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ふうん……。早く来ればいいのにね。
[宙を見上げる。
助けといえば、空からかなあ、なんてことを考える。]
よく判らない。
[あっさりと返した。]
外せないよ……鍵がないから。
隠されちゃった。
[悲しそうに言う]
(逃げるなと言ったのはそちらでしょうに)
[ふと笑いたくなった。だがそれは形にまではならず]
(ミリィのことだけじゃないでしょう、逃げてはいけないのは)
/*
デフォ投票がエーリッヒって…!(今気付いた)
こんな時にだけ空気読むなよスクリプト。
はっ、昨日のデフォって確かユーディットだ。
何だこれ。
でもその前2回のハインリヒは生きてるwww
……さて、と。
これ以上、ここにいても、始まらん、か。
[小さく呟いて、ユーディットの亡骸を抱き上げつつ立ち上がる]
……俺は、自衛団の詰め所へ行って、今の事を話して来る。
それから、家に戻るけど……。
ティル、それから、ハインリヒさんも。
ここに泊まるのが不安なら、家に来てくれて構わないから。
……どうせ、部屋は余ってるし、ね。
[口調だけは軽く言って、宿を出る。
緑の瞳は静かで、そこにある感情は*読み取れずに*]
終わりは来たるか。望むべき終わりは。
望むべきでない終わりとは。
星の落下と同意に過ぎないのだよ。
[口調は話しかけるように言いながら、ユーディットの傍へと歩み寄り。たおれたその身体を見下ろして]
赤く。赤きモザイクは……もう。
欠片は連続となり。連続は集合となり。
集合とは何の集合か。
連続の集合だ。欠片の集合だ。
欠片は……
欠片は、纏まりによって腐食させん。
[呟く。声と表情は朦朧と]
終わりは集合を連続にせしか。
連続を欠片にせしか。
欠片を霧散させたるか。
そのどれでもないのなら。
そのどれかでもないのならば。
[エーリッヒによってユーディットが抱き上げられるのをただ見遣り。去っていく姿を眺め]
……恐ろしい事だ。
あ、……そ。
[落ちた溜息は、呆れか]
鍵があれば、開くってことだろう。
[鍵。
在るのだろうか。
子を探していた姉を想起する。
囚われ、見つからない侭、彷徨う母]
お前の為に言っている訳じゃない。
[獣へと返し、
なら何故か、己に問うて]
――面倒な事になると、厭だから。
[零れたのは、子供染みた言い訳だった]
エウリノ…。
駄目だよ、私はあなたの僕なんだから…。
主様にこんな怪我させて…私…駄目だ…。
[内の血が騒ぐ。主を傷つけた事を罵るように。
撫でる右手に自分のそれを重ねて。
傷口に触れないように、胸の上に体を落とし臥せた。]
『半端者ですよ』
[苦痛が遮断され、叩き付けるような殺気も一時ほどではなくなり。何より倦怠感の方が強く伝わってくるようになり。
どこか力なく伏せたまま、しかし口にしたのはそんな言葉]
(…ああ、本当に性質(タチ)が悪いな)
[自分でもそう思った。苦笑のようなものが浮かんだ]
/*
GJ描写できたのは嬉しいのですがががが。
それで、ティルの中の人に負担をかけてしまっていたら、申し訳なくっ。
さて。
寝よう。
しかし、最近守護者で最終日まで生存癖でもついてきたんかしらん。
桜宴の聡はともかく、アヤメも何でかんで生き残ったもんなー。
[促されるままに薬を口に含み、飲み下す。
傷の手当てもあって、少しだけ落ち着きを取り戻した]
……エーリッヒが護る者だったとは。
忠告は、これを指していたのだな。
[先に倒れた同胞からの忠告。
それがあったにも関わらず、狂気に任せて襲い掛かってしまった。
そんな己に舌打ちし、一息つけるように大きく息を吐いた]
だが次はそうは行かない。
俺の全力を以って、あやつを喰らってやる…!
