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/*
わーっ、フユせんぱいだーっ
[めっちゃ嬉しそうやねん]
いくいくーっ、お昼休みとかにしちゃうねーっ、ちょっと待っててくださいっ!
*/
へー、そっちは副会長狙いなのー?ムリムリって、いったーいっひどいなぁっ!
憧れだけじゃあ世の中やっていけませんぜよ
きゃーっ
[机ばんばんわいわいがやがや。矛先は今度は彼女に向いて]
え、私ー?
……ナイショ!
[ブーイングブーイング。]
えー、だってさーっいないんだから仕方ないじゃんーっ
あ。
フユせんぱい?
[首かしげ。]
フユせんぱいかっこいいよねーっ
[そんなせんぱいの話に移って、にこにこにこにこ彼女は笑う。
それからその授業は終わった。
授業なんてやってない先生はちょっとぐったり]
さ、じゃー食堂いこうー!
早く行かないと売り切れちゃうし!
[木の椅子から立ち上がって、みんなで教室に向かって小走り。
だんだん早くなるのは仕方ない。階段のぼるのに息をあんまり乱さないのはただ一人だけだけど。]
[午前の授業終了のチャイムと同時に、波立つざわめき。
全寮制ゆえに購買争奪戦などはないものの、
空腹に負けて我先にと食堂に駆け出す学生は少なくない]
「ショウ、メシ行かねぇの?」
[普段はそのひとりであるはずなのに、
いつもとは違ってのんびりとしていれば、そう声をかけられ]
行くケド、ちょっと電話して来っから、
先行ってていいぜー。
「なんだよ、女かー?」
うん、そー。んじゃ、後で!
[級友のからかうような物言いにあっさり答えると、
電波状況のいい&人の少ない場所を探しに、
廊下に出ると器用に流れに逆らい人込みを擦り抜けていく]
[午前中の授業終了のチャイムを聞けば、ふう、と一つ息を吐く。
教室を出て行く級友たちに数歩遅れて、のんびりとした足取りで食堂へ]
さて……どうやって、姉さんたちを納得させようか……。
[一見すると涼しげなものの、内心は結構真剣らしい]
//邪魔じゃないね。
[昼休みともなれば一際喧噪も高くなる。駆け出すクラスメイトの後からゆったりとフユは教室を出た。廊下にひしめく生徒達。それを割って駆けるちっこいのはどうもフユの目に留まる。]
……マイコ、人の多い所で走るなって。
小学生じゃないんだから。
あ、フユせんぱい!
[階段ひとつ上った先、あきれたような先輩の声。
ちっこいのはアハハーと笑って]
だっておいしい食事なくなっちゃいますよっ
あ。そうだ。この子
[と、後ろのクラスメートの名前を紹介して]
フユせんぱいのファンクラブだってー!
って、いたいいたいっ
[思いっきり教科書で殴られました。]
で、さっき何か言いかけてたみたいだけど……
……はあ?
[マイコ達の移動について歩いていたフユは、困惑を通り越して一瞬呆然とした。
ファンクラブ?
マイコの言う意味が全く分からない。]
[ぺちぺち何人もにたたかれて、うーっとうなりつつ。
先輩の困惑に、こてんと首かしげ]
せんぱい?
[何にそんな呆気にとられてるかなんて判ってないったらない。そもそも本当にファンクラブがあったらどうしようとか考えるわけがない。
胸元のリボンはやっぱり変わらずちょっとよれたまま]
あ、せんぱいもお昼、食べにいきませんかー?
[じゃれあっている下級生たちが、フユには自分とは違う生物に見えた。
そういえば、自分達が一年生であったときにも、特にこういった時期には、ミーハーな集団やファンクラブだのファンだのと口走る同級生が居たように思う。フユは昔からそういった事に相槌を打つことはあっても興味や関わりを持たずに居た。
そういったものを愚かしいとして軽蔑すらしていた。そういうところで、同室の後輩とは意見が合うように(無論それもフユの一方的な思い込みであるのかも知れない)フユは感じていて、彼女のそういった点を好ましいと思っていた。]
……何それ。
[フユは嫌悪を表情で示し、マイコの襟元で無惨な姿になっているリボンに手を伸ばす。]
……まあ、モモも居ないみたいだし。行こうか。
[マイコの提案に小さく賛同を示して。]
[食堂につき、窓際の席とランチプレートを確保。
外の景色を眺めつつ、真剣に思いを巡らせるのは、帰郷しない理由を如何にして姉たちを納得させるか、という事]
……まあ、ケンの言う通り、父さんにだけ連絡すればいいんだろうけどな……。
[何となくため息]
/*
邪魔とか言ってたら、設定できないですしね、という訳で食堂に移動。
*/
せんぱいは、えっとー
ミリョクテキなんですよ、うん。
かっこいいですよー!
