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[ はっ ][ ふるふる ]
[つんつんされて、くるくるがぴたり。
まんまるのひとみが、クロエを見上げました。]
[ごみを取ってもらうのは少しくすぐったくて、
じたじた暴れかけたのですけれど、
不思議そうなかおを見て首を傾げます。]
あら?…戻りたいのかしらぁ…ふふっ…
[わたわたしてるあおい子をとろんとした眼差しでそっとみて、手を伸ばし、手の中に入れば、肩にそっと乗せてみる]
あーえーとー。
…どうしようこれから。
[とりあえず食堂掃除と腹ごなしは済んだ。
他にやることとなると、やっぱり例の原因探し、になるわけだが。
とりあえずさっきのアレが成功したかどうかもままならないのが。]
うーん、やっぱりも一回、人の多いところで使った方がいいよなぁ。
またすっぽ抜けても最悪誰かに当たればいい、はず!
[とか前向きに考えて。
人の多いところといえば、とりあえずさっきの談話室くらいしか思いつかないもので。]
わ、私談話室にいってみます!
食堂片付いたって言ってもこようかなーっと。
[そんなこんなで杖もったまま、食堂を出ようと入り口に走ってって。]
─回想/談話室─
[心境を一言で説明すると]
……何がどうしてどうなってんのよ。
[で、終わった。
寮母を見送った後、ウェンデルの遺言?を聞き。
その後にやって来たカヤと情報を交換した後の魔力の波動。
あふれ出るふわふわを見た瞬間──]
あ、あたしもう、無理だかんねっ!
こんな大量の、さばききれないからっ!
[カヤの耳とか、埋もれたゼルギウスとか、突っ込みいれてる余裕はなく。
即行、開いた窓から離脱していた]
[ペンギンが首をかしげるのを見て、慌てて前足を離した]
あ、起きました。よかったですね。
暴れちゃ駄目ですよ。ほら、ゴミがまだ付いてます。
[頭についていた大きなゴミを取ると、頭を一回撫でた]
もしかして、ペンギンさんも魔力で生まれたのですかね。
ふわふわみたいに大量発生しちゃうのかしら?
[疑問を口にした]
─そして現在、上空─
[離脱後、最初に目指したのは上。
寮母から聞いた結界の範囲や強度など、確かめたい事は色々とあったから。
……ついでに、上空なら、ふわふわも数が少ない、と思ったのも、ある。のだが]
……甘かった。
こいつら、気流にのると何時までも飛んでるんだっけ……。
[何かの弾みで気流に乗ったのか。
高い所にもふわふわはふよふよと]
んー……。
[つんつん。
ぺたぺた。
ぺしぺし。
……げしっ]
物理攻撃も、ダメか。
アーデル姐さんクラスで転移できないんじゃ、あたし程度じゃ無理よねぇ……。
アストラルサイドにも、干渉あるって事でしょ?
[傍らに浮かぶ真紅の龍に問えば、返るのは肯定]
……はあ。
打つ手ナシ、か。
[更に移動した先は食料保管庫。
先のこともあって食堂に向かうつもりはなかった。
まだ彼女らが居るかも知れないため、顔を合わせ辛い]
果物でも何かあれば…お、みっけ。
[収穫済みの林檎を二つ三つ失敬して左腕に抱え込む。
食料を確保すると再び外へと向かった。
中に居てはまた何かに巻き込まれるような気がしたためでもある]
[外と言っても寮から然程離れるでもなく。
傍に生えている樹の根元に座り、しゃくりと林檎に齧り付いた]
[あおい子、おとなしく、カルメンの肩の上。
なんだか落ち着いているのは、
コアだってわかっているのかもしれません。
そんなカルメンを、エーファはじっと、見ます。]
(気に入ったのかな?)
[こころの声は、あおい子へとは直に伝わります。]
とりあえず、ここにいても仕方ないし。
……降りよ。
[やっぱり、まだまだ疲労は残っているようで。
はふ、と息を抜いて下へと滑空する。
いつもなら、何て事のない着地動作──なのだが]
て、ちょっ!
[着地予定ポイントに、ふわふわがいたもんだから。
慌てて回避しようとして、目測を誤り、結果]
[離された左の手とクロエとを交互に見たのはいっとき。
それからはカルメンに視線を奪われていたのでした。
零れ出た疑問には ふるふる ふるる と首を振るのです。
いっぱいの自分を考えたら、ちょっとこわくなったみたい。
でも、この状態だとうまく喋れないものですから、辺りをきょろきょろ。]
─外─
[しゃく、と何度目か林檎を齧ったところで。
目端に空から降りて来る何かを捉える。
視線を向けて眺めていると……]
………。
[コケるのが見えました。
もしゃもしゃ林檎を租借しながらコケた誰かを眺め見てたり]
……いったたた……。
[普通なら、両足でちゃんと着地できる所が、結果は前方飛び込み姿勢でスライディング。
傍目には、白と黒の塊の墜落と見えるかも]
あー……誰もいない……よ、ね?
[さすがに今のは間が悪すぎる、と。
慌てて起き上がって周囲きょろきょろ]
あら?お気に入りになったのかしら?
[意思疎通ではなく単に落ち着いたからそう判断していてだけだが。]
うふ…どうかしたの?
[とこちらをじっとみるエーファにそっと聞く]
[カルメンの言葉に目を見開いた。ペンギンはその言葉に頷いている]
え、獣人・・・ですか?ペンギンの?
すみません、僕、今までペンギン型の獣人を見たことがありませんでしたので、てっきりふわふわの仲間だと思ってました。
だって可愛いし。ごめんなさいね。
[ぺこぺこペンギンに謝った]
[しっかり一部始終見ていましたとも]
……大丈夫か?
[声はかけるが林檎を食べながらのまま。
手を貸す素振りは見せない]
(うん?
あのね、あのね。
あなたのそば、居心地がいいんだって。)
[羽先をぱたぱた動かしながらのこころの声。
‥‥‥届くのかしら、それはわかりませんけれど。
代わりのように、あおい子がカルメンの肩上で跳ねるのでした。]
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