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[ランタンを揺らすツィンカに小さく笑いつつ、其の後を追うように小川へと向かう。
実際は、前を行くマリオンだけが頼りだったのだが]
いつも変な顔だったら、そんな事、言わないよ。
…もう。転ばない。
[呆れたように小さく肩を落としつつ]
立体で?
なら、見た事あるんじゃない?
ちっちゃい頃とか。
[夢で。というゲルハルトにも頷く]
忘れ物でもしたの?
忘れてる、って。
[見惚れてなんか無い、と言わんばかりに、視線を前へと戻した]
― 小川 ―
[少女と共に小川に着くと、さやさやとせせらぎの音。
水面が銀月を映し、光が弾ける。
ランタンの金の光が、歓喜する様に銀の光と混じった。]
まずは輪を探せばよいのかな?
少し散らばって探そうか。
― 小川 ―
[その光景に、思わず見惚れる]
スゴイ!マリオンここ知るしてるもすごい!
キレイ
ほんとにヨウセイいるかもなのよ!
[少し散らばってというゲルハルトの言葉に頷いて、]
そーね
ここだとちょっと開けてる
細かく探すにしても、
見える範囲がきっといーのです!
[視線の先には、銀光を浴びる詩い手。
風が彼の髪をなびかせると、ふわりと銀が広がった。
銀の中にちょこんといる青は、まるで宝石。]
ああ、美しい。
[抑えた言葉がぽろりと漏れた。]
気持ちはかわんないよ、絶対。
外に出て、いろんなとこを旅するのは、オレの夢だもん。
[ツィンカに返す言葉は、珍しく真面目な面持ちで。
その様子は、兄に何を思わせるか。
それでも、小川についた直後の手放しの賞賛に、その真面目さはきえて]
綺麗な場所でしょっ?
昼間ここで、みんなで釣りしてたりして遊んでるんだー。
―小川―
[自然が織り成す調べ。
その最中でゆるりと振り返る]
…大丈夫か?
[ヴェルナーへ低く小さな問い。
繋いでいた手をゆっくりと離して]
[外套の中、背の留め具へと手を伸ばす。
小川の辺に腰を下ろし、手にした弦をひとつ弾いて]
[さらりと流れた銀は銀の内に。
青は高らかに、ちっ、と一声を上げた]
っと、流石に僕もランタン出しておこう。
マルガレーテ、ちょっとごめんね。
[マルガレーテに断わりを入れて、繋いでいた手を離し。
鞄からランタンを取り出すと、周囲の灯りを頼りに火を灯す。
傍の小川にもランタンの光がキラリと反射した]
―小川―
[何それ。イゾルデの方を少しだけ見るも、手分けして探す、との提案に小さく頷く]
あまり遠くに行かなきゃ…大丈夫、だよね。
[月の光とランタンの明かりを小川は携え、夜の中で煌めく。
ゆるりと空を見上げれば、銀の月が見下ろしていた]
あ、うん。
[ランタンを出す、というイゾルデに小さく頷けば、ランタンを両手で持ち直した]
[後で、とツィンカに告げた約束。
爪弾く音色は三拍子]
――こんなに月が蒼い夜は
不思議なことが起きるよ
[ゲルハルトの言葉に応じるのは青。
闇夜の中に在りながら、青は確実に騎士を捉えて]
[ちっ]
どこか深い森の中で
さまようわたし――
[銀糸の主は唯、低く柔らかい音を連ねる]
[クルトとヒルダ、ヴェルナーとルイが対になるのを見守り。
浮かれた足取りのホラントに手を引かれ歩いてゆく。
妖精の踊りの話などに耳を傾け、口数少なく微笑んでいた]
花畑見つかるといいですわね。
もしかしたら小さなきのこの環かもしれませんけど・・・うふ。
[菓子の秘密を気にするヒルダの声が届くと小さな笑い声]
[ランタンの火を灯すとそれを右手に持って。
左手は再びマルガレーテへと差し出される]
お待たせ。
それじゃあどこから探そうか。
流石に川の向こうは難しいけど。
[おしゃまな少女と厳つい騎士の組み合わせに目を細め。
先導を買って出た少年に穏やかな瞳を向ける。
それぞれが何を話しているかは切れ切れにしか届かない]
あら、水の音がしますわ・・・
[せせらぎの音に、繋がぬ方の手でそっとスカートを抓む]
タキシード姿のうさぎが来て
ワインはいかが?とテーブルへ
[不意に上がった視線は一時マリオンへ向く。
彼が此方を見ているか否かはわからねど、
歌詞に合わせ、伺うかに傾げた首]
真っ赤なキノコの傘の下で
踊りが始まる
[その横のツィンカへと視線は巡って]
手分けして探すのですね。
承知いたしました。
[少し開けた小川のほとりで手を離し、辺りを見回す。
眼鏡が銀月の光を反射して見難そうに片手で押さえた]
あまり良く見えませんわ・・・お役に立てないかも。
[眉を落としているとルイの調べが聞こえて、口を閉じる]
撫でるのはいーよー。
上から押さえられたら、背が伸びなくなっちゃうよー。
[残念、というツィンカにまた少しだけむくれたような面持ちを向けて。
応援の言葉には、うん、と頷いた]
へへ、綺麗な場所でしょー?
他にも、いっぱいいろんなところがあるんだよー!
――― わあ、
[小川のほとり、
聞こえてくる旋律
舞う青色 浮かぶ銀色]
おどりがはじまる ―― … ♪
[たん、ステップをふむ
ルイの視線に、笑みを浮かべた
探すよりも先に、ちょっとだけ!
マリオンとは手をつないだまま
軽く誘うように、ひくけれど、]
ふふ、
マリオンも踊るする?
[拒否をされたならそうっと手は離すだろう
ランタンは足元 銀色の月明かり しゃらんと鳴る音
ひとつだけ知っている妖精の踊り]
[不意に聴こえた歌。
視線を向けられたなら、きょと、と瞬いたりしつつ。
見回した視線が捕らえたのは、眼鏡を抑えるドロテアの姿]
あれ?
ドロテアさん、だいじょうぶー?
[その様子がやや気になって。
そちらへ向けて、声をかけた]
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