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普通に守護者でしたね。[普通に、って]
くろねこさん、今日お休みなのかしら。
[←こいつは仕事中なのに居る]
や、勿論仕事もしてますとも、ええ。
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それに、しても。
初期縁故取った二人が赤組、て。
ほんと、泡沫系では全く避けられんな、この法則は……!
泡沫→オト狼(幼馴染)
白雪→自分狼、ブリス狼(妹分)、クレ狂信(以前拾った)
紅月→マテ狼(過去の知り合い)
白雪が一番凄絶だにぃ……。
[預かった赤子の面倒を見るために、睡眠と覚醒を繰り返す。
新たに一度、強い鉄の香りが拡がって、その更に暫く後に聞こえる足音。
赤子を抱いたまま、忍び足で部屋に近付き、拾う声は、ユリアンのもの]
[口の端を上げる。
服の内側にしまっていたナイフで人差し指の先を切り、流れる血で自身の口許を汚す]
…まだ、痛むのか。
ユーリ。
[膝を付くさまを見下ろしながら、開いていた扉を閉める]
[かけられる声に、数度、瞬く]
ダーヴ……?
うん……なんか、日毎に、悪化してるかも……って。
[答えつつ、上げた視線。
捉えたのは、不自然な紅の痕。
それが意図的になされたものなどとは、思いもよらず、瞬きの後、大きく蒼を見開いた]
悪化かぁ…。
ま、それも仕方ないといや、仕方ないか。
全然この現状、打破出来てないしなー。
[間延びした声で、何事もないかのように笑いかける]
どーした?
そんな変なものでも見たよーな顔して。
あれ?
ロートス、居ないのな。
[扉を背に立ったまま、世間話のように首を傾げる。
ローザについては、まるで一つも語らぬまま]
[間延びした声。
いつもと、変わらないような。
けれど、すぐ近くに亡骸がある状況では、それはどこか異常に思えた]
どーした、って。
お前、なんで、そんなに、落ち着いてん、だよっ。
[困惑と動揺。
違う、と、もしかして、がぐるぐると回る、回る]
……ロートス、は。
カルメンの、とこ。
ひとりに、しとくの、心配だから。
そりゃ、あらかた想像ついてたら、今更驚けない、と言うか。
[誰か、までは知らなかったけれど。
それすら知っていた、とも取れる物言い]
…ふゥん。
オオカミさんかもしれない相手のとこに相棒置いてくるなんて。
よっぽど、カーラちゃんのこと、お気に入りなんだねぇ。
[紅に汚れた口の端が、僅かに上がる]
…妬けるなぁ。
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ダーヴェ上手いなぁ。[正座してお勉強中]
狂信者の動きだ。
さて、今後キリング出来るようになるための策を弄さねば。
感覚強化やっても良いかにゃあ。
耳と鼻。鼻は無くても良いか。
とりあえずやるべき使命の認識で意思ははっきりする予定。
想像ついてた、って、なんでっ!
[元より直感と感性を重んじる質、裏を読むのは不得手。
更に、今は動転が落ち着いた思考を遮り、感情的な言葉を投げかける]
……狼かも、って。
[考えていなかった、けれど、考えられる可能性。
生じた揺らぎを諌めるように、頭痛が走り顔が歪んだ]
……そんなの、俺には、わかんねぇし。
大体、あんなの見たら、ほっとけねぇし……。
[上がる口角。続いた言葉に、す、と冷たいものが走る]
な、何だよ、その、妬けるとかって!?
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ちょっくら小話。
智狼二人。
双花聖痕。
占霊。
ここらは、今更言葉を尽くすまでもない、対存在ですが。
個人的には、守護者と狂信者は、合わせ鏡だと思っていたりする。
どちらも、『まもるもの』だしね。
相手の特性に取り込まれる事も十分に起こり得るというか、うん。
色々と、美味しい組み合わせだとおもふ。
何で、と言われても。
んー…昨日一昨日の流れからして、とか?
[曖昧な語尾を用いるも、告げる言の葉は事実]
ふゥん。ま、分かんない方が普通だろうしねぃ。
カミサマに特別扱いされてるよーなのでもなきゃさ。
ユーリは、それとは違う、か。
[確かめる響きで呟いて]
…うん?別に?
仲良きことは羨ましきかな、って、くらい?
ゲルダちゃんとエーリッヒとか。
[張り付いた笑みは取れぬまま]
流れ、から、って。
[真実の織り込まれた言葉は、虚偽の紅と絡まり混乱を生む。
紅の意を問いただせないのは、動揺故か、認める事への忌避故か]
カミサマの、特別、扱い。
[呟きが思い起こさせるのは、目覚めの夢。
蒼が困惑を強めて彷徨う]
……べ、別に、そういうんじゃねぇよっ!
けど……けど、ほっとけねぇ、し。
約束もあるから、護んなきゃ、って思ってるだけだっつの……!
そー言えば。ブリジットさんと旦那さんにも妬けたけど。
もう、ブリジットさん、いないしね。
遺った絆は、この子だけ、っと。
[指先で頬を突けば、柔らかな感触。
固まりかけの血液が、まるで傷口のようにその場所に残った。
漸くに足を動かして、寝台の側へ。そこに赤子を寝かせる]
…約束?
[膝を折れば、好み纏う紅の色彩が揺れる。
惑う蒼を愉しそうに覗き込み。
殊更に軽い口調で尋ねる]
ユーリには、護る力、あるの?
[クロエの遺体をどうしたものかと考えていると、気付いたらしい自衛団員がこちらを伺っていた]
[簡単にいきさつを話し、遺体の処遇について尋ねる]
[返るのは心無い言葉。全てが終わるまで関わる気はない、と。
疑われ、殺されたものに同情はしない、と。
遺体を埋葬したければ狼を探せ、と]
……お前らがこうなるように仕向けたんだろうが!
[吼えるような声。だけどそれは一言だけで]
[軽く舌打ちをして彼らに背を向けた]
[クロエの遺体を野晒しにしておくわけにはいかない。
一度そのまま抱えようとして、まだ血が乾いていないのに気付いて
集会場に戻って毛布を取ってくると、それでクロエを包んで彼女が使っていた部屋に運んで]
[戻ってくると今度は血で染まった筏を洗う。
ほとんどは既に筏の隙間から河へと落ちていたけれど]
[河から水を汲んで、流して]
[消えていく痕跡に何も言わず作業を続けて]
[気が付いた時にはだいぶ遅い時間になっていた]
―外→二階・自室―
[部屋に戻ってベッドに横になると気が抜けたように大きく息を吐いた]
…まったく、勘弁してくれ、って。
[濃い血の匂い。
昨日から何度も嗅いだ匂い。
それに耐えるのは少しばかり辛くて]
[それでもまだ「自制心」が働いている自分に、少しだけ*笑った*]
[赤子の頬に移る紅。
言葉にならない不安は過ぎるけれど、手を伸ばせない]
約束。
曲、教えるって。
だから……。
[覗き込む、紅。
何故か、見返せない。
疼くような痛みは、何を訴えるのか、定かでなく]
……もしも、ある、って、言ったら。
何だってんだ、よ。
[掠れた声で、小さく、呟いた]
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