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―診療所―
ただいまですよぉ、ブルーメ。
[門をくぐり、箒に声をかける。
こちらも、鳥と同様落ち着かない様子]
あららぁ、ブルーメもそわそわしてますねぇ……。
んん、これはちゃんと調査しないと……あら?
……今の?
[外見的には、小さな子供だったけど。
それにしては、動きが機敏だったような。
ついでに、何か違和感も感じていたり]
……ほんとに、何が起きてるんでしょう。
悪いことじゃなきゃ良いのですけど……。
[小さな声の呟きに、鳥はくるると鳴き、箒は一回転して同意を示す。
ともあれ、庭に突っ立っていても仕方ない、と*診療所の中へ*]
性根が悪くても良いよ。
[ヨハナの家を出るときは、ちゃんと挨拶をした。
[だけれど、このときばかりは機嫌のよくない声。]
エーリ君はどじっこじゃないか。
……ばーか。
[小さな声で悪態付いて、いつもよりもゆっくりと行く後を追う。]
[と、唐突に放り投げられたものを、慌てて両手でキャッチ。]
[うまくキャッチできずに、あわあわと手の上で遊ぶその袋。]
――え?
[掴んだそれ、聞こえた声。]
[扉の中に消えた彼を追うことなく、手の中の袋を開ける。]
……エーリ君のばか。そんなことするから、居心地いいなって思っちゃうんじゃないか。
[あんなにダメといったのに、小さな石がてっぺんについた、気に入ったペンがその手の中に。]
[小屋の扉を開けて、エーリッヒの姿をまず探す。]
エーリ君!
ありがとう!
[言わなきゃいけない言葉はそんなくらいで、感謝の気持ちに抱きついてしまえと。]
[それからまずは部屋に戻り、袋にたくさん入ったピアスをふたつ選んで、耳につける。]
……ん、これでまたふたつ。
ペンはダメ。
[今度はペンをやるものかと決めて、台所へ。]
[置かれた食材に手を合わせてから、やがてシチューの香りが家の中に広がった**]
―自宅―
よし、と。
[お茶とお菓子にお腹は満たされた。
両親が家に戻る迄は、まだ時間もあるだろう。
スコーンと魔法瓶の入ったリュックサックを背負い、勢い良く立ち上がる。]
いってきまーす!
[誰もいない家に声をかけて家を出た。
目指すは、崖崩れの現場。]
[大人達に見とがめられないように、街道は通らず森を抜ける。
昼間の太陽でも渇かせなかった湿気が足を湿した。
ぶるり、身を震わせて空を仰ぐ。]
んー、もう少し道の方へ寄るかな。
[地図に視線を落とし、思案顔で呟いた。]
んと、太陽があっちの方で、山があっちだから………。
[柔らかく湿った土を踏み、道なき道をふらふらと進む。
慣れない場所に不安はあったけれど、それよりも好奇心の方が大きかった。]
あ、なんだろ、この茸。食べれるかな。
[街で育った少女には森の全てが珍しく、辺りをきょろきょろと見回しながらの道はなかなか進まない。]
誰かが植えたのかな。
変なの。茸が輪になって生えるなんて……。
[秋になったとはいえ未だ青の残る草の上、薄茶の茸が円をつくり並んでいる。
小さなその輪を見つけると近寄ってぐるりと見回った。]
円の中だけ、草が枯れてるんだ……。
[昔話に詳しくない少女には、それが妖精の輪と呼ばれるものであることが分からない。]
―森―
[店に戻るべく出口を目指す。
幼い頃から慣れているとはいえ、流石に暗くなると拙い。
仕事を抱える身のこと、尚更迷っている場合ではなかった。
というわけで、順調に道を進んでいた…のは良かったのだが]
[何だかずんぐりむっくりした影が横切って行ったような。
細かい作業の多い仕事柄、視力は然程良いわけでもない。
故に瞬いた間にいなくなったそれは見間違いとも取れたが、幻覚にしては色々と濃い。
辺りを見回すも、とうにその影はない。
目には未だ釈然としない色が*残っていた*]
しかしまァ、賑やかだったねェ。
お前にゃ災難だったが…おや、眠ってるのかいツィムト?
[片付け終えて皆を見送り、揺り椅子で腰を伸ばす。足元の寝床に丸まった薄茶猫は、去るティルを一睨みした後は眠ったようだった。飼い主の声にも耳を動かさない猫に静かに笑って椅子を揺らす]
さァて明日は表から来てもらう為にも裏口は閉めとくかねェ。
菓子作ってる最中に泥だらけにされたり箒振り回されちゃ堪らない。まァたお仕置きしなきゃ行けなくなるさね。
[言葉の割りに婆は楽しげに明日の手順を脳裏に浮かべる。
いつも開けてある窓から辺りに夕食の匂いが漂い始める頃、ようやく腰を上げた。
裏口にしっかりと鍵をかけてから、一人と一匹分の夕食を用意]
起きたらお食べ、ツィムト。
あたしゃ先に食べて寝るから、夜の番はよろしく頼むよ。
[ツィムトの分以外は片付けて、眠る準備の仕上げは一皿のミルク。いつも鍵を開けてある窓の外に皿を置いて、妖精へ短く感謝する]
妖精さん、いつもありがとねェ。
それじゃァ、ツィムト。おやすみ。
[のそりと動き出した薄茶猫に声を掛けて灯りを消し、二階の寝室へ上がる。月と星の光だけが照らす窓辺にずんぐりむっくりした影が過ぎり、皿のミルクを一気飲みして去っていく姿を見ていたのはツィムトだけだった*]
―森の中―
[ぐるりぐるり。茸の周りを廻ってみても答えは出ない。
気がつけば、空の端が淡い紫に燃えていて。
少女はあわてて村への道を辿り*始めた*。]
[リュックサックを背負い直し、急に暗くなり始めた森を注意深く歩く。
すぐ背後で人の声が聞こえた気がして、立ち止まり振り返った。
眠たそうな男の呟き。
けれど、そこには誰の姿もなく。]
誰か、いるの?
こんなところで寝たら風邪引きますよー?
[少しだけ震える声で呟いたけれど、答えるのは鳥の声ばかり。
小さく息をのむと、村の方角へと夢中で走り出した。]
[妖精物語に馴染みのない少女は、妖精の輪も、その周りを回ると妖精の声が聞こえるという伝承も知らない。
それでも、さっき自分が聞いたものは人ならざる声であることは本能的に*知っていた*。]
―― 早朝/森 ――
[青年の朝は早い。夜も明け切らぬ頃に目を覚まし、木々の合間に覗く深い青紫と鮮やかな橙の入り混じる空を仰ぐのが常だった。
森に住まう小動物の多くも、まだ寝床で夢に浸る時刻。
鳥の囀りも疎らで、木の葉のさやめきばかりが聞こえる。
朝露が地面に落ちる音すら響く気がした]
……さて、と。
[ぐるり、右肩を回す。腕に痛みはないものの、若干の熱は残っていた。
どうにも、魔法との相性は悪い。
その事実を知っているのは、ほんの一握りの者だけれど]
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