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うん、ちょっとの怪我なら大丈夫ー。
[にこぱ、と笑った。
実際、少しの怪我なら、自己組織を創造するとかの荒業で治せたりもするのだが]
でも、時空竜みたいな怪我はやっぱりだめー。
[……何気に酷い]
そうそう。
怪我くらいならいいけど、怪我して女の子泣かせるのはダメさね。
ね?
[同意を求めつつ、セレスかいぐりかいぐり。]
当たり前だろう。
マゾヒストでもあるまいし。
まあ、泣く者がいる――というのは、
幸せに思うべきかもしれないね。
時には枷ともなり得ようが。
さすがに、そんな趣味はございませんよ、と。
幸せ……か。
ま、確かにそうなんだろうが。
[それもそれで、今ひとつ慣れていないのが実情で。
枷、という表現には、ただ、曖昧に笑うのみ。
必然とあれば、全て振り切る質なのは周知の事と言えるが故に]
[自分なりに噛み砕いて理解した愛し仔の成長ぶりは微笑ましく。
よもや落としはしまいとは思いつも、見ずにいられぬは性。
更に会話内容が(己が言い出したこととはいえ)どんどん時空竜を追い詰める様子に、ただただおろおろするしかなく]
……ええと、その、
[結局、言葉は出てこず。吐息が小さな小さな波紋となった*]
[融合前ならちょっとパワー負けしたかも知れないが。
今はちまでも機鋼竜、豪快さとかは全く無問題らしい。
むぎゅー、されてにこぱ、としつつむぎゅーと返してみたり。
こういう風に遊んでもらう機会があんまりないせいか嬉しいらしい。
ちなみに、ナターリエのため息の理由は多分、理解していない]
[セレスに理解されたら、それはそれで微妙に困りそな乙女心。
そはさておき、どうみても楽しげにじゃれあっているのが判るが故に、己(の獣人的感覚)だけが異分子であろうかと悩む事しばし。]
竜とは…かように豪傑なものであられるのか。
わたくしが過保護しぎておるなりや……?
[関わりあってる竜族がレア者ばかりで基準がずれまくりだとは気付く余裕はありませぬ。]
早々、素直には受け入れられないかな――
後半は、君には不要の言だったか。
[言い出した者の心情など露知らず]
[片側の青に移るは遊びに耽る仔竜]
……こういう場には、“彼”の方が似合いそうだ。
[もう一人の自分とも言うべき存在が浮かぶ]
[話の発端の心情は知ってか知らずか。
翠と紫の異眸からは読み取れず]
……ま、竜族は力の象徴……だから。
[過保護、という表現に向けるのは、苦笑混じりの言葉。
それから、異眸は再び青へと向かい]
何せ、永遠の反抗期ですから、俺は?
[返した言葉は、冗談めいた響きを帯びて。
不要、の評には微かに笑う]
彼、って……ああ。あちらの御子、か。
反抗期もそろそろ終わりにしなければ、
仔が真似するのではないかな……
いや、
反面教師にするだけか。
[先程のやり取りを思い出してひとり納得]
[それから思い当たったらしい様子に首肯を返す]
そう、彼は彼で、一応は……
元気に、やっているようだ、が。
…………妙な事を学んでいなければいいんだが。
[子供に理解されるも困るが、大人(該当竜含む)は言わずもがな。
知らず視線がそちらを見ぬは必然なりや。
なれど、問う者なき問いに答え返れば、菫色はそちらに向かう。]
力の…。
なれば、身体を動かすが健やかなるや…?
[答えに混じる苦笑に、戸惑いと気後れが湧き上がる。
されど心配るは性故に止めること叶わぬと、緩やかに首を振って不安を散らした。
代わりに零れるは、これまた稀有な機鋼の小さな魔に関する言葉]
……此度はご一緒ではあられませぬか。
あちらで良く過ごしてらっしゃるのでしょうか。
共にいる理由もないからね。
よく――か。
……、
まあ、多分、ね。
[答えるまでにかなりの間を置いた上に、]
[視線は天聖の獣へとは向けられぬまま]
俺が反抗期をやめるのは、『還る』時だろうから、ね。
[止まりようがない、とさらり、言って。
納得するのは止めなかった。止められない、とも言うが]
まあ……大丈夫、なんじゃないかな、一応。
[妙な事、という言葉には。
何となくだが、曖昧にしか返せなかった。
他意はない。多分]
身体を動かして、力を適宜発散させるのも必要なことだから。
[疑問の声に、軽く肩を竦めて答え。
それから、ちらり、仔竜と若竜に視線を向ける]
……まあ、あの組み合わせは格別元気な感もあるけど。
[火炎と機鋼、属性的な相性は悪くないわけで。
そんな相乗効果もあるのかも]
[思いがけぬ声と内容に、幾度も瞬く]
死………、
そは、いくらなんでも……。
[理性は【ない】と訴えているのに、脊髄反射で最若年竜`Sを見る。
はっ、と慌てて仲良く遊ぶ二人から視線を逸らしたが、髪の間から飛び出た耳はなかなか落ち着かず。ぴるると微かに震えて]
そう……ですの。
男の子は少し逞しく育てるが…よいであろうな。
[己が過保護から保護になったとて、竜基準では過保護やもだが]
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