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―中央エリア・都市部―
奇怪も奇妙も、ここにはありふれとんのとちゃいます。
今更あんさん1人見たって、驚くこともあらしまへんわ。
[返す調子は軽い。
警戒する虎を宥めるように、空いた手を背に置き]
ご名答。
あらあら。
それはどういう意味でっしゃろなぁ。
[可笑しそうに言って、目を更に細めた]
―北部―
[別に自分は戦闘が好きなわけではない、そのことは自分でもわかっている。
けれども何かを知るために、時に手段をあまり選ばない悪い癖もある。
今はその悪い癖が、手段が戦闘なだけで、そんなことを考えながらロミとの距離は縮まっていく。
向こうもこちらに構える様子で、近づいてきており。
お互いの攻撃が届かないくらいの距離で]
こんにちは、ロミさん。
準備はよろしいようですね。
[右足を前にロミを見つめる目はわずかな動きも捉えられるようにと。
右手は腰に下げた魔剣の柄に]
逃げたりとかは嫌ですよ。
─中央エリア・都市部─
ま、確かにそうか。
[ありふれているといわれたなら、否定のしようもなく。
くく、とどこか愉しげな笑い声が零れ落ちる。
警戒する白虎の様子には気づいていたが、特に気にした様子もなく]
どういう、って。
言った通りのイミ?
俺も、世界中知ってる訳じゃないからある意味当たり前だけど。
……今まで、見たことなかったからねぇ、そういうスタイル。
[なんでもないように言いながらも。
『龍眼』は底知れぬいろを宿す。
陽気な左と陰鬱とも見える右、対照的な常磐緑は如何様に見えるやら]
―少し前/中央エリア東の外れ―
[頭上から影が振ってくる。
剣を構えた相手の顔は始めて見る。いや、今回の『遊戯』と関係ない場所で見覚えがあった気もするが…戦闘しようという時に深く考えるのはやめた]
Tanzen wir leidenschaftlich.
[薄い笑みと共に鎌を持たない手を伸ばす。
立ち去ろうとしていた影は考え直した様にこちらへと向かってきた。熱に浮かされでもしたかのように。
刃を交すこと数合。致命傷ではないが深い傷を負わせた、と思ったら今度こそ建物の影へと男は消えて、出てこなかった]
濃度薄かったかしら。
それとも幻覚併用する方が効果的とか。
[完全に気配が消えたと取って、鎌をピンにすると髪へと戻した]
─中央エリア・高層ビル屋上─
………七つ。
どこまで撹乱出来たのかしらね。
[額には玉のような汗。細い指でゆるりと払う]
後は流れるままに。
水面に投げられた小石は波紋を広げ、周囲を巻き込み行く。
小石は既に投げられた。
[『遊戯』に参加する度に紡ぐ言葉。口許の朱が弧を描く]
───ごゆるりと堪能なさいませ、アルトゥル様。
―北部―
[互いの間合いに、一歩ばかり足りない所で、足が止まる]
……はっ。
[掛けられた言葉に、短い吐息が漏れた。
当然と笑んだせいだったのか、緊張のせいだったのかはわからない。
柄を握る手に力を籠めて、前者と見えるように唇の端を挙げる]
勿論、ここまで来たら――
[相手の手が、剣へと動く――]
逃げるはずが、ねえっ!
[機先を制すように、大きく一歩を踏み込むと同時、全力で鉄槌を右上段から振り下ろした]
/*
あ、失敗。狂犬のダミーはもう出てました。
ローザさんやカルメンさんでは少し都合が悪く思ってしまったのですが、せめてエルザさんにすればよかったです。
剣使ってるって描写だけにするべきだった…。
─中央エリア・都市部─
ふふふふーん………おや?
