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そうそう、都合よくは行かねぇ、か。
[地上に向けて蹴り落とせれば、という意図もあったが、ワイヤーの動きにそれは叶わず。
高度を取って投げ落とされるナイフは鉤爪で往なしつつ、距離を測った]
……ま、いつまでも遊んじゃいられねぇ、し。
そろそろ、本気で決めていく、か。
[小さく呟きつつ、右手に現れた針を左手に持ち変え。
牽制のつもりで一本、投げつけた]
─中央部・廃墟─
……さぁて、どうでしょうねぇ。
[オクタの言葉に、ニマリと笑う。さて、その真意は……]
……? なにそr……
[そして、地面へバズーカを挿しての砲撃に首を傾げていたが、]
!? ……っとぉ。
[足元での爆発の直前。後方に跳んで爆破砲撃をかわす。]
……しかし『年上』ねぇ。
見た目で判断すると痛い目見るかもよぉ♪
(…………お互いに、ね)
[その言葉(心の声含む)と同時。
いつの間にか変形していた十字銃で、オクタヴィアの立つ場所へマシンガン掃射。]
(やつの右腕に刃は通らない…だが、胴は生身だった)
[しかし胴体の急所を攻めるには、再び危険な間合いに踏み込まねばならない。しかも、この空中で]
[投擲したナイフはその布石]
[防がれることは分かっていた。牽制で、わずかでも空中で止まってくれれば良いと]
[投げると同時に、右手の、自身を支えるワイヤーを切り離している]
[その手でもう片方のナイフを抜きながら、ビルの壁面を蹴って勢いをつけ、竜とも鴉とも人ともつかぬ異形へ向かい、真っ向から飛び込んでいく]
―西エリア―
[さすがに初撃は回避される――ここまでは予測していたものの]
この足場には、もっと手こずると思ってただがね……!
[槌を持ち上げる隙を狙うように、左からの斬撃。
捻りを加え避けようとするが僅かに足りず、ショールが裂けた]
さて、いつまで涼しい顔してられるだか……!
[捻った勢いのまま、鉄槌を左後方へ振り被り。
体のねじりを戻すように回転を加え、ユーディットの胴目掛けて鉄槌を振り回す]
[空中であれば、自在に舞えるこちらが有利。
それとわかっているからこそ、多少の余裕はあった]
は、真っ向勝負くるか。
[支えを断ち切り、迫る様子。
口の端が、笑みの形の弧を描く]
……そういう事なら。
[刹那、『龍眼』に宿るのは、底知れぬ光]
受けて、立つ!
[羽ばたき一つ。羽音は二種。
飛び込む死神を迎え撃つよに。
異形の右手の鉤爪が繰り出され]
/*
あっはっは。
……心臓わりぃ……。
[幻夢のランダ神は、03vs01とか、平気でやる子です]
[だから、ほんと、振ってみるまでがくぶるなんだよ!]
─中央部・廃墟─
わたくしは見た目で判断することはありませんわ。
けれど相手を詳しく知らぬのであれば、見た目で判断せざるを得ないこともありますもの。
特に年齢に関しては……ね。
[いつから”在った”のかは遠く彼方のこと。それは他の者に関しても同様。知る術が無いのなら、眼に見えるものを判断材料にするしかない]
[相手より放たれた銃撃は自分も良く使うもの。バズーカを地面へ捨て置き、それを盾にしながら何度かステップを踏み、離れ過ぎないようギリギリで銃弾を躱した。次いで手に握ったのはハンドガンが二丁。牽制の射撃を放ちながら、有効距離を測る]
[交差は一瞬。金属同士のぶつかり合うような音が響く]
[すぐに両者の距離は離れ、相手は空中に留まり、こちらは重力に従い落下していく]
[左手のワイヤーを伸ばして再び適当な建物に結びつけ、それを中心に円を描いて滑空するようにように地面に降り立つ]
[足を着いても、落下の勢いのまま数歩進んだ…ところで、唐突に足の力が抜けたように、崩れ落ちた]
[じわり、とその胴体の下から血溜まりが広がる]
―西エリア―
動きも柔らかい。
[肉までは刃届かず、軽い手応えで鎌が振りぬける。
捩られた相手の身体の戻りが予測よりずっと早い。後方へ下がるのは間に合わない]
…つっ。
[意識を集中させる。左手の鎌が崩れて砂のようになり、右腕へと巻き付いた。岩のようになって強度を増す。
その腕で槌の一撃を受ける。重たい。浮かぶように吹き飛ばされる。
離れる寸前、鎌を離した左手をロミの顔へと向ける。酔いそうなほど甘い香りが流れる。手元が少しは狂うだろうか]
もう少し離れた場所から使えれば。
[空中で身を丸めて体勢を整えながら、岩から戻り零れる砂を左手に受け止める。
肩から右腕全体に響く痛みに顔をしかめた]
最後の台詞は「ユーディー…」にしようかと迷ったけれど、多分戦闘中はそんなこと考えないんじゃないかな
なんだかんだで、やっぱりある意味冷たい子
[右手に伝わったのは、手応え。
同時、感じたのは脇腹を掠める熱さ。
空白の刹那を経て、落ちてゆく死神]
……さすがに、ただでは、堕ちねぇ、か。
[そんな呟きと共に、二つの羽音を響かせて舞い降りたのは、死神が崩れ落ちるのとほぼ同時]
悪い、ねぇ。
コレ……『龍翼』を直接見せた相手には、堕ちてもらうのが、俺の流儀なもんで。
勝ちは、譲れねぇんだわ。
[広がる赤を見やりつつ、向ける言葉はどこか、軽い]
蜂蝶 オクタヴィアは、青の死神 アーベル を能力(襲う)の対象に選びました。
―西エリア―
防ぐだか……っ
[相手の武器が変形し、腕を守る形となる。
手応えは硬く、ダメージはあったろうが決定打とはなり得ないだろう]
(だども、圧しているのはオラの――)
…………!?
[振り抜いた槌を戻し体勢を立て直そうとした刹那、脳の奥を痺れさすような一撃に足元がふらついた。
それが鼻腔を突く甘い香りのせいと気付けば、反射的に左手を槌から離し、腕で鼻を押さえる]
なんだこりゃ……毒だか……?
[さすがに片腕だけでは、満足に武器を扱えない。
匂いの正体がわからぬ事もあり、警戒するように一度距離を取った]
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