[再び擡げる憎悪。
正体が割れた今、傷を癒す時間は無いに等しい。
己に対抗する術を持つ者。
それを排さねば己が望みは叶わない]
[薬により銀が緩和され、身体が動くようになると、短い間でもしっかりと休むために、自室へと戻り。
しばしの休息を取ること*だろう*]
うん、……水と、鍵と。
[欲しいものを指折り数え]
無い。無かったの。あの白い部屋には。
[きょろりと見渡した。]
でも、黒の中になら、あるのかな。
[獣から返る音には、首を傾げる。]
はんぱもの。
それって……痛い?
[言葉と共に片耳を押さえ――口元に僅かな笑みを浮かべる。一瞬だけ。瞳は笑ってはいなかったが]
それでは、聞こえてしまう。
それでは、
何も、
聞こえない。
[途切れ途切れに紡いでから、残骸があった場所を少し離れ。隅の方の席に就き、テーブル上にノートを開く。それからペンを取り出すでもなく、何も書かれていない頁を*見つめていた*]
『物理的になら、今は少し』
[それは本来自分のものではなかったが]
『そうでない意味なら、どうでしょう』
[苦しさを感じなかったといえば嘘になるが]
『ああ、落ち着かれましたか』
[投げた声は女性にでも青年にでもなく、遠いどこかへ。
どうにか姿を戻せなくもなさそうだったが、ユーディットの目の前でそれをするのは躊躇われた]
それが何処だかは知らないけど。
少なくとも、其処と此処とは、違うね。
[白と黒。
己の視界を覆う黒――闇を、見る]
……石。
[自分にも、探し物があった。
耳に、指が触れる。
失くしたのは、見たくないと願ったが故か。
それは既に、遠き過去の事であるのに。
今更だ]
本当に、面倒臭い。
……僕だからって、それを護っちゃ行けないということは無いだろ。
主や僕である前に、俺はお前自身が大切だ。
自分を責めるな、ゲイト──。
[エウリノと言うよりはユリアンとしての思考が口をつく。
以前からゲイトに「盾になる」と言われ、受け入れられない自分が居た。
僕は僕であるはずなのに、それを良しとしない部分があった。
己の身体に重なり臥せるゲイトの頭を、右手で優しく撫でる]
大丈夫。痛いのは、治るよ。
治るから、痛いんだって。
[暗紅色の瞳の獣には、優しくそう返した。
躊躇いには気付かずに――ほんの僅か、疑問符の欠片を浮かべる。]
うん。なんだか、違う。
あっちはもっと、硬かったから。
[青年には頷いてみせる。]
石? 石って、何?
[ユリアンの傍らにただ佇む。これ以上傷を癒す術はもたず、出来る事は共に居る事だけだった。]
ひどいよ…酷い…
ひどいよ………
エウリノは何もしてなかったのに、ロスト様だって…。
たくさんたくさん、我慢してたのに…。
[二人が己の血に抗っていたのは、自分が一番良く知っている。そしてこの事が起こるまで、村人に手を出さなかった事も知った。
だから、村人の仕打ちが許せなかった。
たとえもう、沢山の血をながしてしまったとしても。]
勝手に囲って、追い立てて、追い詰められて牙を剥くのも駄目なの…?
…酷い、よ。
[涙は止まらなかった。]
[それでも、主は敵を打つという。
それは獣の本能が為せる業か。]
…全ては主の御心のままに…。
[泣きながら、僕は静かに傍らに*拝した。*]
プレシャス・オパール、だったかな。
丸石のピアス。
何処かで失くしたらしい、おかげで見えやしない。
[溜息を吐きだした]
中:
あー。刺すフリしとけばよかったのかなあれは、とは今更だ。
…いや、刺すフリしたら追い討ちかけてくるんだろうな。多分。
なんかこう、死ねと言わんばかりだったしww
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