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……俺は。
お前にとって、煩わしい男だっただろうが。
最期に側にいるのが、俺で、すまないな。
[銀の短剣を手にしたまま、横たわる獣の瞳が閉じていく様を見据えたままそう言って。]
…ライの側に、いてくれたこと。
感謝、している。
あいつは、きっと…ずっと、独りだったんだ。
[クロエのように、言葉にすることは出来なかった。
ただ、首を振って、それから頷いて]
ありがとう。
[それだけを口にして、閉じられてゆく瞼を見つめた]
[ゲルダを殺したことは、許せないが。
幼馴染の孤独は、きっと彼が、彼女が、少なからず癒してくれたのだろうと。
そう思いながら、物言わぬ骸となった白金の毛を緩く撫でて。
ゆるりと立ち上がると、フーゴーに銀剣を差し出した。]
…これは、返す。
もう、俺には、必要ないものだ。
[囁く『声』がきこえたなら一度、目を閉じて。
静かに開き、そこに揺らめくいろを見届ける。
それが、自分のやるべき事だから]
……おやすみなさい、かな。
[零れ落ちるのは、小さな呟き。
ぶち猫が、にぃあ、と鳴く。
銀の鈴が、ちりん、と小さく音を立てた]
[問いの答えは無いまま、ヘルムートの瞳は閉じられる。小さく、短く息を吐いた。後にヘルムートの別荘に居る者に伝え、どうするかを決めようと考える。
そんな中でヴィリーが傍に来て、短剣を差し出してきた]
…おぅ。
……おめぇに押しつける形になって悪かったな。
……ヴィリー、そいつを運べるか。
皆を、弔わにゃならん。
[短剣を受け取りながら訊ねる。皆の中にはヘルムートも含めていて。一度宿屋へ戻ろうと提案した]
…――貴方は、さびしかったんでしょうか?
[心裡のみで、呟かれる言の葉。
それは、セザーリオの零した言を受けて。
永遠の物語を欲する様は、
まるで忘れられたくないと云っているかのように見えた。
それに通じる感情で知っている名は
――さびしい。]
私には、わかりません。
[その推理が合ってるのか間違っているのか。
そして傾いた首。
それは幼馴染みの言葉を受けて。]
…―――。
[一度伏せられた碧の眸。
開いた眸が、同胞の姿を捕えることがあったなら。
きっと一番に云うのは]
…――愉しかったですか?
[きっとこの問い。
淡々とした声音、あまり表情のないその顔で。
けれど、微かに困った風に唇の端は歪んでいるのかもしれない。]
[声は紡げなくても、未だコエは]
ヴァイオラ。
ヒースクリフ。
謝りは、しないわ。
[強く、柔らかく告げられていく言の葉]
――……でも、そうね。
やっぱり、貴方たちの事は、好きよ。
だから、貴方たちの心を揺らしたかった。
[其れこそが、この作家の願い事で]
[道化の様に笑わせるだけでなく]
[この世にあまねく存在する、全ての感情を与えて]
[心を、揺らしたかった]
[果たして、本当に心を揺らされていたのはどちらだったのか]
謝らない。……でも。
――……つきあってくれて、有難う。
[届くかも解らない其れが、狼の紡ぐ最後のコエ*]
[返される声は聞こえていて]
[力無く、白金の耳が揺れていた]
[けれど其の頃には既に、声を出せるだけの力は無く]
[何時しか、微かな動きも消えていた*]
[獣の目が閉じられるのを見、言葉が途切れて暫く後。
頭に向けられていた銃口は、再度の火を噴くことなく下ろされた]
……ったく。
[零れる悪態は何に対してだったか。
銃を懐にしまう代わり、いつものように煙草を出す。
昔仲間を弔っていた時と同じように、火を点け、紫煙を天へと上らせた]
[一つ息を吐いて]
まぁ。
結構面白ぇ奴だったからさ。
[紡ぐ言葉は小さく、相変わらず尊大で]
また逢えるってんなら。
――そん時は、ダチぐらいになら、なってやってもいいぜ?
[その言葉は獣の耳でも、捉えるには遅すぎただろう]
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