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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が5名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、囁き狂人が1名、智狼が2名いるようだ。
[SNSを眺めているうちに欠伸が零れ始め、少しうとうとし始めた時のこと。
机に肘をつき、上向きにした手の上に顎を乗せてうつらうつらと舟を漕いで、その揺れで肘が机から外れ、ガクンと腕ごと顎が下がった。
その勢いで目が覚め、落ち切る前に顔を持ち上げた姿で短く息を飲む。
その際に見開いた目に映ったのは、今まで見たことも無い光景だった]
────………あ?
…あれ。
なんだ、ここ。
[目の前にあったはずのモニタは無く、椅子には座っていたものの、それはいつも使っているデスクチェアではなく、古めかしい木製の椅子で。
室内ではあったが、まるで見たことも無い部屋に居ることに気付き、ぽつりと声を漏らした]
[素のままでコメントしないのは、リアル透けを防ぐ為。
その為文面を考えるのに時間が余計にかかるのもいつものことで。
キーを押すか押さないかと言った所で、それは起きた。]
…………は?
[そこにあったはずのキーボードはおろか、机も椅子も消えうせて。
何もないところを押そうとしている間抜けなポーズで、見知らぬ場所に突っ立っていた。]
―回想―
[メッセージを送信した後、来ていた霧についての情報を送ってくれた友人に返信して。
食事を食べた後、再度確認すると返信がある。再度返信]
To:ichinino
日記を消したのは別件です。
少し身の回りの整理というか。
ありがとうございます。でも暫く、恋は良いかな。
久しぶりの村で、ご一緒出来て嬉しいです。
もちろん、内緒で(笑)
エピで笑い話にしましょう。
エントリーした人が全員霧だとしたら、やっぱりバグでしょうか。
困ったものですね。
国主もそのうち気付くとは思いますが。
[その後、食器の片付けや雑用をはじめていた]
[grungeから返って来たレスを見て、可愛い可愛いと一人勝手に盛り上がってから、参考書を片付けようと椅子を回した。
ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる
回転が止まらない。どういうこと?
気分が悪くなって、振り落とされそうになりながら立ち上がった]
……誰っ!?
[場所の異変よりも先に、人がいることに驚いて声が出た]
[それはパソコンを消そうとした時だった。
眩暈に似たような感覚を覚え、裕樹は額を押さえて目を閉じる。
それは一瞬のようでもあり、長く続いたようでもあった。
次に目を開けた時、そこは知らない場所。
つい今まで居た、自分の部屋ではなく]
……は?
[人の姿、それにこの場所。
意味がわからず、呆然とした声が零れ落ちた]
[携帯片手に瞬き。数秒経過]
……えー、何コレ。
このコンビニいつからこんな品揃え悪くなったの。
というか品物自体ねーじゃん。
むしろどう見ても民家っぽいです本当に……
……え?あれ?もしかしてコレ、やっちゃったパターン?
いやいやいや、コンビニと間違えて不法侵入とか前代未聞過ぎるっしょマジで。
違うんです悪気はないんスよ……!
[誰に言っているのか。
周囲に目を向けるにはもう暫くかかりそうだ**]
[青い上下のトレーニングウェアと言う部屋着の姿で、見知らぬ室内をあちらこちら見回す。
古めかしくも見える、レトロな室内。
明らかに自分の部屋では無かった]
なんだよ、これ……。
夢、にしちゃ、やけにリアルだ。
[そもそも転寝から目覚めたばかりのはずであり、夢にしてははっきりとしすぎている。
窓の傍に寄り外を見てみると、やはり全く知らない場所であった。
空は曇天、陽が差す気配も無く、今何時なのかもはっきりしない]
…わっけ、わかんね…。
[右手を頭に伸ばし、混乱をどうにか沈めようと髪をくしゃりと握る。
ループする思考を引き戻したのは、突然上がった声>>5だった。
驚くようにしてそちらを凝視する]
え、ちょ…何だこれ。
て…誰、って。
こっちこそ、聞きたいんだけど。
[自室とはまったく違う、古びた木造の部屋。
何でこんなとこに居るんだかと混乱してるとこに聴こえた声>>5に、そちらを見るより先に困惑したままの声を返した。]
村に入ったものが、霧に巻かれている、でいいんじゃないのか大げさな。
しかし、それをまさか公にする訳にもいかぬし。
秘密、と言ってしまったことだし、黙っていよう。
[うんうん、と頷くと、再び自ホームに戻り、yuyuからの返信を読む。]
なんて返信したものかな……。あー、仕事のときならぺらぺら喋れるのだが。
ショックでyuyu氏、人狼引退!なんてことにはなりそうにないから、それはいいのだけど。
[返信フォームを開いて、うーんうーんと唸りながらパジャマに手を伸ばす。
自作のパジャマには「さあ、ショータイムだ」という台詞が大きく刺繍されている。
携帯電話の充電が終わったことに気づいて、充電器から携帯電話をひっこぬき、腕にはまったままの針山を片付けようと裁縫箱をつかんで]
……ぬ?
