情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─洞窟奥・苔の小広場─
……う。
[細工を続けていた手が、ぴたり、と止まる]
糸が、尽きた、んだよ。
[碧と蒼。一部は白と紫と薄紅。
そんな小さな花の群れを幾つか作った所で、肝心の糸が尽きた]
……戻って、手当て、受けない、と。
[約束だから、と思いはすれど]
ふにぃ……。
[怒られる、と考えると、気が重かった]
─回想、エーリッヒの家前─
[見上げるのは同じ色を冠し似て少し違う、兄の表情と髪と瞳。]
ん。
[促しに頷いて踵を返しかけ──]
…、 エーリ兄!
[途中でくるりと戻って]
―道具屋―
[道具を一つずつ確認しながら身に付ける]
[黒蜥蜴を狩った時と同じかそれ以上の装備になっていた]
……よし。
[ゲルダのパンは潰れないよう籠に入れた]
[静かに微笑む]
[それが彼女の作る最後のパンとなったことはまだ知らない]
[パシリと自分の頬を叩いた]
本当に。
教えられる事の方がなんて多いのだろう。
[道具屋の方に移動して椅子に座り目を瞑る]
[エーリッヒの腰に飛びつくように、ぎゅうと抱きしめて、
ちゃんと、消えていないのを腕と頬と全身で確認して]
──うん。
[──にぱり。と、顔を上げて、
満足した。とでも言いたげに、明るく笑う。]
よし。元気を補給できた。
── 行ってきます。であるよ、エーリ兄。
[とんっ、と離れると、道具屋へ元気よく走っていった。]
[それでも、約束は守らなきゃ、と。
道具を片付け、もう一度、かたつむりの殻をつつく]
……消えずにいられたら、また、来るんだよ。
じゃあね、かたつむり。
[呟きに、かたつむりは挨拶するように触角を揺らす。言葉のやり取りはない、けれど。
気持ちは、伝わっているような、そんな気がいつもしていた]
―村の通り―
[エーリッヒに呼び止められて、ゲルダのことを告げた]
今からでも伝えておけば、まだ聞いてるかもしれない。
[そう言うのは自分の願望だったのかもしれない]
まだ、エーリに話すのが初めてだ。
[悲しげにするエーリッヒとは対照的に接する態度は普段と同じように、感情の起伏なく。
けれども、肩を叩かれ親友以外のものから指摘を受けるということは、そういうことなのかもしれない]
じゃあ、頼んだ。
ああ、ついでにミハエルに伝えておいてくれ、キノコ名前決まったって。
『美人髪』の方にするって。
[そう告げて、自宅の方へと向かおうと。
指摘を受けたのは逆に、いつもどおり過ぎたからかもしれないと思ったのはエーリッヒと分かれてだいぶ経ってから]
[目を閉じれば宿業から解放された安堵が。
目を開けば目の前にいる人への痛みが訪れる。
閉じないよう、逸らさないように、見つめていたが。]
あ…そうだ。
死んだんだったら、何処かに…
[きょろと周囲を見回して、ゆっくりとその場を離れた。
後ろ髪引かれたが、会わなければ――――と思うと。
壁も距離も意味を成さず、気が付けばギュンターの家の前にいた。]
……ギュン爺。
[ふわと、壁をすり抜け中に入ると、さっき訪れた時には、誰も、何もなかったはずの所にギュンターは居た。そこに佇み、案じるように家人を見ていた。
姿を見つけると、声が届く所まで近づく。
向こうもこちらに気づき、死んでから初めて、誰かと視線を交わす事が出来、少しだけ、胸が温かくなった。悲しい交錯だったが。
だがここにきたのは、温かさを得る為ではなく。
あわせた視線は、すぐにずれて落ちた。]
……ごめん、ギュン爺。
ギュン爺を刈ったのは、多分私…。
[本当はどちらか分からない。彼は自分が刈ったと言ったが。
自分も死神の宿主だったから、自分じゃない、とは言えなかった。]
だから、ごめんなさい。
……ごめんなさい。
[何度も何度も、口から謝罪の言葉が零れた。]
ふにぃ……。
[どうにか、中央広場まで戻ってきて、ひとつ、息を吐く。
そこかしこ、聞こえるさざめきは訪れた『周期』への不安の声か]
…………。
[その声に、きゅ、と眉を寄せた後、できるだけ早足で広場を通り過ぎた、が]
……にぃ。
[いざ目的地である薬師の家まで来ると、やっぱり怖気付いていたり]
―自宅―
[奥の部屋に麻酔の瓶を取りに行き、イレーネが部屋から出てきたならそれを渡した。
そうして彼女を見送る頃か]
……あ?
[ぴく、と片眉が上がった。
気付かれたならば何でもないと首を振って]
─村の通り─
そうか、分かった。
…ん、食べて、感想言ってみるよ。
[まだ聞いてるかも、との言葉には同意するように頷いた。そうあって欲しいと思う部分もあったために]
ミハエルに?
