けば夜が明けていた。
窓から射し込む陽の光が瞼の裏を染めている。
目許を手で覆い、くぐもる声を漏らした。
暫く経ち、明るさに慣れてくればゆっくりと手を下ろし目を開ける]
……ン。
[二年前ならば妹が起こしにきたであろう時間。
朝早くから元気な妹に対して兄の方は朝に弱い。
その妹の部屋にはカチューシャが泊まっている。
意識がはっきりとすれば身体を起こし手早く身支度を整える]
[机の上に置いたままになっているグラス二つと水晶玉。
男は水晶を手に取りそれを覗いた]
もう触れることはないと思ってたのに
[皮肉なことだと思う。
自分の為そうとしている事を思えば苦さが込み上げた。
確かめようとしたのは、ロラン。
覚悟していた結果に深い息が漏れる]
だから、あの時、……
[キリルを止める手立ての話をしたとき
ロランは如何やって止めるのかと問い返した。
彼もまたそうであったから、男に問うたのだと知る]
[あの時は説得すべき相手は其処に居ないと思っていたから
男はロランにキリルを説得する為の働きかけをしようとしていた]
――…あの時、
僕が如何やって説得するのか、知りたかったのか ?
如何、ロランを止めるのか――…
[問うものの答える者は此処に無い。
困ったような、どこか自嘲的な笑みが漏れた]
―― リビング ――
[とれたての卵と牛乳。
それから貯蔵庫に保存していたチーズと豆、たまねぎにじゃがいも。
男は厨房でレンズ豆のスープと、パンケーキを人数分用意した。
作りなれたものではあるがカチューシャには及ばぬ素朴な味のもの。
パンケーキの横には切り分けたチーズが添えられてある。
起こすのは悪いと思ったのか声は掛けなかった。
自分の分を平らげると、
空になった食器だけ片して家を出る**]
俺の事、可哀相だって言って。
駄目な奴だ、って言って。
しっかりしろよ、って、
がんばれ、って、無理するな、って、
[黒銀に顔を埋める。
獣狼は何を感じるのか、ペロとロランの手を舐めた]
愛してる、って。
父さんと母さんの代わりにさ……
[ぎゅ、と。
力いっぱい、抱きしめた]
寂しいよ。
誰か……いて、欲しいよ……
[それでもいてくれた人の事を、餌と見る時が来る。
喰らって満たされる自分を知っている。
だから、叶わぬ夢を零した。
獣にしか言えない言葉。
可哀相ぶった所で、人を喰らう欲は消えないし、
人を喰らった罪が消えるわけではない。
それでも暫くの間、闇の中で獣を抱き締めた*]
[陽光が村を薄く照らし始める頃、
ロランの姿はキリルとレイスの家の裏にあった。
傍らには黒銀の毛並みを持つ狼が控え、
イヴァンの畑に置いたままの車椅子の代わり。
見下ろしているのは、白い花。
可憐に花開いた、その夢のような香り纏う花]
…本当に、いい香りだね。
[呟くと、ひとつの花を土から掘り返す。
あの時、あの山で、そうしたように。
根ごと革で出来た袋に入れると、鞄に入れた。
そして狼の背にしがみつくと、獣は力強く地を蹴り。
いくらかの獣の毛と土踏む足跡を残して、
黒い大きな影は森の中、川の方へと消えた**]
[響く。慟哭のような嘆きの声。
密やかな囁きが、遠く寂しく微かに聞える]
ばか、ロラン。
……ボクが一緒で、嫌だった?
[イヴァンだったら、と>>*1
嘆く幼馴染に、微かに向けるのは笑みの気配。
半ば泣き出しそうな気配を含むものでもあったけれども]
……確かにイヴァンも、兄貴も。
もしかしたらみんなも、人狼だったら良かったよ。
伝染るかもって言ったじゃない?
本当に伝染したら良かったのに。
そうしてみんなで移動してさ、
[そうして人を喰らって生きる。
ひどい空想、けれど何だか幸せな空想にも思えた]
……でも、
だからといって、ロランが一緒で嫌だったことなんてない。
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