[後ろでちょっとしょんぼりしたクラスメートたちに気づいているのかいないのか、にこーっと笑って]
モモせんぱいの分もとっておこうーっ
うーん、教科書…ま、いっかー!
[教科書持ったまま食堂直行決定]
[廊下の片隅、人の流れの切れた辺りでポケットから、
シンプルなレザーストラップの付いた黒携帯を取り出す。
以前はごちゃごちゃと付けていたし明るい色の機体だったが、
よく落とすという理由で、今ではこうなっていた。
短縮ボタンを軽く押すと、耳に掛かる髪を掻き上げて宛がう。
数コールの後に、プツ、と小さな音が耳に届いて]
…もしもし、伯母さんー?
――あァ? だぁれがオバサンだって?
[間髪入れずに返って来たドスの効いた低い声に、
びくんと反応して、背筋がビシィっと伸びる]
………ゴメンナサイ、佳苗さん。
[目の前に相手はもいないのに、ついつい頭を垂れそうだ]
――よーし、いい子だ。で、どうしたの、翔坊?
珍しいね、ホームシックにでもかかった?
ちっげぇーよ!!
寮生活3年目だっての、んなのあるわけねーじゃん!
[人気がないとは言え、大声は廊下にまでよく響く。
食堂へと向かう生徒の幾人かが、思わずそちらを振り向いた。
一転して機嫌のよくなった電話の主は、声にけらりと笑みを滲ませて]
――そう? 寮に入ったばっかの頃は…、
その話はいいっての!
――冗談だって。短気な男は嫌われんよー。で、何の用?
[思い出話、というよりは恥ずかしい話に花を咲かせようとする
叔母の声を遮り叫ぶも、軽く流されてしまう。
どうにもこういったタイプには勝てない。釈然としないが、素直に流される事にした]
[そしてリボンに手を伸ばされて、ちょっと慌てた顔。]
これでもがんばったんですよーっ
[でもおとなしくされるがままに。無残な姿のリボンは解けて、綺麗な形になっていく]
はい、動くな。
[フユはマイコを制止することに成功し、青いリボンを解く。リボンの一辺を引くだけでするりと解けた。
皺の付いたリボンを軽く指で伸ばしながら結び直す。作業はごく短い時間で終わった。]
はいはい。
[フユはマイコの主張を軽く聞き流した。]
まあ、これでも大分マシになった方よね……。
最初に結んだときに下に来たやつで環っかにして、上にきた奴でくくるの。
どうせ無理矢理引っ張ったんだろうけどそれじゃ直らないから。
[出来上がったリボンを、一度軽く上から叩いて食堂へ。]
流した。いまぜったい、せんぱい流した!
[そんなことを、動かずに見上げて言うちまいの。
しっかり胸元で綺麗になったリボンがゆれる。]
下をわっかで、うえがくくる……
今度こそ成功させてみせますよっ
[うーんとリボンを見下ろして、考える。まだ先は長そうだ]
あ、まってせんぱいーっ
[うらやましそうなクラスメートたちより先に、その背を追いかけて。
ふと一瞬視界に兄の姿。ぱっと笑顔になって、手を振って再びおいかける。]
[フユは苦笑して、追い付いたマイコの背の低い頭に軽く手を伸ばす。マイコには、何となく構わずに居られない無防備さと無邪気さがあった。
フユに兄弟姉妹は居ないが、妹が居ればこんな感じなのだろうかと時々思う。]
[マイコへ先を譲り、パンと飲み物、少しだけの昼食を確保しフユは窓側の席へ。フユは騒がしい中心部よりも、窓側や壁の傍を好んだ。]
[ぽふっと頭に手が置かれて、ちまいのはにこーっと笑いかける。
脇に教科書ノート他をかかえて、他の子たちと一緒に昼食を選んだら
*せんぱいのいるところに向かうだろう*]
[この時期、日差しの強い窓際に来る者、というのは限られているため、周囲は静か……だったのだが]
……ん?
[ふと、人の気配を感じてそちらを見やり、瞬き一つ。
そこにいるのは、幼馴染のルームメイトである先輩]
……えーと。
[どうも、苦手なんだよなあ、というため息は、心の奥でひっそりと]
[夏の近付きを告げる、強い日差しに目を細め、フユは人の少ないテーブルへトレイを置く。何だか一年生は人数が居たようだが、これだけ席が空いていればまあ大丈夫だろう。椅子一つあけたところから向けられた視線に振り返った。]
…………何?
[マコトだったろうか。時々三年の中で話題にのぼる、とフユは朧げに思い出す。
それ以上に聞き及んでいる筈なのだが。ルームメイトの事は思い出さなかった。]
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