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少女 アナ を 1人が心の中で指差しました。
騎士 ゲルハルト を 1人が心の中で指差しました。
青年 クルト を 1人が心の中で指差しました。
旅人 ルイ を 2人が心の中で指差しました。
村娘 マルガレーテ を 1人が心の中で指差しました。
医者 ヴェルナー を 2人が心の中で指差しました。
旅人 ルイ は人々の意思により処断されたのです……。
次の日の朝、仕立て屋 イゾルデ が無残な姿で発見されました。
今、ここにいるのは、少女 アナ、騎士 ゲルハルト、青年 クルト、旅芸人 ツィンカ、村娘 マルガレーテ、医者 ヴェルナー の全部で 6 人かしら。
そーゆー問題かよっ!
[撫で心地が、という言葉に、むぅ、とむくれる]
『ああ、マリオンの髪の手触りは中々なのは確かだねぇ』
[一方の木の葉色は呑気にこんな事を言って。
言葉を詰まらせる様子に、また首を傾げた]
[放った呪は、仕立て屋の青年の足元へ。
ぽっかりと開いた虹色の穴が、青年を飲み込んだ。
穴の輝きと共に青年の姿は消えて、光らぬ茸の輪が残る。]
そーゆー問題なのだよっ!
[きっぱり胸を逸らして言い切った。
ミステルの同意にはうんうんと頷きつつも。
首を傾げたのは気付かないふりで]
お?おおぅっ!
泉の向こうで金色が光っておるのだよっ!?
[それがおそらく宴への招待を示すのだろうと。
また新たな人影が来ることを期待するように首を*きょろりと*]
『……って。
ちょ、ギール、そこまでっ……』
[不意に聞こえた『声』に、木の葉色はぎょっとしたよに水鏡を見やる]
……やっぱ、心配なってきたなぁ……。
[同じく、『声』を捉えた少年も、ちょっととおいめ]
[ひゅん。
辺りが金色にまみれれば、茸の上の影もくっきりと写り。
やがて光の輪になって妖精の周りへと飛び回る]
あ。
[またも、辺りが光る事よりも、見えてしまった事に声が漏れて]
や、それ、絶対ちげえっ!
[妙に力を入れて否定しつつ。
水鏡から金色が見えたなら、そちらへぱたぱたと駆け寄る。
木の葉色は、少年の肩の上で空を仰ぎ]
『……お疲れ様。
頑張れ、同士』
[なんて呟きを、苦笑と共にこぼした]
…あ。
『…らら』
[くん、と引かれるような感覚。
瞬きの間に視界を埋めるのは青から銀へと様変わり]
[離れていた筈の青は、何時しか定位置の肩の上]
……まあ、役目は終わって居たし。
『まあ、ね?』
[青が零す『声』は周囲を気にすることも無く、
可聴範囲で放たれる]
[最後に見ていたのは覗き上げたアナの顔。
不意にそれがゆらりと揺れ、視界は曖昧な空間に支配される]
…んお?
[揺れる空間が視せたのは、月と同じ輝きを持つ人物が消える様。
けれど直ぐにそれはいつもとは異なる感覚と景色を作り為した]
[気付いた時に目の前に広がったのは、先程の光景とは異なるもの]
……あっは、招待に与ったみたいだね。
[赤い茸の上で歓迎の踊りを披露する妖精達。
想像していた以上の数の妖精がそこには居た。
来てみたいと望んだ場所、自然に嬉しげな笑みが浮かぶ]
わっと。
[回数重ねて慣れてはきたけど、やはり少しは驚いた。
眩しい光に目をつむり、再び開くとその先で]
…ずるいや。
[悔しそうに呟いたのは、昔とまったく同じもの]
[ひゅん。ぱ。
光の輪は辺りの月の力を吸い、闇にへと消えた]
うーん…誰?
[ぽつ、と呟くも、ふと]
ルイさん…と、イゾルデ…?
が、宴、に?
そういや、僕が妖精に近いってどう言う……。
[どう言うこと?と共に来たルイに訊ねようとして。
聞き覚えの無い、あの時聞いた声を聞く]
……あ、あの時の声。
[青に指を差して瞳を瞬いた]
[水鏡の向こう、消えた姿を確かめて。
それから、改めて周囲を見回せば、見知った姿が目に入る]
イゾルデにーちゃんに、ルイさんかぁ。
『あちらの、月の君は、王のご招待のようだね。
……ほんとに、はしゃいでらっしゃることで』
[喜色満面の王の様子に、木の葉色はため息ひとつ]
『うん。詩人のおにーちゃんと、服のおにーちゃんをご招待できたぁっ!!』
[皆の傍に飛んでいくと、クルトの悔しそうな声がする。]
『ごめんね…もっと一度に沢山ご招待できればいいのに。』
[しょんぼりと答えた。]
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