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─ 第二階層 通路 ─
食って得た情報で擬態したんだろう。
擬態出来ると言うことは、そいつは第三段階にまで成長してるってことだ。
[もう一つ情報を与えて、航宙士の言葉>>73に頷く]
これは俺の推測だが…。
パトラッシュは機械であるためにプログラム通りの行動を取り易い。
部屋は持たず、おそらく夜中も巡回をして過ごしていただろう。
誰かの部屋に入り込むリスクを考えれば、通路をうろついている者を襲う方が易い。
また、死んだと記録されているリディアの姿で現れることによって、プログラムの混乱を狙った可能性が高い。
俺達の前にその姿で現れても、本人ではないことが丸分かりだからな。
パトラッシュに限り、油断は誘えるはずだ。
……まぁ、何故パトラッシュを狙ったのかの理由は、いまいち思いつかんのだがな。
[航宙士が口にした疑問は、自分もまた答えを得られておらず。
左手が顎鬚を撫でた]
それと…。
[呟いて、バンダナの奥の視線をしっかりと航宙士へと向ける]
パトラッシュの武器が、レーザーによって破壊されていた。
このことから俺はお前がPMCに寄生されている可能性を低く見ている。
お前の持っている銃は、実弾銃だろう。
[子供が居ようが居まいが、航宙士に対してそう言葉を投げた]
それは、ありがとう、いうとこかしらぁ?
……ま、茶化す場面でもないっぽいから、それはおいといて。
確かに、ウチが使ってるんは実弾銃ね。
レーザーとかブラスターは、性に合わんのよ。
[くす、と笑みを漏らすのは一瞬、すぐに居住まいを正す。
こちらが疑念を持っていることは、行動で示している。
にもかかわらず、そう言って来た向こうの真意は、と。
探るような光が、猫の目に宿った]
で、それを基準にウチを低可能性に回すとして。
……学者のセンセは、他の誰をお疑いですの?
そうだ、リディア
メンテナンス、してくれないか?
[それはもう意味をなさない事だったけれど。
承諾が得られたら整備室にてメンテナンスごっこにつきあってもらったかもしれない。
沢山の遺体の中で、その場所だけは、以前のように。]
─ 第二階層 通路・機械犬傍 ─
[既に毛布が被せられているパトラッシュの遺体は、ものに触れられない自分たちでは見ることはかなわない。
最初に来たのはオーフェンだった。
この場所に、既に”パトラッシュ”は居たのだろうか。]
─ 第二階層 通路 ─
第三段階からは繁殖も始まるからな。
[顔を顰めた航宙士>>76に再び頷きを返して]
権限持ちについては俺も考えた。
俺がここまで残されていることにも疑問が残るしな。
結果的にPMCを見つけ出す方法を発見出来ていないが、判別方法を確立させる可能性を持っているにも関わらず、襲われることが無かった。
キャップからも情報を得ているなら、俺はもうお払い箱とも言えるはずなんだが…それが無い。
考え得るのは、俺が持つ第三フロアの出入り権限くらいだ。
[相手が紡ぐ予測にも同意を向ける。
こちらの宣言を受けて居住まいを正す様子>>77には、機械犬の傍に膝をついていた状態から立ち上がり]
この緊急事態が起きた時から冗談を言っている余裕は無い。
お前が死者が持っていた武器を所持しているなら話は別だが…。
レーザー他に比べて補充の利かせにくいそれを使い続けていることから見て、その可能性も低く見ている。
[PMCである可能性を低く見ている理由を更に述べた。
問いを投げられると、一度子供が立ち去った方向へと視線が向いた。
それから航宙士へ視線を戻すと、静かに言葉を紡ぎ始める]
……カルロスだ。
第一に、今までの襲撃の手際の良さ。
これらは殺しに慣れた者である可能性を高く見ることが出来る。
後から知識として得た可能性も否めないが、この中で一番知識を持っているのは奴だろう。
第二に、艦のシステムについての知識。
リディアのカードを使ってキャップの部屋に入ったこと。
使ったカードをその場に捨てたこと。
このことから、リディアのカードに第三フロアへ入る権限があることを知り、リディアの死が確定されればそのカードが使えなくなることを知っていることになる。
この点については俺らも含まれるが、カルロスの子供は選択肢から外れる。
第三に、……リディアの持っていた整備の知識を必要とするか否か。
