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双生児 奏 を 3人が心の中で指差しました。
お嬢様 涼 を 1人が心の中で指差しました。
双生児 奏 は人々の意思により処断されたのです……。
今日は犠牲者がいないようでした。運が良かったのか、それともただの気まぐれでしょうか?
そして、長い夜は明けました。
穏やかな光が差し込んできます。
[電流の流れるスタンガンは、
音を立てながら相手の身体を突き抜けたようで。
でも一瞬だけ怯んだ体から繰り出された刃(やいば)に、
僕は避け切れずに幾許かの衝撃を受ける。]
っ、ryou!
[それでも深い傷を受けなかったのは、
同時にryouが放り投げたタオルのお陰だろう。
しかし次の瞬間、空気を切り裂いていた刃は、
目隠しを施した彼女へと向かっていて。
僕は力の限り、彼女の名を、呼んだ。]
[奏が後ろへと飛び。
距離は離れ、ナイフが拾える位置まで近付く。
けれどその先には涼が駆け込んで来るのが見える]
くっ!
[元々拾う仕草がフェイントだったこともあり、床を蹴る方向を変えることは間に合った。
結果ナイフを拾うことはなく、奏に詰め寄る涼の斜め後ろに一旦留まる]
貴方に同じことを求めてるわけじゃない。
出来うる限りそう在りたいと言うアタシの決意だ。
[晴美の仕掛けにかかる奏に、少し肩で息をしながら言い返し。
右手で左肩を押さえながら涼の動きを見やる。
奏の視界を遮ったタオルが舞う中、全ての決着がつこうとしていた]
[一瞬動きの止まった奏、視界の端には晴美の姿が見える無事であろうか?
ナイフが刺さる確かな感触が手元に伝わる]
さよなら…、ごめんねHALも…殺すことになって……。
[呟きナイフをさしたままそのまま壁に打ち付けるように押し込んだ]
もう…全部…終わりに…。
[かなり動き回っていたために体力は底を尽きかけていた。
晴美に向う刃にも、涼に向う刃にも、割って入ることは出来なかった。
左手に巻きつけられていたテグスが解け、床に落ちる。
先の負傷やテグスによる締め付けにより、左手はほとんど動かなくなっていた]
けーちゃん、ryou…!
[名を呼び、近くに駆け寄るのが精一杯。
その間にも、涼の動きは止まらず、奏を壁に縫い止めるかのようにナイフを打ち込んでいた]
!? ゴプッ……がはっ
[ビタッと止まる爪。その僅かな隙を涼は見逃さず、ボクの胸に深々とナイフが刺さる。
そのまま、勢いのまま壁に打ち付けられ、ナイフは胸骨を貫通し、心臓を貫く。
口からあふれ出す血は、涼にも降り注ぐだろうか。
急速に血を失い、意識は闇に落ちてく。
…………だが、まだ死ぬわけにはいかない。
震える手に残り少ない力を込める。
そして、鋭い爪の生えたそれを涼の頭の上まで持ってくると、]
…………ご、めん、ね。あかね、こ、さん。
[そう言ってボクはポンと涼の頭に手を置くと、弱弱しくだが優しく頭を撫でた。]
[目を覆いたくなる一瞬は。
僕の予想と反した結果になっていた。
壁に押し込むように立てられた刃。
それはkanaと以前は呼ばれていた者から繰り出されたものではなく。
僕がryouへと手渡した、それ。
流れ落ちる血液がぽたりぽたりと、彼女の手を染めていく。]
――ryou…、七重姉、ryou、が…
[駆け寄ってきた七重姉に、応えるように僕は手を上げ。
本当は、手を汚す行為を止めなきゃいけないのに、
情けないかな、僕は一歩も踏み出せずに彼女を見ていた。]
[奏の返り血を浴びながら、奏を見上げる。
あまたに乗せられた手にはされるままに、
見えたのは自分の仲間のHALの姿だったから]
HAL………
[頭をなでられ刺していたナイフから手が離れる。
すべてが終わったそんな気がした。
今まで抑えていた感情があふれそうになり涙があふれて目の端から零れ落ちていく]
謝るのは…私……ごめんなさい……
ありがとう………
[そのまま命が尽きようとする奏を抱きしめた。
最後の奏の返答は*どうだったか…?*]
……うん。
[晴美の傍に行くと、動く右腕で彼の肩に手を置き、小さく頷く。
そのまま、視線は涼と奏へと向けられた。
代わってやれたならと思えど、時既に遅し。
視線の先では持ち上げられた奏の手が、涼の頭を撫でていた]
…Kana…。
[自分達の知るKanaへと戻ったように見える奏。
嗚呼、と小さく声が漏れ。
零れ出す涙を押し留めようと、晴美の肩から右手が離れた。
Kanaを隠れ蓑としていた彼は憎くても、今目の前にいる奏は、楽しい時を共に過ごした相手でも*あったから*]
[謝罪と感謝の気持ちを述べるryou。
さっきまで彼女にすら敵意を向けていた相手に。
そして今、まさに命を奪いつつある相手に。]
ねぇ、七重…姉?
[僕はryouとkanaと呼ばれていた姿から視線を逸らさないまま、
愛しい人の名を呼んだ。]
これで、ほんとうに。終わったん、だよね?
これで、良かったんだよ、ね?
[僕たちの知らない絆でむすばれていた彼女らの最後を、
邪魔をしないように見つめながら、七重姉に尋ねた。]
[右手で涙を拭いながら、晴美からの問いに頷きを返す]
終わった、よ。
こうするしか、無かったのよ…。
アタシ達が生き残るには、こうするしか…。
赦されることだとは思っていないけれど、ね…。
[良いか悪いかなんて、決められはしない。
ただ一つ分かっているのは、自分達は今まで死した者達の上に立っていると言う*ことだけ*]
[血は止まることなく流れ続け、感覚はもう殆ど残っていない。
しかししっかりと涼の髪の柔らかさを、抱きしめてくる暖かさを感じていたが、]
……ごほっごほっ(びしゃっ
[ひとつ大きく咳き込むと、力の入らない手で涼の顔を上げさせ、正面から顔を見ようとする。
嗚呼。でも既に視界は暗幕が落ち、なにも見ることが出来ない。
それでも、にっこりと微笑みかけると]
でもやっぱり、悪いのはボク、だ、から。
ごめん……ありがとう。あい……し、て、る。
[そう囁くと、ゆっくりと涙を流す涼の顔に顔を近づけ
ちゅっ、と唇と唇とのキスをすると……どしゃりと血溜まりの中へ*崩れ落ちた*。]
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