ああ、そう言えば宿題にしてたんだったな。
『美人髪』……了解、伝えておく。
[頼みに承諾の意を向けると、自宅へと向かうユリアンを見送る。自分は他の者が集まりそうな場所へと足を向ける]
→道具屋前─
[たた、と道を走りぬけて、大きく深呼吸をする。
道具屋の前まできて、一度、後ろを振り返った。]
………。どうにも
[ぽつ。と金色の睫毛を伏せる]
好きなものが多すぎるな。ボクは。
どうにも、…欲張りすぎて困る。
[ユーディを撫ぜた手を兄に触れた手を、
…ぎゅ、と握って、少し、困ったように笑って、
その表情を払うようにふるり。とかぶりをふって]
─道具屋─
[き。と入り口の戸を揺らす。
中に入るときの表情はいつもどおりで]
レナーテ?
[いるだろうか。と、今度は、道具屋に住む、
兄妹の兄の方の名前を呼んで入り口をくぐった。]
─白雪亭→村の通り─
[食堂の入り口に「本日臨時休業します」の貼り紙をして、重い耽った様子で通りを歩いていると、少し離れた所にエーリッヒの姿。]
あ…………。
[それに気付くと、僅かに逡巡するがすぐに明るい表情を作ると、]
おーい、エーリにいちゃーん。
[パタパタと手を振って、駆け寄る。
だが、何やらいつもと様子が違う雰囲気にこてしと首を傾げ、]
…………にいちゃん、何か、あったの?
[そう言いつつ、嫌な予感は彼女の背を這い登ってくる。]
─村の通り→ゼルの家─
[らしくない、とぼやいた声には返事はせずただくすりと笑みを零しただけで。]
あ…え、ゼル?
[ゼルの家に着けばすぐ手を離されてしまうと思ったのだが、そのまま手を引かれて。
きょとんとしたままつれていかれた部屋でタオルを渡されてもまだすぐ理解はできなかったものの、水を貯めた桶と投げられた言葉でやっと気付いて]
…うん。
ありがと、手間かけちゃってごめんね。
[出て行ってしまった彼の背に、礼を言った。]
[ギュンターは何も言わず、無言のままこちらを見つめ。
ギュンターが物事をどこまで知っているのか知らないが。
告白に驚いた様子を受けなかったのを見ると、少なくとも自分が死神憑きだった事は知っていたんだろう、とは思った。
無言に耐えかね、するりと言葉が零れ落ちる。]
知らなかった。周期の事も、死神の事も。
母さんに死神の事を聞いたら、泣いてしまって、聞けなくて……
[言い訳だ。それでも聞かなかった自分が悪いのにと。
言葉は途中で途切れ、また目が熱くなってきて、俯きは深くなる。
ごめんなさいと垂れ呟く自分の頭に、そっと何かが乗せられた。
幼子をあやすように、皺のある手で、ゆっくりと頭をなでられた。
悲しければ泣いてもいいと言われたが、首を振った。]
─ゼルの家─
[ゼルの厚意に甘えて、顔を洗い。
水に浸した手を瞼に当てて少しでも腫れないようにしばらく冷やした。]
…なにやってんだろ、あたし。
本当に迷惑ばっかりかけてるな…
[じわ、と涙がまた浮かびそうになって、慌てて首を振り。
もう一度顔を洗って借りたタオルで拭き、それを手に部屋から出た。]
─村の通り─
[歩きながら、自分の腹部に右手を当てた。それは先程ミハエルが抱きついてきた位置]
「後悔の無いように」。
……後悔だらけだな。
俺はまた約束を果たせなかった。
誰が消えても、自分が消えても。
きっと、後悔は残る。
[腹部に当てていた右手を外し、顔の右半分を覆う。自嘲的な笑みが零れた]
─村の通り─
[呟いた直後、ベッティの声に右手を顔から外して視線を向けた]
やぁベッティ。
……うん、ちょっとね。
[ベッティに向けるのは悲しげな笑み。一拍置いてから口を開いた]
──ゲルダが、消えた。
ユリアンが言うには、刈られたと。
/*
しるしがないのでまるで生き残っちゃうぜ!
みたいな素振りで表はいるが、
これであっさりボクが死んだら噴いておこう。
たぶん、エーリ兄が死んでも、ウェンが死んでも、
ユーディが死んでも、だいぶダメージだ。
逆に、レナーテについては、すでに
覚悟を決めだしているかもしれん。なんたることだ。
―自宅―
あ…ゼル。
[部屋から出ると、ゼルが頼んでいた麻酔の瓶を持って待っていて。
タオルを手渡しながら、ごめんね。と謝った。]
迷惑ばっかりかけちゃった。
みっともないとこも見せちゃったし…
でも、わがまま聞いてくれて、ありがとね。
[そう言って、申し訳なさそうに微笑んで。
それじゃ帰る、といおうとしたところで彼の表情に変化があって。
どうしたの、と問おうとしてはっと思い当たって。
なんでもないと首を振られれば、…そう。と頷いた。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新