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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が4名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、聖痕者が2名、狂信者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。
皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
―屋敷/エントランスホール―
[玄関の扉を開ける。
そこにあったのは予想していた通りの人物>>0:169の姿で]
ナターリエ君。
[ベールの無い頭、跳ねた後ろ髪、震えている風に揺れる足元。
それらを目にし、眉を寄せ、何か言いたげにしたが]
とりあえず入りたまえ。
[小さな溜息と共に、入室を促す]
―屋敷前―
[ドアを開けて玄関で迎えてくれた中にライヒアルトの姿があり、内心で嬉しそうに表情には出さず微笑んで、寒さにひきつりそうなのはなんとか堪えていた]
こんにちは、挨拶が遅くなりもうしわけありません。
[一緒に来ていた家人がいたならばそちらには特に深く礼を。
後ろ髪がはねていることには…、本人は気づいていなかったが、礼をしたときに皆には気づかれただろうか。
家の中へと招かれるまでは屋敷の前で待ち、招かれて初めて玄関の中へと足を踏み入れた]
すみません、お邪魔いたします。
― 広間 ―
人増えた?
[広間から聞こえる声が、出てゆく前よりずっと多い。
中に入ると女性ばかりが増えていたので、何となく気後れするように、入ってすぐ立ち止まってしまう]
……ども。
[小声で挨拶だけはして、テーブルに置かれたままの紅茶のカップをチラチラと見る]
─ →広間 ─
[紅茶の準備を整えて、広間へと戻る。
賑やかな声からある程度の想像はついていたが、そこに揃っていたのは見知った面々だった]
……これはまた、賑やかなことで。
カップ多目に出しといて、正解だったかな。
というわけで、お茶飲む人ー?
お代わりと、淹れなおしも、あり。
[口調はつとめて軽いものを維持するが。
視線は落ち着かない様子で時折、窓の向こうへと投げられた]
[ひらり、はらり。
空から舞い落ちる六花が視界を過る。
鍛冶場からギュンターの屋敷にたどりつく頃には
風と雪の勢いがじわりじわりと増していた]
は、……。
[冷たい風が喉に染みる。
外套の襟を立てて口許を覆ったまま
ナターリエからやや遅れて屋敷の扉を叩く。
再訪を伝えてある事と外で待つは辛い天候となっていることもあり
家人の出迎えを待たずに扉を開けて中へと身体を滑り込ませた]
あ、ナタお姉ちゃん!
いらっしゃい、寒くない?
[広間から玄関へと続く扉から顔を覗かせ、
姿が見えた人>>2に、笑顔で訊ねて。]
あ。あ。
エリお兄ちゃん、あたしお代わり欲しい!
[聞こえてきた声>>4に振り向くと、紅茶のお代わりを要求した。]
あ、はいはいはい。
あたしもエリちゃんのお茶欲しいな!
あれ、ユリちゃんもきてたんだ。どうしたの?
[エーリッヒにしゅたっと手を挙げたあと。
入り口で立ち止まってる見知った顔に、首をかしげながら声をかけた]
―屋敷/エントランスホール―
[ナターリエが中に入った>>2のを確認してから、扉を閉める]
遅くなるのは仕方ないとして、だ。
身支度を整えてから来るように、と言ったはずだが。
……とりあえずその髪を何とかしたまえ。
[言いながら取り出す櫛と手鏡。
常備しているそれは自分用の筈だったが、近年では彼女の為に使うことの方が多かった。
その後から鍛冶師の青年>>6が姿を見せれば、邪魔にならぬよう横に退いた]
[旅人は水の流れる音が聞こえてくることに気付いた。どうやら教えられた屋敷に近づいているのは確かなようだ]
[やがて、急流にかかる橋が旅人の視界に入る]
いやはや、本物の吊り橋だねえ。
[恐る恐る、旅人は橋を渡る。空はますます暗く、どこか遠くで鳥の群れが追い立てられるように飛び去っていく羽音が聞こえた]
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