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青年 アーベル に 1人が投票した。
職人見習い ユリアン に 1人が投票した。
召使い ユーディット に 8人が投票した。
召使い ユーディット は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、小説家 ブリジット、青年 アーベル、研究生 エーリッヒ、職人見習い ユリアン、少女 ベアトリーチェ、ランプ屋 イレーネ、教師 オトフリート、少年 ティル、シスター ナターリエ の 9 名。
[――どうしてだと思う?
イレーネに返したのは、問いだった。
眉は下がり、口端は上がる。笑んでいるのに、泣いているよう。]
ごめんね?
わからないよね。
少し、頭、冷やして来る。
[近付く足音を耳にしてか、続けるのが辛かったのか、強引に会話を切り上げ、ブリジットは踵を返して、その姿は、夜闇の中に消える。
*周囲の気温は低く、酷く、寒かった。*]
─中央部:廃墟へ向かう道─
[その場に残るてぃるに見送られ、
少女は床に転がってしまった球体を再起動させて
その場を駆け出し…猫がスピードをあわせてやってくるだろうか?]
[素足のまま駆け出したから
両足の裏には痛々しく血もにじむだろうけど
少女は頓着せず、廃墟へ向かう。]
[ユリアンたちが建物に戻ろうとしたのならば
すれ違ってしまうかも*しれない*]
─中央部・廃墟群─
[廃ビルの上で、ぱき、と乾いた音が大気に響く]
ん、あま。
[零れる呟き。
音の源は、イレーネにもらったチョコレート。
甘さを口の中で転がしつつ、ぼんやりと物思いに耽る。
状況からすれば相当に無防備なのだが、その実、防御手段は確りと『張り詰めている』と。
右手首の朱の紋様が見える程に緩んだ糸が物語り]
[話が一区切りした後、どこからともなく現れたスタッフがユーディットを『回収』して行くのを見送り。
イレーネを促して、建物まで戻って休息を取った。
それでも、色々と思うところがあってか、やはり眠りは浅く早朝に目は覚めて。
食事を用意して(やっぱり心配なのかイレーネの分も一緒に)済ませると、外に出ていた。
出る前に広間に寄って端末を覗き、付け加えられていた文言と、
『Judith=Kruger:Niederlage』
の表示に]
……悪趣味。
[と、呟いていたりもしたのだが]
−東部・湿地帯−
[――ぱちゃり。
湿り気のある空気に、泥濘んだ地面。
一度は建物に戻ったが、それはあくまで「確認」のためで。
その姿は、そう長く其処には無かった。
点在する木の幹に凭れかかり、スニーカーに着いた泥を払うも、その場しのぎにしかならなさそうだった。
顔を上げる。
空は、灰色がかっている。]
にしても、だ。
[幾つかの、違和感。
昨夜、戦っているのはユーディットとオトフリートと聞かされていたのに。
実際に対峙していたのは、真紅の姿]
……なんか、前に聞いたような聞かなかったような気はするが。
[影を使い、暗殺や諜報の仕事をこなす人物。
その仕事場で、紅い人影を見かけた、という噂。
さして気に止めてもいなかったそれがふと、思い出され……それが、昨夜のアレだとすれば、その辺りは理解できるのだが]
……まるで、見てわかった、って物言いだったよな、アレ。
[ぱきり。
また、乾いた音]
―中央部・廃墟群―
[風に吹かれながら手元の端末を叩く。
広間の端末から拾い上げたデータ。昨夜チラリとモニターに映った勝負の敗者はユーディットだったらしい]
紅い女…紅?
影と紅、ねぇ。
[ふと一人の人物が思い出される。
彼の身を護った影。掠めた紅。
だが両者を結びつける情報まではまだ手に入っておらず]
注意だけはしておくか。
[それよりも今は頭痛の種があるわけで]
どこまで信用していいのだろうか。
お姫様の中の「もう一人」は。
『注意はした方がいい。だがそれも含めて「お姫様」になる』
簡単に言ってくれるよね。
[端末の中の文字に向けて苦笑する。
と、向きの変わった風に自分以外の気配を感じて]
おっと。
[手早く端末を操作。ポケットに仕舞って、背の低いビルディングの跡地から周囲を見回した]
ま、なんにしろ。
……障害になるなら、ぶち破るのみ。
[小さく呟いて。
口の中の甘さが溶けた所で、感じた気配に、短く声を上げる]
……ま、『用事』があるなら、向こうから来るだろ。
[小さく呟いて、もう一欠片、口の中へ。
甘さが心地よい]
さて……俺は俺で、どうするか。
確認を取るか否か。
[わざと流されたと思しき声にクッと哂う]
まあ彼なら。
いきなり来ることもない、と思えるか。
[そのままビルの端から外へと足を踏み出す。
落下は着地の直前で緩やかなものとなり、僅かに浮いたまま声の方へと移動していった]
[近づく気配に、すい、と細くなる蒼。
周辺は、今はあらゆる意味で『自分の空間』。
何か事あればいくらでも対処できるから、と余裕は崩さず]
よう、散歩か?
[近づく気配にかける声は、軽く。
左手の、半分ほどになった包みと合わせても、妙に日常的なものを感じさせるやも知れず]
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