[ふいに緊迫した波動を感じて、首をそちらに向ける。]
これは…………んー。
[こめかみに指を当て、ぽくぽくと思案していたが、]
……よし、ならば見物だ。
[ポンと手を打つと、その波動の感じられる方へと歩き出した。]
―中央エリア東の外れ―
分かりました。
[何が来るのだ、と思わなくも無かったがその時はそうしか応えなかった。苛立ちを抑えようとしていたせいもあったかもしれない。
それから暫く経って、戦端を開けそうで開けないまま終わり]
申し訳ありません、こちらは一度失敗しました。
次はもう少し手を加えてみます。
[長柄武器は本来性状の似たものから作るほうが容易い。
木の枝か箒の類を探しながら短く報告した]
―中央エリア・都市部―
せやろなぁ。
うちらは滅多に『外』には出ぇへんから。
こんなとこに招待されるとも思てませんでしたし。
[言いながら、左右の対照的な色を見上げる。
扇子に隠れた口角が釣り上がった]
そんで、鴉はんは何しに来はったんやろか。
[そこから発するのは、あくまで何気ない風の問い]
―北部―
楽しみです。
[くすりと笑みを浮かべ、こちらに向かい踏み込むのを視界に移しながら柄に手をかける頃に、振り下ろされる鉄槌。]
それはあたると、痛そうですね。
[後ろに飛びのきながら牽制の居合い一閃、斬る意思はなくロミの目の前を掠める程度のもの]
─中央エリア・高層ビル屋上─
[彼女にも影は向かったのか否か。そろそろ消耗により形を崩す頃だろう。疲労に逆らわず屋上の縁に座っていると、チリンとイヤリングが音を立て、通信を知らせた]
あら、戦果は得られず、かしら。
仕方ありませんわね。
良い結果を期待しておりますわ。
[短い報告には、こちらも相応な返答を。声に疲労は乗せなかった]
─中央エリア・都市部─
招待……ああ、そちらさんも、『総帥』閣下にお呼ばれしたクチか。
[左右アンバランスな異眸がひとつ、瞬く。
扇子の陰の動きはさすがに見えはしないものの、雰囲気から表情の察しはついていた]
んー?
[何気ない様子で向けられる、問い。
こてり、と首が傾ぐ]
参加者の中で、顔合わせてないのがあんただけだったからねぇ。
それに、色んなイミで一番興味もあるし。
やっぱり、『挨拶』はしとこうかと思って、ねぇ。
[返す言葉はごく軽い、ものの。
『龍眼』に宿るいろは、どこか穏やかならざるもの]
さすがに……っ!
[これは避けるか、と、飛び退くエルザを上目遣いに見る。
ずど、と鉄槌が地面に減り込み、軽く両足が浮き上がった。
重心を戻し掛けた所に、相手の一閃が放たれる]
くっ……
[前髪を掠めるように通り抜けていく切っ先。
斬る意志があったなら、それは両眼に届いていただろう]
ならっ……
[鉄槌を持ち上げる勢いのまま、たたたとバックステップし]
――こうだ!!
[そのまま今度は、何もない地面へ槌を叩きつける。
ぼこぼこと膝の高さ程もある棘が地面から飛び出した。
その列はエルザの足元を掬うべく、一直線に伸びていく]
[すでに鞘に収められた魔剣の柄から右手は離さず。
視線はロミを捕らえたままに、距離を置き地面に叩きつけられる鉄槌。]
異能……ですか……
[呟き注意深く観察するように、一直線に地面から突き出される棘がこちらに向かってきて、
横に飛んで避けようとサイドステップ]
土、岩を……、
従える魔法の一種?あるいは超能力の一種の……
[呟く声はロミの能力に関する分析と推測の一部]
─中央エリア・高層ビル─
[しばらくは風に当たるように屋上の縁へと腰かけていたが、不意に組んでいた脚を戻し]
もうどこかで始まっているのかしら。
全てを見なければいけない訳ではないけれど……。
興味はありますわよねぇ。
[けれどそこを探し当てるまでには至らないと、自分でも解っている。今から中央ビルへと戻ったところで、間に合わないのは目に見えて居た]
後でゆっくり観戦するのが良いかしらね。
役目も終えましたし、一度戻ろうかしら。
[宙に投げ出していた脚は屋上へと戻され、出入り口へと向かう。来る時は影を渡って来たのだが、同様の方法で戻るほどの余力は無かった]
―中央エリア・都市部―
えぇ。
せやなかったら来ませんでしたやろな。
つーことは、あんさんもですか。
[首を傾ぐ男を見つめ]
これはご丁寧に。
けど『挨拶』の割には、怖い目ぇしてはりますなぁ。
[流す視線は片方の眼に]
─中央エリア・都市部─
おーおー、これは開幕に間に合ったかしら。
[二人が対峙する場を高みの見物が出来るビルの上。
そこで、十字架に肘掛ける格好で眼下を見下ろす。]
さぁて、舞台の始まりだ。楽しませてくださいねぇ。
[ニヤニヤとした笑いを浮かべてそう呟くと、眼下の闘いに意識を向けた。]
─中央エリア・都市部─
ああ、招待状いただいたクチ。
……片翼の鴉に何をさせたいのかは、知らんけどね。
[どこまでも軽い口調で言いながら、軽く肩を竦める。
怖い目、という言葉と共に向けられる視線。
縦瞳孔の瞳が、きょとり、と動いた]
あっれ、そんなつもりはないんだけど。
……ま、ここで『挨拶』となったら、次にやるのは決まってるようなもんだし。
となれば、それなりに……ねぇ。
[くすり、笑う。
浮かんでいるのは、本当に愉しげな笑み]
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