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じゃあいいだろ
[と強い口調で言い聞かせるように言う。
自分のプライドもありつつ一応なりとも女性だから恥ずかしく感じるのだ]
ま、そうだな。頭でわかっていても体が覚えているか…そしていざやっている最中とでは違ってくるからまずはやってみねばな。
それに…長年付き添ったフウガ殿もいうならそうなのだろう
[むくれるライヒアルトにくくっと低く笑いながら言う]
そちらがちょっかいをかけたいのでしたら、初手は御譲りしますよ。
[異界龍に声を届け、くすくすと笑ったのは、壁の中の「どこか」に潜む、学長本人だったか、それとも、その姿を写し取った「影」だったか]
「いんやぁ、あんさんがやる言うんやったらこっちが引くで。
ワイはアレんお守もあるさかいなぁ」
[聞こえて居るのが分かって居ながら、碧の異界龍はそんなことを言って笑う]
「ボケにはツッコミが必須やで」
[そんな理由]
……わかった。
[妙に強い口調に、やっぱりきょとり、としていたとか。
他者の感情には、基本的に疎かったりする]
……ていうか、フウガが基準なのかよっ……。
[それはそれで、面白くないらしい]
て、和むようなものですか、コレ。
[和やか、という言葉が耳に届くと、やっぱりどこか憮然としつつぼそり、と呟いていたり]
え?
だって試験って感じしないじゃん。
[お前が一番試験中と思えない雰囲気をしてるだろ。
と突っ込む相棒は今は居なかった]
うむ。ならいい
[わかったというライヒアルトに尊大な態度で頷く]
そりゃな。アルはどうやらあまり素直ではないというのはさすがにわかっているからな
『主に言われたくはないだろうよ』
私はいいのだ。女だからな
[やたら自分基準であった]
いや、なんで和めるんですか…こんなに波乱尽くめなのに
[アルに同意しつつ導師にいう。
なにせ光たっぷりだし。ふわふわは眠たくなるし。カーバンクルは可愛いし。
…試練の大変さの比率が明らかに低かった]
んー。
切羽詰まってないからかな。
[ナターリエにもそう返し。
試験で波乱は当たり前と思っているからかもしれない。
まぁ和やかと言う部分には、ナターリエが誘惑に負けそうになっていることが多分に含まれていることだろう]
……導師がそれ言うんですかと……って。
あれ?
[思わず突っ込みかけて、ふと、違和感。
いつもなら即突っ込みを入れる異界龍がいない事に気づくまでは、少し時間かかった]
……別に、素直じゃなきゃ生きてけねぇ、ってんでもないだろ。
『生き難いがな』
……うるせぇっつーに……。
[ナターリエと漆黒、双方の言葉にまたむくれる。
試験前なら、不機嫌に黙り込むよな場面だが。
無自覚の内に変化が現れているらしい]
ぇー私結構切羽詰りましたよー
[なんせ緊急事態な自主規制になりかけたし。と思う
なんて試練というよりも日常的な切羽詰りかただった]
─回想・ニ層─
[ブリギッテに相槌を打ったりしながらS地点へと戻り]
あらまぁ、ヘルムートはまた壮絶なことに。
二人ともまた後でねぇ。
[噂その他で体質のことは知っていたらしい。
別の場所へと転送されてゆくベアトリーチェたちに手を振って。
オブシディアンオーブをマテウスへと渡して転送となるのだが]
…何だか。
ふわふわ大騒動の話とかを思い出すわねぇ。
[小規模ウェーブに捲かれる直前、小さく呟いた。
回復を伴うことは前回で気づいたから抵抗せず。
結果、転送先では今度こそしっかりと眠っていたとか]
なるほど、良く分かります。
[とってもとっても良く分かったらしい]
では、遠慮なくいきましょうか。
[言葉と同時に、灰色の迷宮の壁から、学長そっくりの影が染み出すように現れる]
鬼ごっこの始まり、ですよ、ベアトリーチェ。
[にっこりと微笑む顔も、本体と同じだった]
[ゲルダの一撃のせいで二層目に続き、再び気絶している間に次の層へと移動してた。
いつからこんな間抜けな役回りになったんだろうと思いつつ、追試部屋に移動したヘルムートは無事だったのかとか、ちゃんとした決着をつけられなかったとか色々と思い返す]
ま、戻ったらやればいいか。
[今はゲルダもいるので、個人の思いは一旦おいておく。探索に赴くため準備を整えたゲルダに準備OKと大きく頷きながら、Cエリアへ続く扉へと移動した]
俺がこうなのはいつものことだしなー。
[はっはっはっ、とライヒアルトの突っ込みに笑う。
気付いた様子には特に何も言うでもなく。
ナターリエの返答に]
ありゃいつものことだろう、お前は。
[しっかり見てましたとも]
― どこか ―
ふむ、ゼルギウスとゲルダも動きだしましたか。
[ずずず、と、やっぱりハーブティーをすする学長の影は、何故かちょっとだけ薄かった]
投票を委任します。
翠樹学科2年 ゼルギウスは、機鋼学科導師 マテウス に投票を委任しました。
翠樹学科2年 ゼルギウスが「時間を進める」を選択しました。
―第三層・S―
あ…ふぅ。
[口元に手を当てて小さな欠伸を零す。
菫色をパチパチとさせながら周囲を見つつ]
ふわふわの回復力って馬鹿にできないものなのねぇ。
[茶虎猫もうにっとのびをした]
投票を委任します。
月闇学科4年 カルメンは、機鋼学科導師 マテウス に投票を委任しました。
- 何か納得された。
「そらそやろ」
[けらけらと、碧の異界龍の笑い声が響く。
そうしているうちに壁からオトフリートに酷似した影が現れ]
「ほなそっちは任したでー。
おいマテウス、ワイもそっち行くで」
- あいよー。
[うね、と身体をくねらせると、碧の異界龍の姿が試験会場から消え失せた]
月闇学科4年 カルメンが「時間を進める」を選択しました。
別にいきていけないことはないが、それを思うとやはりフウガ殿の言のほうが正しく感じるということだな
[試験前の姿のほうが...にとっては馴染みに薄いのでアルの態度はさほど気にせずにいって、マテウス導師には]
いつも…と知ってたんですか
[なんて底意地の悪いとかしっかりと思いました]
そりゃ俺も次元魔法を使うからな。
「ワイが他の龍から情報収集しとる」
[ぽんっと男の頭上に突如現れる碧の異界龍。
男の頭の上に収まりながら、にひ、と意地悪げに口端を持ち上げた]
「ワイら異界龍の間には独自のネットワークがあるさかい。
盟約しとる連中の話は大概伝わってきよるで」
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