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[大きな羽音に、視線を上げる。見えたのは二対の紫紺。
と、吊り下げられているような赤髪]
…あのオッサンが、なんであのガキ連れてるんだ?
こんな重要時なら用が無きゃ、ほっぽりだしてそうなのに。
[更にその後ろ、白の翼が見えれば微かに眉を顰め。
けれど、それが二人であることに気付けば眼を円くした]
まさかアイツ…宗旨替えでもしたのか……?
最近、ガキと一緒にいることしか見ない気がするんだが…。
[ 男の頷きには視線を逸らし地面へと視線を落とす。]
………そう……ですね。
早く、お救いしなければいけませんね。
[ 歯切れ悪くそう答えるしかできず。
広場の人物を見渡していく。]
おや…ネロ殿も。
そういえば鷹の目殿が連れてきていましたね。
[ カルロスのケイジに対する評価には苦笑いを。]
―回想―
[オーフェンに手を振りかえされて笑いながら、話を聞いて
そのたび幾度か頷いていた。最も周囲からは事態などまるで理解していないようには見えただろうが、広場にいくという話になった辺りは頷かずに]
あは、僕いかな〜い。いってらっしゃ〜い
[と、言って、結界樹に登ったことで満足したためどこかにいこうとしたところ
襟首を掴まれ続いて浮遊感を覚える。
反射的に暴れた。暴れて暴れて、不安定な感覚。揺れる視界に気づいて笑った。]
あは、浮いてる浮いてる〜落っこちそう〜
[暴れるのをやめて、陽気に言う。すると、不安定な感覚が少し薄れる。
なんでだろう?とそれは暴れるのをやめたからこそ。だというのに気づかずに首をかしげている内に、広場について、下ろされ]
あれ〜?もう終わり?
[と不満げに、長老の下に向かうスティーヴの背中に向けて言って、ここはどこなのか、周囲に誰がいるのか。など見渡すようにきょろきょろとした]
[ロザリーから聞こえた名前に一瞬誰のことかと、]
あ、あのガキ、そんな名前だったんだっけ?
どーにもガキの、ついでに男の名前とか覚える気がないからなあ。
[苦笑いに気付けば、気まずそうな顔をして、人差し指を自身の口に当てた]
さすがに今のは秘密にしといてもらえる?
バレたら、一体どうなることやら…。
[広場に来ても長老から話を聞くような考えはなく
きょろきょろしながら、視線を感じてそちらを見れば、見知った顔
好奇のままにカルロスとロザリンドのところにいきながら]
やっほ〜二日ぶりと何日ぶりだっけ?
ありゃ?…あは、別に何日でもいいか〜
[その場の雰囲気など気にした様子もなく常のとおり陽気だ]
[ 呆れた様子で溜め息をつく。]
覚える気がないって…正直な方ですね。
彼はネロ殿ですよ。
私も名前以外はあまり知りませんが。
面白い方です、彼は。
[ 観察している、とはさすがに言えないので。]
別に怒られやしないでしょうが…。
秘密にするのは構いませんよ。
[ バラすのも面白そうか、と考えながら。]
[ 近付いてきたネロに気付いて笑いかける。]
お久しぶりです、ネロ殿。
1週間ぶりぐらいでしょうか?
相変らずお元気そうですね。
[ 不謹慎かとも思いながらも、彼の様子に普通に声をかける。]
[きょろきょろとした視線がこちらを向けば、軽く手を上げた]
よ、坊主。今日も楽しそうで何よりだ。
…お前……、なんで連れてこられたんだ?
前に会ったのいつだったか?さて、女の子との出来事なら小まめに覚えるべきだろうけど、別にお前と会った日とか覚えてないなあ。
[溜息には、心外と言うような表情をして]
正直さも込み込みで、俺の魅力よ?
…面白い、と言うか、変と言うか。アイツに見込まれる辺り変わっているのは間違い無さそうだが。
あれ、そもそも、2人ってあんまり接点無さそうだけど、お知り合い?
[不思議そうに二人の間で視線を彷徨わせる。
ロザリーの内心には気付かぬまま、]
すっっっごく、助かる!
逆に、アイツが怒るところとか見た覚えないな…。
[笑いかけるロザリンドに変わらぬ陽気な笑みを浮かべ]
うん。それぐらいぶり…だっけ?
