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─ →夜/自室 ─
[自分が為した事やその他のあれこれを済ませて、自室に戻ったのは遅くなってからの事。
着替えようと首元を緩めた時、眼に入ったのは机の上に置いておいたタロットカードだった]
………そう言えば。
[今朝タロットを見た時、奇妙な体験をしたことを思い出す。
隠者のカードにある人物の姿が重なった、不思議な現象。
更にはこのカードの曰くについてを思い出した]
人狼騒ぎの時に使われた、と言っていましたか。
あの時は冗談半分でしか聞いていませんでしたが……。
…それが事実なら、手をかける前に確かめられたかも知れませんね。
[言いながら、着替えもそこそこに椅子に座り、タロットカードを手に取った。
先程為したことについて悔やむような言葉が漏れたが、過ぎてしまったことは仕方が無い。
彼女が人狼であるならもう居ないだろうと思いながらも、試しに行商人に教えてもらったその方法を実行してみることにした]
確か、最初は全てのカードを表にして、一枚だけ裏にしてシャッフルするのでしたか。
[購入時に聞いた手法を思い出しながら、その手順通りに実行していく。
裏返しにしたカードは、幻視が起きた隠者のカード]
そしてシャッフルの間に呪を一つ唱える…。
呪は、確か───。
[一度瞑目し、記憶の引き出しの中を探る。
ややあって思い出した言葉は]
[紡いだ言葉は力を持ち、リィン、と微かな音を伴って裏返したカードを淡く光らせた]
……───!!
まさか、本当に……?
[細い眼を見開き、驚きの声を溢して。
淡く光ったカードをしばし凝視する。
それから通常のタロット占いの時と同様、カードを纏めて山札を作り上げた。
表にされたカードの中で一枚だけ裏にされた、光るカードが一番上になるようにする。
そして、ゆっくりとそのカードを横に捲って展開した]
……これ、は。
そんなはずは…!
[捲られたカードである隠者の位置は、正位置。
それを見て再び驚愕の声を上げる。
大抵のカードは正位置だと良い状態を示すものが多い。
隠者のカードもまた然り]
[けれど]
問いに対する、正位置。
つまりは肯定を意味する……。
そんな、人狼はローレンス様のはずでは───。
[示された結果が信じられなかった。
シャッフルの時に紡いだ呪、それはカード自身、ひいては幻視される人物に問いかけたもの。
呪の意味は「貴方は人狼ですか?」だと、行商人から聞いている]
……………。
…そうです、他の人でも試せば。
そうすれば本当かどうかが──。
[そう思って全てのカードを見てみたが、どのカードにも人物は重ならない。
先程占いに使用した隠者のカードですら、何も視えなくなっていた]
制約か何かがあると言うことなのでしょうか…。
……あの一度だけでは、簡単には信じられません。
占いはあくまで可能性を示すもの。
外れる可能性だって、あります。
[自分の占いの的中率も6割程と、外れることは多々ある。
これ以上占うことが出来ないならばと、カードは再び纏めて机の中央に置かれ。
ようやく着替えを行い就寝の準備をする]
[呪を用いた占いに関しては外れが無いのを知らぬまま、ベッドへと潜り込み、そのまま静かに*夜を明かした*]
/*
自分の占い結果に半信半疑なので、即座に告発には至らないはず。
明日ソフィー占いの描写忘れずに。[メモ]
それにしても……キリングより長くないか、これ(笑)。
/*
あれは人狼だったのか。(凄く読み取り駄目な狂人でした)
初回ニーナ占い、なのか、。どちらにせよ占われたようだな。
― 時間軸・不明 ―
[アーヴァインの埋葬を始めとした、激動の一日。
疲れは普段の日常よりも各自大きかった事だろう。
男は、瞑っていた眸を開いた。]
…………。
[廊下へと出る。
赤い声の直後だった。
男は知る由はなかったが、襲われたネリーは、
庭に出て邸の中に戻ってきたところだった。]
[暫く廊下を歩いて行けば、ある扉の前に、
暗い中に広がる暗渠のように広がる染みがあった。
場所は、普段客人達の往来があまりない廊下。
使用人達が殆ど居なくなった今となっては、
何が起こっても、あまり人の目に触れない場所だろう。]
[襲われた後に引きずり込まれたのか、
襲う前に引きずり込まれたのか。
血溜まりが広がってゆく中では、
それを推し量る事は既に難しくなっている。]
[ネリーの姿は扉向こうで見えない。
首の深手の傷と流れた血の多さで
確実にもう死んでいる事は分かる。
悲鳴を上げる暇もなかったろうが、
息絶えるのも早かった筈で苦しみは短かっただろう。]
[廊下の奥まで行ったところで立ち止まる。
何事か言いかけようと唇は微かに動いたが、
ぎゅっと唇を引き締めると踵を返し、戻った。**]
使用人 グレンは、双子 ウェンディ を投票先に選びました。
/*
コミットについて書かねばと独り言で言っておきながら、眠気のせいですっかり頭からすっ飛んでた件。
グレン示唆感謝。
もちっと他の動き見てから動くかな。
寝起きなので頭起こしてこよう…。
―個室―
[埋葬を後ろの方で見守った後は、再び個室へと引き返した。
栞を挟めた本を何気なくぱらぱらと捲れば、人狼の記述のあるページに辿り着く。
その中のある文章に目を止めた、その時だった]
……ぐ、
[呻き声を上げ、顔を押さえてその場に崩れた。本が床に落ちる音。
瞳の紫の色が、じわりと濃さを増す]
また、か……ということは……
[ゆるゆると顔を上げる。
予想通り、視えてはならないはずの存在がそこにいた]
なるほど。グレンさんとヒューバートさん、ですかね。
御愁傷様でした。
[彼女が疑われていた様子なのを思い出す。彼らが動いてからどれだけの時間が経っていただろう。
死人に口無し。そう思っているから、彼女に対して偽物の笑みを向けることはない。
暗い目をした少女が言葉を返すこともまた、ない]
ああ、そう言えば。
……まあ、まさかとは思うけれど。
[ふと、先程読んだばかりの記述を思い起こして。
少し考えた後、彼女の幻影に手を伸ばし、触れる]
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