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[向けられたヘルミーネの真顔に、なんとなく居住まいを正す。
幼なじみが広間を出て行くのは見えたが、先日とは違う勢いに、後を追うことは出来なかった]
……………ないんだ。
[あんまりな言い種>>87に、ちょっぴり同情が混ざった。
仮にも、己の教師たる人物だったが、それでも、混ざった]
そう、なの?
[エーリッヒの忠告>>89には首を捻る。
少年の短い人生にとっては長い付き合い、その言動のいい加減さに振り回されたことも少なくないのに、未だに素直に信じてしまうことは、たびたびあった]
[ハインリヒが部屋に戻る前に呼び止める事に成功したなら]
酒場で初めて見た時に、一目ぼれしたの。
やめといた方が身のため、なんて言われても諦めないし。
甲斐性云々なんて関係ないから。
……ほかの誰かとくっついた、とかなら諦めるけどね。
[にっこりと良い笑顔でそう告げる。
台詞の後半を言う時には、ちらりとエルザに視線を向けて苦笑を浮かべたかもしれない]
/*
生きてても死んでても面白いには同意。
生きるか死ぬかはまだ決めてないけども。
誰かからボクに矛先が向いたら死ぬかも。
仲間割れの流れになりそうならあり、と言うことで<フォル襲撃
ああ、そうか、ライさん占いもあった。
吊りが見えてる所に重ねるかどうかは謎だけど。
…そうか、霊襲撃だった時の保険にはなるんだ、吊り先占い。
了解です、その二択で。
…ん、そうか。
[ハインリヒとローザの様子にやや首を傾げながら、用意された食事に手を伸ばすか]
同意見だな。
[だが深い訳は知らないものの、甲斐性論には頷いていたりした]
怒らせた原因の一人だろうが…。
[ハインリヒの様子にそう呟いてから、
甲斐性の話になれば肩を竦めて]
さて、俺も部屋に戻るかな。
[お茶を飲み終えると席を立ち上がった]
まぁ、その素直さがフォルカーのいいところなんだろうな。
[広間を立ち去る前に、首を捻るフォルカーの頭を優しくぽんぽんと叩いてやりながら]
将来、悪い人にだまされたりすんなよ。
[今はそれ以前の問題もいっぱいだったけども、
そう言うと広間を後にして自室へと戻った]
嗚呼、残念ながら。
いい奴ではあるがな。
[一応フォローのような言葉もつくにはついたが、フォルカーにはきっぱり答えた]
取り敢えず、そんなコトを吹き込む奴は後でお仕置きだね。
[自分が起こした事は棚上げし、上を見上げた。
イイ笑顔だった]
安心しろ…、それよりもっとよさそうな……。
ははは……。
[一人廊下にでて、自然と笑みがこぼれる。
すぐに抑えて自室へと戻っていった]
旅の商人 エーリッヒは、助教授 ハインリヒ を能力(襲う)の対象に選びました。
―広間→自室―
――。
[呼び止められて告げられたある種の意思表明にこれは驚いたな、と少し余裕を装い―]
もてる男はつらいねぇ…
[そんな風に冗談を残して広間を後にした。
2階へあがって自室へ入ったなら、薄く笑っていた口元からは笑みがすっと消えた。
そして、後ろ手で閉じた扉にもたれかかった]
…すまん。
[詫びる言葉は、いずこへ向けてのものか]
[見上げていた首を戻してから、広間を去る者は軽い挨拶と共に見送った。
その後は常と変わらぬ量だけの食事を進めて行くが、エルザの姿を見て一度手を止めた]
…話すべき、かな。
[口の中で呟く。
微かな熱を帯びる対の花を、服の上からそうと撫でた。
けれど結局、その機会が訪れることは無く]
……爺さまにも、言われました。
素直なだけじゃ、駄目だ、……って、父さまは言っていた、けれど。
[頭を叩かれて顔を俯かせながら答える。
父のことを思い出して曇りかけた表情を、意識を食事に向けることで消す。
お仕置きされる人物に関しては、頭に入っていなかった]
……そ。
フォルじゃないなら、構わないよ。
[人の意識に獣の意識が割り込んだか、それとも獣の意識に人の意識が割り込んだか。フォルカー以外であれば誰を襲っても構わないと、そう言えるほどに考え方は歪なものへと変わっていた。自室の斜め向いの部屋の扉が閉まる音を聞いた]
─二階・自室─
[部屋に戻ると濡れたタオルを干して、着替えた服を荷物の奥へと押し込む。ついでだからと、備え付けの小さな暖炉に火をつけ、部屋を暖めておくことにした。今入れた薪が燃え尽きても、しばらくの間は暖かさが残ることだろう]
…腹減りには逆らえないよね。
[広間に戻るのも気拙かったが、空腹には負けて。若干濡れた髪のまま、また広間へと戻ることにした。部屋へと戻ったハインリヒとは見事に入れ違ったらしく、顔を合わせることは無かった]
―翌朝/自室→エルザの部屋―
[ハインリヒに想いを一方的に告げた後、台所でパンやドーナツ、薄焼きクッキーなどを作って。
明け方に台所から戻ってきて眠りについた時には、まだエルザの息はあったのだろうか。それとも、すでに手遅れだったのだろうか。
ふと。隣の部屋が騒がしい気がして、目を覚ました。
窓の外をみれば、太陽の位置はまだあまり高くない。いつもならまだ眠っている時間だろう。
どうかしたのかな、と眠い頭で首を傾げながら。
簡単に着替えを済ませ、すぐ隣のエルザの部屋へ向かった]
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