[ふと顔を上げると、自分の部屋では無かった。
どこか知らぬところに、裁縫箱をつかんだまま座り込んでいる自分がいた。
「さあ、ショータイムだ」
膝の上のパジャマが、これは現実だと言っているようで、なんだか生々しい。]
んー……、飲み物買いに行くかなぁ。
[椅子の背もたれをぎしりと鳴らし、背骨をうんとしならせる。
ごきごきと首を傾け、そして立ち上がり、部屋の扉を開ける。
いつもながらに母親が見ているサスペンスドラマの音が流れるはずだった。]
―――……
[後ろ手に閉めたはずの、ドアノブの感覚はまるで無かったかのように消え去って、間抜けな顔でぼんやりと立ち尽くす。]
[扉を開けるとそこは異世界でした。まる。
帰るその扉すらも見当たらなくて、ギギギと音が鳴りそうなほど機械的な動作で、後ろを振り向いた。]
…………
…………………。
どゆこと?
[誰にともなく、呟いた。]
[誰、とか、そんな声を聞くけれど、すぐには反応できない。
というより、完璧に混乱状態だった。
ただ、声がする方へと視線をやる。
その顔を見回して、――そこにオフ会で会った人がいてもさすがにすぐには反応できない。
誰、とか、何、とか。
現実的にはありえない状況に、軽く首を振った]
……俺、疲れてるんだな。幻覚とか。
[確かに体力も落ちているし疲れが無いとは言えないから、
一番合理的な答えを導きだして、困ったように笑った。
それから、周りへと視線を向け直す。
幻覚にしては妙に生々しいと、現実味を覚えて愕然とするのはもうあと少し先の話**]
――…えっ、すいません違います!!
[>>5
声に驚いて背を伸ばし、両手を上げた。
痴漢じゃないですのアピールである。
電車通学や通勤の男には必須スキルだと思っていた。]
…………………あ、いやあの、どちら様でしょうか…?
[お伺いを立てるといわんばかりに、見上げた。]
[人の気配は凝視した女性以外にもあり、順繰りにそちらへと視線を流していく。
見知らぬ顔ばかりで、皆、何がどうなっているのか分からない様子のようだった。
混乱ばかりが先を進んで行く]
……誰か、今の状況把握出来てる奴、居るか?
[無理だと思うが、一応問いかけてみた。
見知らぬ者達ばかりだったが、知る者が居るならその話を聞く価値はあるだろうと考えてのこと。
周囲を見回す傍ら、部屋の片隅に少し型の古いパソコンが置かれているのが目に入る。
視認すると、しばしそちらを訝しげに見詰めていた]
なるほど、モモさんですか…
俺はアズマってモンで、………
[>>12
神妙にうなずき、腕を組んで。]
…………。
………いやそうじゃなくて。
っていうか、何なんですか、これ…
何か新手の宇宙人の仕業…?
それとも選ばれた勇者…?
っつーか、マジで何なんだ、どーゆーことなの…。
[だんだんと小さくなる語尾、そして
片手で額を押さえつつ、その場にしゃがみこんだ。**]
ここは…どこ?
私は…… いや、自分のことは覚えている……。
[周囲にいる、知らない顔を眺めていく。11人であっているだろうか。
こいつも知らない。このこも知らない。誰も知らない。
夢に自分の見たことも無い人が、こんなにくっきりと出てくるのだろうか?少なくとも葉子は経験したことが無い。]
なんだ、これは……。
[ふと、部屋の隅に設置してあるパソコンのモニターの明かりに気づき、裁縫箱とパジャマを片手にひっかけ、ふらふらとそちらへ向かう。]
[ふと周りを見れば、聴こえた声以外にも何人か居るのが見えて。
それぞれ程度は違えど、現状把握できていないように見えた。
自分自身何がおきているのかはさっぱり解らないが混乱したままじゃまずいとは思い。
部屋の中に視線をめぐらせたままで、ふと。]
…なんか、集会場みてぇ。
[ぼそり、無意識に小さくつぶやいた。]
[モニターを覗き込もうとしたところに、訪ねるような声が聞こえ>>17]
わからない……。
わからない、が……。
[ぼんやりと答えを返しながら、モニターを見つめていた。]
……そこの。
集会場、なのかもしれないぞ、本当に……。
[モニターから目を離さない、離せないまま、耳にした小さなつぶやき>>20に、まるで独り言のように返事を返した。]
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