あは、でもロザリーがいうならそうだよね〜
ネロは元気元気。ロザリーは元気?
[と問いかけ、軽く手をあげたカルロスには元気に手をぶんぶんと振って]
うん。さっきも不安定で落っこちそうで楽しかったよ〜
なんで来たのかは知らな〜い。知らな〜い。よくわかんないうちにここに来てた〜。でも楽しかったからいいんだ〜
何日か前かは変わりに覚えておいてくれないとネロもわかんないよ〜
相変わらず、落ちるのが好きなんだな…全く理解できないが。
確かにあの羽根じゃ、結構苦労しそうだよな。ご苦労なこって。
[肩を竦めつつ、揶揄うような労いの言葉を]
で、結局は落ちなかったんだよな?なんか微妙に濡れてるのは、今のとは別か?
…なにゆえ、俺がお前の代わりをせねばならんのだ。
[ 笑みを浮かべられると何か安心した。]
えぇ、元気ですよ。
暫くお会いできなかったので、心配していたのですよ?
[ それは自分が家を出なかったのもあるが。
その後にカルロスにも返事する。]
嘘がつけない素直さはまぁ、魅力の1つですね。
ネロ殿とは、知り合いというか。
散歩に森に出かけたらだいたいいらっしゃるので。
面白そうだから、声をかけただけですね。
お知り合いというよりは…うーん、森のお友達ですかね?
[ 適当な言葉が思い浮かばなくて、一番近い言葉を考える。]
ケイジ様が怒ってるところは私も見たことありませんね。
滅多なことじゃ怒る方ではないでしょうけど。
落ちるのも楽しい。でも落ちなかったのも楽しかったよ〜
ぬれてるのはね。別々〜
湖に落っこちたの。そこに金色の鳥がいてね。
それは暖かくなくて柔らかくないらしいの〜
[湖のときのことを思い出したのか楽しそうに。でもやっぱり普段と変わらぬようにカルロス言ってから]
なんで代わりをするか。それはね。楽しそうじゃないから僕がしないからだよ〜
[ロザリーの安心した様子に気づいたのか気づいていないのか。
陽気という状態から平坦なまま]
えっとね。森にいったり、高台にいったり、山にいったり、川にいったりしてた〜
心配してたのか〜。あはは〜
……本当?
お褒め頂き光栄の限り。
ネロとは……、ふうん。森の…おともだち、ね。
面白い取り合わせだけに、関係も面白いな。
[緊張感のある広場の中、笑みを零した。
ネロの雰囲気に、馴染んでいるためなのかもしれず。
それでも、刹那、常に無い真顔を取る]
滅多に怒らないのは…ただ、それだけ執着するようなものがアイツに無いせいな気もするけどね。
…いや、アイツの事なんざ、全く分からんが。
―聖殿内部―
[祈りの場に主の姿は無い。その入り口に佇んでじっとその空虚な空間を見つめる]
お前は、馬鹿だ。クローディア……
[小さく呟くと、懐でかさりと何かが音を立てた]
─結界樹近辺─
[飛び去る者たちを見送り、ため息一つ]
……旦那もねぇ……。
不器用というか、なんと言うか。
[苦笑と共にこんな呟きを漏らしつつ、エリカの方へと向き直る。
うつらうつらとしているようだが、さすがに抱えたり背負ったり……と言うのは辛く]
エリィ、起きな。疲れてるのかも知れないが、ここで寝ちゃまずいよ……?
[声をかけ、揺り起こしたなら、返るのはぼんやりとした声。
常と比べても無防備に見える様子に眉を寄せつつ、歩みを支えるようにしながら、共に聖殿へと向かう]
[話を聞いて、少し頭を抱えたくなった]
湖に落ちたって…。怪我とかしてないよな?
なるべく落ちるのは怪我をしない場所か、周りに人が居るときくらいにしとけよ?
金色の鳥…?あんまり聞いた覚えが無いけどなあ…吉兆か?このタイミングは、凶兆の気もするが。
温かくも柔らかくもないなんざ、変な鳥だな。
[話半分にそれらを聞き、最後の言葉には諦めたように溜息一つ]
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