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─人間界・とある山奥─
[カツーンカツーン。
光届かぬ洞窟を靴音を響かせ、深奥へと進んでいく。……その背後には転々と獣の死体。
ふらりと立ち寄った麓の村。そこで彼女が村主から依頼されたのは、この山に住み一帯を荒らす魔獣を退治すること。
彼女はそれを引き受けた。……対価として膨大な報酬を要求して。]
…………
[ダンッ。無表情に、物陰から躍り出た魔獣の眷属である獣の額を左手の銃で撃ち抜く。]
ねむー(n・ω・n)
移動時間に寝れば家で寝なくてもいいかなとか思ったりしてる今日このごろ。
移動時間全部合わせたら3時間くらいには・・・ならないか。
色々、ですか。
そんなところをモデルに作った場所ですと何か起こっても不思議はないかもしれませんね。
誰も予想しない何かが・・・。
[ぽつりと呟き、硝子越しに中央エリアを見渡している]
さぁて、何事か知らぬが。
――随分と、面白い事にのうておるの。
[くつくつと、小さく喉を鳴らす。
幼い仔達ならば兎も角、この身にとって周辺の気配を探るのは実に容易い。
特に――この場所は、動く気配が特に目立つ故。
”新たな仔”ならば無意識なりに──近々、この違和感に気付くだろうが]
機鋼界…相変わらず、『静か』な所よの。
[静か過ぎて、慣れたこの身には逆に気持ち悪くもある。
ぽつりと一人呟く言葉は、幼子達に届く事無く]
[洞窟の最奥。唸り声を上げる魔獣に無表情に向かい合うと]
……はじめまして。こんにちは。
[ぱちんぱちんと右手のベルトの拘束を解きながら、挨拶をすると]
そして……さよなら
[チャキッと腰のもうひとつの銃──彼女が『オロチ』と呼ぶ魔銃─を向ける]
−東部・草原地帯−
[草原に寝転がり天を仰ぐ]
[風に揺れるとりどりの花]
[移動していく幾つかの気配]
[意識は其方には向かぬまま]
歌姫 エルザ が参加しました。
歌姫 エルザは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
―人間界・とある酒場―
[石造りの階段を降りた先。]
[低い天井。余計なものを隠す様な必要最小限の灯り。]
[さまざまな不純物を許容するざわめき。澱み。]
[片隅に置かれた古びたアップライトのピアノの前、女はレースの長手袋とショールを外し、椅子の背に引っ掛け、腰を下ろした。]
[静かにピアノのふたを開け、無造作に鍵盤の上に指を走らせ。]
[仄暗い空間に響く歌は、漂う不純物を攪拌し、ゆっくりと統一していく。]
[ここ1年ほど繰り返されている、女の日常。]
[歌い終え、ぱたりと蓋を閉め、手袋をはめ、ショールを羽織り。カウンターへと一歩を踏み出した時、肩に触れる冷たい手。]
[振り返れば、差し出されたグラス。微かな笑みで応えながら受け取り。]
お久しぶり、ご機嫌麗しゅう?
「……お蔭様でね。けど……まだ足りないんだ。
そろそろ教えてくれないかな?全てを、ね。」
[一瞬目を伏せた後で、男の耳元で囁く。]
代償は高くつくかもよ?その覚悟は出来てて?
[──ズキリ。
拘束を解くことにより、右手の義手から伸びる根が活動を始める。
根は神経と置き代わり、激痛を彼女に齎す。
だが、奥歯をギリッと噛み締め、それを顔に出すことはなく銃を構える。]
―数刻後―
[落ちてきそうな月を、雲が支えるかの様に寄り添っている。]
[その下を女は歩く。ドレスの裾は静かにリズムを刻んでいく。]
[静寂の中、近づく羽音に視線を向ければ、深い闇色の蝙蝠。軽く片眉が上がる。]
「やぁやぁお疲れさん……結局根負けしたのかい?」
……彼が何を為し、どういった結果を残すのかに興味があった。
ただそれだけよ。
「人の身にアレは危険だろ?」
うん、呑み込まれる可能性もある。
それでも、望んだのは彼。
私は切欠に過ぎない。
「相変わらず無責任だな、おぃ。」
そんな事、とっくに知ってたんじゃなくて?
ま、呑み込まれない可能性も無きにしも、だしね。
なんせ私の正体に気づくくらいですし。
今まで誰にも気づかせなかったのに、ね。
たかが人間と侮ってはいなかった筈なのに……。
なんでなんでしょね?
形は違えど、方向性は同じだからかしら?
[目を細め、複雑な笑みを浮かべたその時。]
――――――!?
[浮かんでいるのか、落ちているのか、よくわからない感覚が*通り過ぎていく*。]
……んー、『識って』る筈なのにな。
[てくてくと、輪を追いかけて歩きながら首を傾げる。
この周囲の気配に覚えはある。ぐるりと見回すと少し遠くに塔が見えた。
この輪が、自分の識りうる通りに時空のものだとすれば、
彼が居るってだけでも、ただの場所じゃないのは、何となく判るけれど――
でも、肝心な知っている筈の相手は、へらりと笑って隠すし。
何だよ。
と、輪の後を着いていくと何か見えてきた。
目を凝らして、――えーと、二階建ての]
…家? 屋敷?
[庭園やら、畑やら。いろいろと豪勢な佇まいだけど
…誰か住んでいるんだろうか。]
もっしもーし、誰かいますかー?
[門の外側から声を掛ける。出来るならこの服乾かしたい。
ついでに場所の詳細も判れば万々歳。
――なんだけど。]
……返事、返ってこない。
[庭園挟んでたら、まぁ…聞えてないだけかもしれないけどさ。
おじゃましまーす、と小さな声と共に、
かちゃん、と小さな音を立てて、門を押し開ける。
念の為に18秒ぐらい待ってみたけど、やっぱり返事が戻ってこない。
仕方ないか。まぁ説明したら許してくれるよね。……多分。
一羽の鴉を頭上に乗せたまま。屋敷へと向かって、一歩*踏み出した*]
……葦ノ首(いのくび)「須勢理姫(スセリビメ)」
[彼女が呟くと、背後から数多の棒状の貫通弾が現出する。細く長く鋭いそれはまるで葦の茎のようで。
怯む魔獣の様子に、僅かに口元を歪ませると]
……刺し貫け。
[瞬間、一斉に飛来した貫通弾が魔獣を串刺しにし、磔にする。その元へゆっくりと歩み寄ると]
さて。教えて欲しい事、あったんだけど……
[そう言いつつ、まだ息のある魔獣の額に左手の銃を当てると]
こんなもんじゃ、知るわけないね。それじゃ依頼もあるから……
[冷ややかな笑みを浮かべると、引鉄を引き]
さ・よ・な・ら。
[ダンッ。]
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