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違うから…それは…。
[自分を殺してしまったと言う人に首を振る。
ああ、だから。
忘れて欲しいと。
そう願うのに。
伝わらない想いに、表情が歪んだ。]
─ユリアン宅─
[挟まれる沈黙の間も、じっと翠の目はユリアンを睨んでいて]
……
[>>31 曖昧な肯定に、その親友に似て視線が鋭くなった。]
ボクはな
黙っていたことは。わかるけれど
…… 腹立たしいと思う。
[イレーネが言葉を紡ぐ間も、目を逸らしたまま。
暫くの間は沈黙が続き、やがて]
……俺は、お前のことは嫌いじゃない。
[独り言のように零した]
でもな、
今の、そういうお前は、嫌だ。
─ユリアン宅─
……うん。
ただ、『死神』を引き寄せやすいのが、花の『しるし』だって、聞いてたから。
……だから、他の誰かよりは、って、思ってたんだ、よ。
今は……そう、思えなくなっちゃったけど。
[受け止めてくれるあたたかさに触れたから。
だから、今は、前とは考え方が変わっていて]
……ルゥねえ……を?
[それから、続けられた言葉に。
どうして、と問おうとして──ユリアンの手の震えに、そこで言葉を途切れさせた**]
─道具屋─
[振り払われ、ベッティの腕が手から逃れる]
…それは、そうだろうけど。
見つけることが出来ない人を、捜して捜して、摩耗して行く姿を見るのも、俺は嫌だよ。
皆もそんなベッティは見たくないんじゃないかな。
[眉尻を下げながら、泣き出しそうな表情のベッティを見遣った]
[二人の会話の詳しい所は聞こえない]
[ただ信じて大丈夫と思っていたから意識を別に向けた]
[もしウェンデルが近くにいて此方に気づいていたら]
[小さく肩を竦めてみせたりしたかもしれない]
[結局中には入らないまま道具屋に背を向ける]
そんな、の。
わかってる、よ。
あたし、だって…あたしが、いやだもん。
[嫌だ、と言われて身体が強張った。
それでも、泣くことはしなかった。
絞り出した声は掠れていたかもしれない。]
[視線が落ちると、手が震えているのが見えて。
初めて、死んでから、目の前の人に触れようと。
手を伸ばして、重ねた。
ともすれば、すり抜けようとする手を、そうならないように添えて。]
もやもやするし、
まだ、整理も、つけきれていないのだよ。
[つかつかと、座っているユリアンに歩み寄り、
震えているコップの中を見て、]
なにせ。ボクは。
死神について、詳しくを知らなさすぎる。
[すとん、と隣に座る。]
……。ユリアン。口に出して。
話すといいのだよ。
語りを聞き、…残すもボクの仕事だ。
[忘れろと言うなら仕方なく忘れるが。と、そうとも付け加えて]
中
<殺した
うん。
あの流れだとそうなるよね…(ぁ
まぁだから芝生えたんだが盛大に。
というか笑うしかないあの状況(
後から見ると酷いログだtt
ご、ごめんね!ユリアンごめんね!
[ミハエルからの視線は、心に届けばそれは少しだけ痛く、以前ならば感じることはなかったかもしれない。
その言葉とあわせて、それを感じる]
だから、責めろ、とは言わない。言えない。
何も、することは、できない。
[ユーディットから返る言葉があれば]
『死神』が何を考えてるかは、さっぱり、わからない。
[続いた疑問の言葉は途切れて、きっと聞かれてもうまく答えることはできなかっただろうが]
けど、どうしたら戻せるのか、俺には分からない。
[言葉を次いで]
……お前もお前だ。
もうちょっとマシな奴にしときゃいいものを。
[溜息が零れた]
[来た道を戻るように移動する途中で動きが止まった]
[左手で口元を覆う]
[右手は肘に添えるように押さえ込むように]
[妹も此方に来てしまったのだという事実が今更響いてきた]
[そしてもし来ることになってしまったら?]
[呼吸を整えようとしながら感情の波が去るのを*待った*]
ああ、そうだった。
[ミハエルの言葉に、こちらに歩み寄ったその姿をじっと見つめて。
手の震えはとまっていた]
『死神』は憑く、花を咲かせるために、命を刈る。
選ばれる基準は知らない、刈られるのも、憑くのも。
[それは父親からも聞いていた話、そして続くの語りは]
村長は二人の夢の中にでた、影に、『死神』に刈られる夢。
ゲルダは、『死神』に憑かれていた。
消える前は、とても悲しんで、今にも消えそうなくらいだった。
そのまま、自分に憑いた『死神』に刈られていった。
[ゲルダのときのことを話す時は、そのときのことを思い出したりしたためか、わずかに声は震えていたかもしれない]
こっちの『死神』は3回エーリのところに、それとウェンとレナーテが消えるのを感じていた。
[こっちのと、指すのは自分の後ろの方何もない空間、自分にもそこにいるのかは知らないが。
ミハエルを見つめる視線は変わらず、語る口調は常のように、ただ少しためらいのような色はわからないほどに混じり]
さっきは、ゼルが刈られていった。
一緒にいたイレーネが、消えるのも、感じてた。
今は、悲しく寂しくもある、そんなところ、だ。
[言葉とは裏腹にそれは表面にはっきりとでることはなかったが、
もし親友が生きてたのなら、その機微を感じることもあったのかもしれない]
…気がついたら、好きになってたんだよ。
面倒見良いとことか。
ぶっきらぼうで口が悪くて、人一倍優しいとことか。
そんなゼルが、ずっと。
[そう言って、ごめんね、と。
泣きそうな顔で、微笑った]
─道具屋─
っ!?