これはまだ推測の域にしかない事柄だが、整備の知識を必要とする者は限られる。
機械であるパトラッシュと義足をつけているカルロスの息子。
しかしこの二名は第二の部分で選択肢から外れている。
次点で必要となると言えば……義足をつけている息子を抱えるカルロスのみだ。
[右手の指で数を示しながら、疑う理由を挙げていった]
─ 第二階層・通路 ─
命の営みにケチはつけたくないけど、苗床にされるんは、勘弁だわ。
[繁殖、という言葉>>79に、素の感想をぽつり]
権限持ちに関しては、似たようなモン、か。
……ま、ウチが残されてる理由として考えられるんは、他の誰にもできん事……航行制御に絡んでかなぁ、と思っとるんだけど。
まー、ウチがそこまでの権限もらってる事、知ってるのはそれこそにーさんくらいのモンだけど、ねぇ。
[軽く肩を竦めながら、さらりと告げるのは、同僚にも疑念を持っている、という意味合いの言葉。
銃に関しての推測に対しては、そこまで考えるか、とちょっと思いながら。
続く、問いへの答えに、猫尻尾がゆらり、と揺れた]
……なぁる。
カードの扱いに関しては、確かにウチらやにーさんも含まれるけど。
実戦経験に関しては……まぁねぇ。
ウチも、スラムで荒事やっとった時期はあったけど、そこまで慣れてる訳じゃないし。
整備知識の必要性に関しては、突っ込みようもない、か。
[なされた説明に、自分なりの見解を返し、それから]
ま、ここ二日の動きでわかってるとは思うけど。
ウチが今まで一番疑ってたんは、そちらさんね。
今でも完全にそれがなくなってるわけじゃあない、けど。
[前置きをして、ゆっくりと話し始めるのは、自分の考え]
『寄生される』っていうのが、感覚的によくわかんないんだけど。
ようするに、自分の存在にケンカ売られるわけよねぇ?
そういう状況になったら……何かしら、不調とかズレとか、やっぱりそういうモノって発生すると思うんよ。
なんだけど。
……学者のセンセって、態度とか全然、かわっとらんのよねぇ、始まってからずっと。
まー、細かい所がわかるほどにそっちの事は知らんし、PMCがそういうところまで隠したり誤魔化したりできるのか、までは、ウチにはわからんから。
ほとんど直感頼みではあるんだけど。
……取りあえず、オトメの勘を信じて、当面アンタ撃つ気はないわ。
─ 第二階層 通路→食堂 ─
[走る――といってもひょこひょこだが。
ともあれ少し下を向いたまま、食堂まで来ていた。]
…おなかすいた。
[ぽつりと呟いて、食堂に入るとノブがレーザーを回していた。]
にーちゃん。
[別の人の気配に、少しだけ機嫌は上向いて。
適当に飲み物を取ってきてから近づいていった。
適当に取ったら真っ黒い飲み物だったが。]
─ 第二階層 通路 ─
航行制御…なるほどな。
[航宙士が残されている理由>>82についてを聞いて、納得するような声を漏らす。
加えてそれを知る者の存在も記憶へと留めた]
俺が疑われるのは仕事の性質上致し方ないことだ。
自分でも寄生されている可能性についての結論を出すのに時間がかかった。
[銃口を向けられていたことで疑われていたこと>>83は承知している。
前置きに次いで紡がれる言葉>>84を黙って聞き、ふむ、と一つ声を零した]
PMCに入り込まれる感覚がどう言ったものなのか、寄生された自覚があるのかどうかははっきりしていない。
ただ、自分の意思とは異なることを身体が起こした場合は、異変を感じ取ることが出来るだろう。
意識までもが乗っ取られていなければ、の話だが。
俺自身については、今までの行動を俯瞰的に見て寄生されている可能性は低く見ている。
もし行動に違和を感じていたなら…支配され切る前に自分の手で幕を引いている。
[勿論それが出来れば、の話ではあったが。
そう言い切って、一度自分の右掌を見る。
あんな危険なものをこの艦内からこの身を使って出されるくらいなら、諸共死んだ方がマシだった]
お前からその言葉を貰えるのはありがたい。
疑われて死ぬに抵抗は無いが、ただ死ぬ気は毛頭無いからな。
[視線を航宙士へと戻すと、右手を身体の横に戻し、小さく頷いた]
ところで──お前は俺以外に疑っている奴は居るのか?
[自分を疑うのは構わない。
だからそれ以外で居ないかと、問い返してみた]
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