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キリル に 4人が投票した。
レイス に 1人が投票した。
ユーリー に 1人が投票した。
キリル は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、 レイス が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、 カチューシャ、 ロラン、 ミハイル、 ユーリー の 4 名。
キリル!!!
[ガシャン!と、大きな音を立て。
銃声に弾かれるように車椅子を跳ね飛ばし、幼馴染の前に。
風の如くの速さで、身体ごと割り込んだ。
身のこなしは常軌を逸しているように見えるかもしれず。
その身に、銃弾を受ける為。
キリルを――殺させない、為。
だが、それはうまくはいかなかった。
ロランの体を掠る銃弾は、それを遮る事出来ず
ただ、土の上にどさりと落ちる。
倒れた車椅子が、カラカラと車輪回る音をたてる。
赤く少し欠け始めた月が、影を、落とした]
[兄貴を本気で襲うつもりではなかった。
ただ、本気で引っ叩いてやるつもりだった。
星浮かび始める空に、未だ紅い月は見えていない。
ざわりと本能が騒ぐけれども、未だ理性呑まれているわけでもなく]
────…そうだね。隠れて、いるから、
[走り出す前、仲間へ向けた小さな囁きの声。
それらも全ては、一発の銃弾にのまれて消えた]
[その視界も、すぐに暗闇に閉ざされる。
優しい囁き声も、もう耳に届かなくなる。
イヴァンの育てた花の中に沈みゆく、
それを自覚することは、もう*なかった*]
あなたは悪くない。
[悔やんでいたことを知っている。
人を殺したことも。
それでも、聞こえないのがわかっていて、囁いた]
『悪くない』
[意識は、ふつりとまた途絶えて]
キリル、キリル…――ッ!!
[土の上、腕だけで這ってキリルへと近寄る。
横たわる彼女の横、目を見開いて見下ろした。
まだ、暖かい]
いやだ、キリル……!!
キリル…やだ、ッッ嫌だ…ッ
[叫ぶ、吼える。
その手を両手で包み、自分の額に当てた]
[キリルの元へ這い寄るロランの姿>>3を、ただただ…見下ろしていた。
この手では、キリルを殺したこの手では…ロランを支えてキリルの元へ運んでやることなんか出来るはずもなく。
歯を食いしばり、その光景を目に焼き付けることしか…。]
これで、…終わりだ。
[憎まれても罵られてもいい。
……これが自分なりの答えだった。
どうして人狼は、人と同じような姿をし、同じ言葉を操るのだろう。
時に、恋情や友情さえ芽生えて。
全く別の生き物として、自分たちが動物を喰らうのと同じように、人を捕食する物として存在したのなら、…互いにこんな思いをしなくて済んだのかもしれないのに。]
[視覚も聴覚も意識も全て目の前の彼女に注いでいたから、視界の外で構えられた猟銃に気付けなかった。
振り上げられた手は、紛れもない人の手。
そこに殺意が無いことなんて分かっていたのに。]
え、
[叫ぶ声。倒れる音。それらを掻き消す程の大きな音。
でも僕が目を瞠ったのは、そんな物たちが理由ではなくて、たった一つ――]
[散った赤色は、とてもささやかなものだった。
少し生意気な、可愛い妹。
もう少しで手が届きそうな所で、崩れ落ちた。黄色い海へ沈んで行く。]
キリ ル……?
[傍に寄るロラン。遅れて慟哭が聞こえる。
感覚器から伝わる情報を受け止められずに、僕は呆然と立ち尽くしていた。]
[レイスはどんな顔で自分を見ていただろうか。
呆然とした顔か、憎しみの籠った顔か…。
どんな顔を向けられても仕方がない。
例え暴力を振るわれても、抗うつもりはなかった。
しばらくの後、キリルとロランの元へ行き、動かなくなったキリルを抱き上げた。
ここでもまた、何か浴びせられたかもしれないが譲ることはなく。]
イヴァンの所へ連れてく。…いいよな?
[篝火の前で食事をした晩の仲睦まじい二人の様子が思い出され、口を引き結び、ぐっと堪えた。
そのまま、イヴァンの眠る場所へと歩きだした。**]
――っ、 きり、る……っ
[銃声が響いた。
ロランの悲鳴と、車椅子が倒れるが聞こえる。
なにかが――キリルが、倒れる音が聞こえて。
とっさに駆け出し、胸元に赤い花を咲かせて倒れるキリルと、その近くによろうとするロランが見えた]
あ…、あぁ……キリル……っ
[キリルの傍によろうとした足が止まる。
嘆くロランと、もう起き上がる事はないキリルを見つめていた。
幼馴染二人の姿にきつく手を握り締めて。
ミハイルがキリルを運んで行くまで、その場に立ち尽くして、いた**]
[ぼたぼたと開いた目から涙が落ちる。
彼女の手を握ったまま、ずっとそうしていたけれど。
ミハイルが彼女を連れて行くと歩みを寄せる。
ぎぎ、と、音がなるほどゆっくり顔をあげた。
ふるふると頭を横にふる。
ぶんぶんと、ふる]
やだ、連れていかないで……
いやだよ、ミハイル…ッ!
[ミハイルの足に縋りついて、懇願した。
苦い顔をするだろうか。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔は、彼を責める色は無く。
ただ子供のように泣きじゃくり、手を伸ばす]
[いくらか問答があったかもしれない。
だが、イヴァンの所へと言われれば手は力無く落ち、
それを留める事はできない。
キリルが、イヴァンの事をどんなに想っていたか、
知って居るから。
土を握り、追う事出来ずその背を見送る。
カラカラと鳴っていた車椅子へと、赤い月の光が注いだ]
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