[エーリッヒの言葉に、目線を外し、ギリッと奥歯を噛み締める。]
……分かってる。分かってはいるんだ。
レーねぇも──ついでにゼルにぃも、もういないって。
……でも、それを認めちゃうと、さ。
……もう、耐えられそうにないんだ。
限界、なんだよ。もう、ココロが今にも折れちゃいそうで。
爺ちゃんも、ゲルダおねえちゃんも、ウェンくんも、レナにぃも居なくなって。さらに、レーねぇもゼルにぃも居なくなるなんて……そん、なの…………
[ぽつぽつと俯きながら呟いていたが、スッと顔を上げると、]
悲しみで押し潰されちゃうよ。
[顔に浮かぶのはぎこちない笑み。]
─ユリアン宅─
……何を考えているかは、さっぱり、か。
話せもしないのかね?
[死神。についての話には、眉を寄せて。情報が不足している。とばかりに不満げに頬杖をついた。]
死神が、花を咲かすためにボクらを狩ると言うなら──
もし。
その花が見られれば、
少しは、理解も及ぶのだろうか。
[考えるように、そう言って、翠の眼を細めて]
ユリアン。
ゲルダが死んだのは、死神のせいで。
ユリアンのせいではないし、
…… ユリアンが殺したことにもならないのだよ。
[ぽつ。と先ほどの言葉の使い方が気になったようにそう言って、]
…… きっと、ゲルダが悪いわけでもないのにな。
[語られるゲルダの話に、褒めてもらった翠の目を伏せた。]
借り賃も出してくれないな。
[何もとの言葉にはそう答え、花の話には、視線は村の出口、閉ざされた戸のある方向]
父さんは、とてもきれいで涙が出たと言ってた。
[ゲルダの話になれば、自分はうまく言葉を継げることができず、視線をコップの中に落とした]
直接は……、そうだな。
ありがとう、ミハエル。
気遣わせて、しまったな。
さっきとは、逆の立場だ。
[その話をしてる間のユーディットの様子がどうだったか、声をかけられたなら、自分はそれにも*答えていただろう*]
─ユリアン宅─
[じっ、と観察するようにも、
翠は語るユリアンを見ていて]
……ユリアンは、難しいのだよ。
わかるゼルギウスは凄い。
[僅かに揺れる機微の全ては読み取れない。だから、そう、素直な感想を零して、座っていれば届く高さの頭に、手を伸ばした。]
ボクは、到底、
…きちんとなど、汲める気がしない。
自分を元に、……想像するくらいしかできないな。
[くしゃ。とバンダナの上から、ユリアンを撫でて]
いちいち謝んなっての。
……嫌いじゃねぇんだからさ。
[もう一度口にしたそれは、好意をそのまま口にすることが殆どない青年にとって、良い方の部類に入るもの。
最上級ではないけれど。
長く過ごした者ならばそれを知るか]
んっとに、変わり者だ。
[吐いた溜息は、先程よりも軽かった]
─ユリアン宅─
… 綺麗。か。
[父から聞いたという花の話しに、自分の目には──刈られた命で咲いた花は、どのように映るのだろう、と、一度手を止めて]
… ちょっとはお返しせねば、立つ瀬がないのだよ。
[逆。といわれて、真顔でそう返してから、笑う。]
責められたいとか。あまり情けない事を言われたら
頭突きでもしてやろうかとも思ったけれどな。
ゲルダ、
会いたい、とは、言わない。
[それは自らの死を望むのと同じこと、彼女に言った言葉を否定すること、彼女を裏切る言葉]
今の姿、見せたら、心配をさせてしまうんだろうな。
ただ、ゲルダ、忘れることは、できない。
ゲルダをなかったことにすることは、できない。
それはもっと、悲しくて、寂しいことだと、思う。
ゲルダがたとえ、忘れること、望んだとしても、忘れない。
[告げるコエ、ゲルダにあてるコエ]
もし忘れろっていうなら、その言葉の数だけ……、
[その最後に続く言葉は、胸中に呟いた]
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