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次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、修道士 ライヒアルト、デザイナー ヘルムート、薬師 ゼルギウス、加工師 ゲルダ、行商人 イレーネ、元歌姫 エルザ、伝承学者 オトフリート、宿屋の息子 フォルカー、彫刻家 アーベル、洗濯女 クロエ、店番 ベアトリーチェ の 11 名。
─ 宿 ─
[力のない声>>1:321に、おや? と思うものの。
紅茶を配り歩く様子>>1:331に、とりあえず突っ込みは入れなかった]
……に、しても。
これは、違う意味でこっちいた方がいいかねぇ……。
[元々、事故対応のために出てきている心算ではあったのだが。
この状況ではこちらで大人しくしているべきか、と。
考えたのは、そんな事だった]
─ 自宅 ─
[黒曜で出来た小さな鏡は、漆黒を映す。
それは緋を吸い込んだ部分から、揺らいでいく。
その揺らぎの中心に指を這わせて。]
───…、
我が、思い望む者の真実を顕さん
其の代償は我が血 我が命
─其の身に映し 示し給え。
[腕から血を流したまま、母から習った言の葉を紡ぎ。
口を噤むと、鏡の揺らぎが更に増していって。
黒が、真白に変わるのを見た。]
……ぁ…、
[白は人である証だと、母から聞いていた。
良かった、と安堵して知らず殺していた息を吐こうとして。
途端、くらりとした目眩と共に身体から力が抜けるのを感じた。]
─ 宿屋 ─
だって、それが僕の日常だから。
[リズの言葉>>0には瞼を落として口許に微笑を浮かべながら言う。
デザインの仕事も、祖父に言われて始めたこと。
それをやるのが当たり前となるのに然程時間は掛からず。
他への興味が薄いこともあって、そればかりをやるようになっていた]
[それからしばらくは紅茶の相伴に与り、クッキーも平らげた後に宿屋を辞すこととなる。
帰りの移動の最中も、考えるのはやはり、デザインのことばかり*だった*]
[クロエが椅子に座る>>1;325のを見、次いでエリザの方も>>1:332気づいたようで。頭をさげられれば緩く首を振った。
彼女の胸中は知る由も無いが、..からしてみれば、彼女は普通の女でしかなく。彼女を見る目に何が混ざる事もなければ、対応も他とさほど変わりがなかった。]
―宿―
何にせよ、あまり動かない方が良いとは思うけど。
自由にしていいって言っていたけど容疑者には変わらないんだもの。
村の中でだって何て言われてるかわからないし。
[そういう目に晒されるのは気分がよくないはずだ。
村の住人でない人間ならなおのこと。]
みんなで此処にいる方が安全なんじゃないかな。
幸い、此処は宿だしね。
[紅茶を配るフォルカーに礼を言って受け取って。
ため息をついた。何か事件でもない限りは動かないつもり。**]
……っ、
[倒れるのは嫌だ、と咄嗟に文机に手を伸ばして。
それでも崩れる体を支えきれず、その場に座り込んだ。
この目眩もふらつきも、腕を切ったせいではないのは知っている。
力を使う代償、それは紡いだ言の葉の通りだからこうなるのも予測はできていた。
それよりも、早く今の結果を皆に伝えなくてはと立とうとして腕を伝うままの紅を見て。]
…止血だけはしていかなきゃな。
[心配するだろう顔を思い浮かべ、呟いた。]
― 宿 ―
失敗しちゃった。
[心配そうな洗濯女>>1に笑う余裕もあった。
一通り配り終わると、少女>>1:327の疑問に首を傾げた]
どうだろう。
団長さん、普通にしてていいって言ってたしね。
[仕事をすれば話しかけても気がつかず、篭りっぱなしになる人だと知っていたから、あまり気になるようではなかった。
御伽噺の話は出来ても、まだ実感が追いついていない。
だからその程度にしか感じられていなかった]
─ 宿 ─
[ざっと佇んで見て、おおよその人間関係は把握したつもりだった。
細かな唇の動きを知るには限界もあり、秘密を零すような者も見当たらなかった。
この状態で誰か一人殺さなければならない。
厄介だな、とは胸中で。
オトフリートの唇が動く様子>>2が見えたが、こちらはどうすべきか少し迷った。
少なくとも、獲物は持って来なければならない。
一度教会に戻る必要はあるだろう。]
……あ。
[そういえばと鏡を見ると、先まで白を映していた鏡面は既に元の漆黒に戻っていた。
たった一度でふらついてしまった自分では、続けて見ることなど出来るわけもなく。
ふる、と頭を振って鏡に手を伸ばすと、いつものように銀の鎖を首にかけて服の中へとしまい込んだ。]
─ 宿 ─
……ま、とりあえず、今日のところは大人しくしとくか……。
[色々と起きて疲れた、というのも少なからずあるから、こう言って]
フォルカーくーん。
昨日、帰りがけに言っといたとは思うけど、部屋、空いてる?
とりあえず、しばらくこっちに厄介になるよー。
[後で、戸締り確認と図鑑取りには行かないと、と思いながら。
軽い口調で、そう呼びかけた。**]
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